伊方再稼働阻止7・17集会へ 愛媛県職労などが呼びかけ

週刊『前進』04頁(2761号03面01)(2016/07/04)


伊方再稼働阻止7・17集会へ
 愛媛県職労などが呼びかけ

(写真 愛媛県職労は「伊方原発再稼働阻止3・19えひめ集会」の中心を担い、宇都宮理委員長が経過報告と基調提起を行った)


 伊方原発3号機の再稼働阻止に向け、7・17再稼働阻止集会の呼びかけが事務局の愛媛県職員労働組合、愛媛県公共企業病院労働組合から発せられましたので紹介します。(編集局)
 政府は、福島第一原発の重大事故・放射能汚染の深刻な状況を受け止めることなく、放射能汚染地域への帰還の強制、全国の原発の再稼働を強行しています。四国電力は、伊方原発の7月末再稼働に向けて準備を進めています。
 原子力規制委員会も関係自治体も事故の発生を否定していません。ひとたび重大事故が起これば、住民は被ばくなしに避難できません。広範な労働者が避難支援などの災害対策業務を求められ、被ばくは避けられません。原発は事故がなくても維持補修に従事する多くの労働者を被ばくさせます。
 住民も労働者も被ばくしてはなりません。私たちは労働組合の重要な職場の課題として声を上げ、地域の仲間とともに伊方原発の再稼働阻止・全原発の廃炉を求めて取り組んでいます。多くの仲間のみなさんの参加をお願いします。

事務局 愛媛県職員労働組合/愛媛県公共企業病院労働組合

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住民も労働者も被ばくしてはいけない
伊方原発の再稼働阻止
7・17坊ちゃん広場集会
 7月17日 午後1時30分開会 リレートーク
 午後2時30分からデモ行進
 坊ちゃん広場→銀天街→大街道→県庁前→東堀端付近まで 午後4時解散予定
 松山市・伊予鉄松山市駅前坊ちゃん広場
 事務局 愛媛県職員労働組合/愛媛県公共企業病院労働組合

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被曝労働拒否が勝利の道 絶対反対で闘おう

 呼びかけに応え、伊方原発再稼働阻止へ7・17集会に総決起しよう!
 熊本大震災は、原発政策、新自由主義のもとでの地域社会の崩壊、そして「避難計画」のうそをすべて見える形でさらけ出した。「生きていけない」「被曝で殺される」という労働者民衆の怒りが爆発している。熊本大震災はまぎれもなく「第二の3・11」なのだ。特に自治体の「大合併」による極限的な人員削減と外注化―非正規職化を通して、自治体が徹底的に破壊されたことによって、あれほどの「人災」が引き起こされたのだ。

中村県知事が再稼働を推進

 三菱商事出身の愛媛県知事・中村時広は、安倍の盟友として、最も凶暴な再稼働推進者として登場している。
 中村は4月27日の記者会見で次のように表明した。「(1560ガ  ルの)熊本地震の観測ポイントは地上の土壌で、伊方原発は岩盤で想定しているため地盤に違いがあり比較できない。県が策定している原子力災害時の避難計画について緊急避難先の大分の被災に備え、今後は大分以外の受け入れ先も検討したい」。まさに安倍や四国電力資本と同様の主張だ。
 また四電資本も、熊本大震災を深刻に受け止めて新たに出されてきた科学的な知見(南海トラフ地震、中央構造線との連動、耐震数値の評価についてなど)を一顧だにせず、「7月下旬の再稼働を目指す日程に変更はない。大分県の別府―万年山(はねやま)断層から紀伊半島まで480㌔が全部連動することも想定して評価してきており、安全性は確認できている」(4月28日、四電佐伯社長)と述べた。破廉恥極まりない大うそだ。

労組の闘いが怒り解き放つ

 中村知事の進める現業廃止(任用替え)を始めとする民営化・外注化―非正規職化の攻撃に対して、動労千葉の闘いに学んで絶対反対を貫いてきたのが愛媛県職労だ。
 この闘いがあるからこそ、伊方原発の再稼働にも絶対反対で闘える。労働安全を求める組合要求―団体交渉でも「原発は廃炉以外あり得ない」と真っ向から突きつけて闘っている。そして「自分たちが被曝業務を強制される」ことに対する自分たちの命を守る闘いとひとつのものとして、「危険なものを安全だと住民に説明するなど、本来住民の生活と生命を守る役目を持つ自治体労働者が行うべき業務ではありません」(伊方原発再稼働阻止3・19えひめ集会アピール)と宣言し、「あらゆる職場で被曝労働拒否の声をあげよう」と訴えている。
 これは動労水戸から舞鶴―愛媛と発展してきた自治体労働者の誇りをかけた「労働の奪還」の闘いであり、この決起は必ず地域住民・労働者、そして原発労働者の決起を生み出していく。原発労働者の中に闘う労働組合をつくろう。

仏では原発労働者がスト

 伊方原発再稼働に対して、労働者住民の怒りは満ちている。県民世論調査でも70%が再稼働反対だ。「原発絶対反対」で労働組合が行動を呼びかけた時に、地域の労働者住民の怒りは必ず解き放たれ爆発する。あらゆる職場・組合に原発絶対反対の旗を登場させ、中村知事と四電資本を打倒しよう。
 フランスでは労働法制改悪反対のゼネスト決起の中で、ついに原発労働者がストライキで原発を止める闘いへと上りつめている。この闘いへの連帯を込めて、なんとしても伊方原発の7月再稼働を止めよう。原発の地元のお母さんたちが呼びかける毎月11日の伊方原発ゲート前での座り込み行動、毎週金曜の再稼働阻止愛媛県庁前行動などを大きく発展させるために全力で闘おう。
 そして闘う労働組合・労働者の総結集で「『住民も労働者も被ばくしてはいけない』伊方原発の再稼働阻止7・17坊ちゃん広場集会」をなんとしても成功させよう。労働組合の旗を持って総結集しよう!
(革共同愛媛県委員会)

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被曝労働反対の運動を東京から
7・22東京集会
 7月22日(金)
 午後6時 映画『A2‐B‐C』上映
 午後7時 被曝労働と闘うJRや自治体労働者からの報告
 江戸川区総合文化センター研修室
 主催 NAZEN東京

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