三里塚50周年 7・3東京集会へ 朝鮮侵略戦争阻止! 第3滑走路粉砕! 労農連帯で市東さんの農地守れ

発行日:

週刊『前進』04頁(2753号03面01)(2016/06/06)


三里塚50周年 7・3東京集会へ
 朝鮮侵略戦争阻止! 第3滑走路粉砕!
 労農連帯で市東さんの農地守れ


 三里塚芝山連合空港反対同盟が呼びかける「三里塚闘争50周年!これからも闘うぞ/農地を守り、沖縄・福島とむすぶ7・3東京集会」に結集しよう。反対同盟の決意に応え、市東孝雄さんの農地を守り抜き、朝鮮侵略の軍事空港=第3滑走路計画を粉砕しよう。

全世界で広がる労働者の闘い

 世界の帝国主義は体制的危機に駆られ、労働者人民の生活を破壊し社会を崩壊させ、支配階級の延命のために戦争を拡大している。これに対し労働者階級の闘いは、韓国・フランスにおける労働法制改悪反対のゼネストと暴動的決起、アメリカでの4・1シカゴの大スト、サンフランシスコでの港湾封鎖を中心にしたメーデー闘争の高揚など力強く前進している。
 日本においても安倍政権に対し、「朝鮮侵略戦争絶対反対・米軍基地撤去」の闘い、戦後労働法制解体攻撃との闘い、全原発廃炉の闘いが前進し、「日本死ね!」の叫びに表される人民の根底的怒りが火を噴いている。青年労働者・学生は、外注化・非正規職化に怒り、闘いを勝利に導く階級的団結を切実に求めている。
 6〜7月参院選決戦でゼネスト―国際連帯を実現する「新しい労働者の政党」を首都・東京に打ち立てよう。7・3三里塚50周年東京集会はこの6〜7月選挙決戦と一体だ。反対同盟は鈴木たつお弁護士の推薦を決定した。反対同盟と動労千葉を軸とする労農連帯の歴史的地平をより強固に打ち固めて参院選決戦に勝利し、三里塚闘争の新たな発展に向け闘おう!
 レーニンは1917年の2月革命から10月革命にいたる時期に「労農同盟」論を打ち出し、ロシアにおけるプロレタリア社会主義革命を成し遂げた。それから100年。帝国主義とスターリン主義の戦後世界体制を打ち破るプロレタリア世界革命の時代が到来している。蜂起・権力奪取とプロレタリア独裁権力の樹立、その後の共産主義社会建設にとって必須不可欠の労農同盟・労農コミューンの萌芽(ほうが)を生み出してきたのが三里塚闘争50年の地平だ。

国家と実力対決反戦・反権力の砦

 70年安保・沖縄闘争と一体で、日帝の農地収奪・軍事空港建設の暴力的推進に対して「空港絶対反対」「軍事空港阻止」を掲げ、国家権力との実力対決を貫いてきたのが三里塚闘争だ。農民切り捨ての棄民政策と帝国主義侵略戦争への怒りを原点に「一切の話し合い拒否、農地死守・実力闘争」の原則を貫き、権力万能神話を打ち破る「反戦・反権力の砦」を築いてきた。
 「日本農民の名において収用を拒む」と反対同盟農民が家族総ぐるみで決死の実力闘争を展開した71年強制代執行阻止闘争を頂点とする闘いは、日本農民闘争史において光輝いている。反対同盟の決起に応え、全国から北総台地にはせ参じた労農学人民は万を超え、機動隊を蹴散らす大暴動闘争に発展した。その先頭には星野文昭同志が立っていた。この決戦の地平は、民家・農地に対する強制収用を容易には行えないという敗北を今日まで国に強制している。
 三里塚50年の闘いは、日本共産党スターリン主義やファシスト・カクマルの反革命的正体を大衆的に暴き、たたき出したことによって可能になった。反対同盟は、反革命党派との対決を通して全学連・反戦青年委員会を先頭とする闘う労働者・学生・人民との共闘を選択し、従来の農民運動の枠を越え、「国家権力打倒の階級闘争」(故戸村一作委員長)として三里塚闘争を発展させた。

