労組拠点建設へ堺で集会 二つの新分会の結成にわく

週刊『前進』04頁(2753号02面05)(2016/06/06)


労組拠点建設へ堺で集会
 二つの新分会の結成にわく

(写真 CTS闘争の教訓を語る動労千葉の田中委員長の報告に確信を固める参加者【5月22日 大阪府堺市】)

 5月22日、堺市鳳(おおとり)で、戦争と非正規化とたたかう南大阪労働者集会が、120人の結集で大成功しました。堺に新たにできた関西合同労組の二つの分会が参加し、感動的な集会となりました。
 関西合同労組の黒瀬博匡委員長が基調報告で、「朝鮮戦争の切迫に対しゼネストで社会を変えよう。大工業地帯の堺を中心とする南大阪で組合拠点建設の決断をした」と集会を開いた理由と目的をはっきりさせました。
 動労千葉の田中康宏委員長と京都大学同学会の作部羊平委員長が特別報告をしました。田中委員長は、「CTS(千葉鉄道サービス)労働者への就業規則改悪攻撃と闘う中で、正規職をゼロにする安倍政権の労働者への全面戦争攻撃をつかんだ」と述べ、「外注化粉砕に向けた動労千葉の闘いを見ていた下請け労働者が組合に結集し、CTS闘争につながった」「日本の労働者は力を失っていない。韓国・民主労総のようなゼネストは必ずできる」と確信も固く結びました。
 作部君は反戦バリスト弾圧を打ち破った勝利を報告するとともに、大学の戦争協力、原発推進、学生運動弾圧を弾劾し「京大で第2のバリストをやる」と宣言しました。
 続いて関西合同労組泉州支部の西村美由紀委員長と富田林郵便局解雇撤回闘争を闘った平沼和典さん、石川文章さんが闘争報告を行いました。西村さんは、「職場で1人で原則的に闘ってきたことが15年目には職場の労働者全員でリストラを撤回させ、組合員拡大につながった」と報告し、平沼さんは「解雇撤回闘争で非正規労働者の怒りが分会全体の怒りになった。郵政当局とJP労組中央一体となった有期雇用の無期転換1年半前倒し、解雇自由、労働条件の全面改悪と闘う」と決意を語りました。
 会場から、堺で新たに関西合同労組の分会を立ち上げ闘いを開始したS工機分会と南海ウイングバス分会の組合員が発言に立ち、大きな拍手で迎えられました。S工機分会の仲間は「4年前の基本給大幅賃下げ、パワハラによる自殺、労災事故などで会社に激しい憤りを感じ、職場に労働組合を結成したいという思いで加入した」と述べました。南海ウイングバス分会の仲間は「事故を理由に半年間も監禁され、退職強要された。最初管理職ユニオンに入りその後建交労に移ったが、監禁に対する怒りに向き合わず労働条件の問題にすり替えた。関合労は監禁問題に真剣に向き合ってくれた。組合に入ってよかった」と発言しました。
 会場から、動労西日本の東元さん、豊中市職の深町加代子さん、婦人民主クラブ全国協議会関西ブロック代表の山本美知子さんが発言し、関西労組交流センターの村山晃代表が「6・5国鉄闘争全国運動集会の成功へ、新しい労働者政党をつくるため参院選に総決起しよう」とまとめました。
 堺―南大阪の大工業地帯で必ず拠点建設からゼネストのうねりをつくり出したいと思います。
(革共同泉州地区委員会)
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