2016年日誌 3月8日~14日 高浜原発の運転を差し止め/安倍首相「改憲公約に」

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週刊『前進』04頁(2733号03面04)(2016/03/21)


2016年日誌 3月8日~14日
 高浜原発の運転を差し止め/安倍首相「改憲公約に」


TPP法案を閣議決定 政府は、TPP(環太平洋経済連携協定)の承認案と、関連する国内法の改定案11本をまとめた一括法案を閣議決定し、国会に提出した。(8日)
中国の輸出、25%大幅減 中国の税関総署が発表した2月の貿易統計によると、輸出は前年同月比25・4%減の1261億㌦(約14・3兆円)だった。前年割れは8カ月連続。単月の下落幅としては、リーマン・ショックの影響を受けた2009年5月以来の大きさ。(8日)
高浜原発の運転を差し止め 1〜2月に再稼働した関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)をめぐり、大津地裁は、福井に隣接する滋賀県の住民29人の訴えを認め、稼働中の原発に対しては初めて2基の運転を差し止める仮処分決定を出した。(9日)
米、ステルス爆撃機配備 米戦略軍は、核兵器を搭載できるB2ステルス爆撃機を3機、米太平洋軍が管轄するアジア太平洋地域に配備したことを明らかにした。B2はレーダーに映りにくい形状で、敵の防空網をかいくぐり、核攻撃を加えることを目的に開発された戦略爆撃機。(9日)
北朝鮮がミサイル2発発射 北朝鮮軍は、南部の黄海北道サッカンモルから北東に向かって短距離弾道ミサイル2発を発射した。(10日)
韓国企業の資産、北朝鮮が「清算」 北朝鮮の祖国平和統一委員会は、韓国が独自制裁を科したことを受け、報道官談話を発表した。南北間の経済協力と交流事業と関連したすべての合意の無効を宣言。北朝鮮側にある韓国企業と関係機関のすべての資産を完全に清算するとした。(10日)
帰還困難区域指定、「夏までに見直し」 安倍晋三首相は首相官邸で記者会見し、東京電力福島第一原発事故に伴う放射線量の高い帰還困難区域(対象住民約2万5千人)の指定を一部解除するなどの見直しについて、今夏までに国の考え方を示すと表明した。また、JR常磐線について「2019年度中に全線開通を目指すことを決定した」と正式表明。(10日)
高浜原発3号機停止 関西電力は、高浜原発3号機の原子炉を停止させた。大津地裁が高浜3、4号機の運転を差し止める仮処分決定を出したため。国内で稼働している原発は九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)のみとなった。(10日)
米韓が上陸訓練を公開 米韓両軍は韓国南東部のポハンで、大規模上陸訓練を報道陣に公開した。在日米軍を含む米韓の海軍と海兵隊など計約1万7千人が参加した。北朝鮮は同日、ピョンヤン侵攻を狙った作戦だとして強く反発した。上陸訓練は、米韓野外機動演習「フォール・イーグル」(若ワシ)の一環。米海軍佐世保基地配備の強襲揚陸艦も参加。(12日)
首相「改憲公約に」 安倍首相は参院予選委員会で、改憲について「必要な改正は行うべきものと考えている」と答弁し、強い意欲をあらためて示した。夏の参院選で自民党の公約に掲げる方針も示した。(14日)

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