反対同盟と動労千葉は車の両輪

 「三里塚連帯」をかけて立ち上がった70〜80年代の動労千葉のジェット燃料貨車輸送阻止闘争は、職場・生産点から労働を奪還し、職場支配権を確立するため、解雇を辞さず闘われた。命を運ぶ労働者と命を育む農民がともに命を守る闘い=労働の奪還として資本の論理を打ち破り、新たな共同性を生み出した。反対同盟と動労千葉は車の両輪だ。
 ここに革命の現実性を見た国家権力は、焦りに駆られて反対同盟の破壊・内部分裂を策してきた。それが83年の3・8分裂攻撃だった。
 「一坪再共有化運動」という形で、守るべき土地を不特定多数に売り出して金に換えようとする策動が、反対同盟と支援党派に持ち込まれた。

3・8分裂と闘い絶対反対同盟に

 3・8分裂攻撃との闘いの核心は、三里塚の闘争原則の解体と反対同盟の変質・総条件派化を許すのか、それを粉砕して労農学連帯を守りぬくのかにあった。敷地内農民である故市東東市さん、故萩原進さんは、「成田用水」攻撃との闘いで、機動隊と逮捕を辞さず血を流して闘いぬいた。国家権力と折り合いを付けようとする勢力は、脱落・屈服し脱落派=条件派へと転落した。そのなれの果てが今日、第3滑走路誘致運動に奔走(ほんそう)する石毛博道、相川勝重(芝山町長)だ。脱落派とそれに加担した勢力の思想は、自らの国家権力に対する恐怖・屈服であり、それを正当化するための「農民は政治闘争には立ち上がらない。党派に引き回されているだけ」という農民蔑視に貫かれている。
 萩原進事務局次長は著書『農地収奪を阻む』の中で次のように述懐している。「同盟は、あのまま脱落派を抱え込んでいたらその後の二期決戦は闘えなかった。『3・8』を経て『絶対反対同盟』として再出発した。だから今日がある」「三里塚闘争が政府・公団(後の空港会社)を圧倒し続けてこれたのは、裏切り・脱落をあいまいにしない、厳しいが原則的な態度だった」
 新自由主義の全面的崩壊過程において、原則を守り抜いてきた動労千葉と三里塚こそが、敵の激しい攻撃を組織拡大のチャンスに転じることができる。三里塚闘争のように闘って勝利できる時が来たのだ。新自由主義攻撃に屈しなかった国鉄闘争・三里塚闘争への青年・学生の深い共感と支持の広がりを見よ!

農地強奪阻止へ5万人署名を!

 三里塚闘争50年で最大の決戦が到来している。市東孝雄さんの農地をめぐる攻防だ。農民の生きる権利・耕す権利を否定する戦争のための農地強奪を絶対に阻止しよう。
 反対同盟は、成田空港周辺住民、空港内労働者の獲得に向けた闘いを前進させてきた。周辺地域一斉行動は丸3年を超え37回を数え、第3滑走路粉砕の怒りの結集軸になっている。全国農民会議は「反原発・反TPP・三里塚連帯」を掲げて日本農民の怒りの先頭で組織拡大を開始した。動労総連合建設と一体で地域拠点を打ち立てる「市東さんの農地を守る会」も拡大している。「金・法律・暴力」に屈せず、意気軒高と農地を耕し続ける市東孝雄さん、萩原富夫さんを始め反対同盟・農民とともに生きる団結が、勝利の土台だ。労組拠点と学生自治会の全国的建設と一体で、三里塚闘争の新たな発展をかちとろう。
 農地強制収用を許さない最高裁5万人署名運動を推し進めよう。7・3集会への賛同・メッセージを労組・学生自治会で取り組み、7・3東京集会を大成功させよう!
〔土屋栄作〕

------------------------------------------------------------
三里塚闘争50周年! これからも闘うぞ
農地を守り、沖縄・福島とむすぶ
7・3東京集会
 7月3日(日)午前9時30分開場
 すみだ産業会館ホール(JR総武線 錦糸町駅南口 丸井ビル8階)
 午前10時 映画上映「三里塚の夏」他
 午後1時 集会 市東さん 沖縄 福島他
 主催/三里塚芝山連合空港反対同盟

このエントリーをはてなブックマークに追加