夏期大カンパを心から訴えます 「資本主義では生きられない」の怒りを参院選勝利と革命へ

週刊『前進』04頁(2761号03面02)(2016/07/04)


夏期大カンパを心から訴えます
 「資本主義では生きられない」の怒りを参院選勝利と革命へ


 参院選は最終盤、あと1週間の闘いとなりました。鈴木たつお候補を先頭に労働者階級の総力で勝利をもぎりとりましょう。すべての『前進』読者・支持者のみなさん。参院選必勝から日本革命・世界革命に向けて、革共同への圧倒的カンパをお願いします。

資本主義の終わり

 参院選決戦の開始と時を同じくしてイギリスのEU(欧州連合)離脱という歴史的事件が起こりました。そして、全世界で一斉に株価が暴落し、世界経済は大混乱に突入しています。イギリスのEU離脱は資本主義の終わりを告げています。
 イギリスは、資本主義の発祥の国、本家本元です。そのイギリスの社会が、国が、分裂し始めています。今回の事態の核心は、〝資本主義体制のもとではもう生きていけない〟というイギリス労働者人民の怒りです。その階級的本質は、「離脱」か「残留」かの選択ではありません。「離脱」「残留」のどちらにも、政府や議会などのエリート支配層の分裂と同時に、労働者人民の資本主義体制への耐えがたい怒りが渦巻いているのです。確かに、この激しい怒りは、「移民問題」や失業問題の中で歪曲され分断された形で表現されている面もあります。しかし、「もうこんな社会はごめんだ」「生きていけない」「ひっくり返そう」という「99%」の「1%」への根源的怒りが爆発していることは間違いありません。
 ヨーロッパ・全世界の分裂は、EU統合という資本主義・帝国主義の枠内では、もはや絶対に解決できません。資本主義・帝国主義の命脈は尽きています。いよいよ、ロシア革命を引き継ぐプロレタリア革命の勝利の時代が全世界的に到来しているのです。起こっていることは、EUという労働者階級への圧殺と分断体制の崩壊です。プロレタリア革命への最後的抑圧をうち破る時代の始まりです。
 フランスや韓国で、解雇自由の労働法制改悪に反対して、労働者・学生がゼネラルストライキで闘っています。韓国・民主労総は、「最低賃金1万㌆争奪!非正規職撤廃」を掲げて7月20日にゼネストを実施することを宣言しました。全世界で労働者人民が怒りの決起を開始しているのです。

戦争・改憲を阻もう

 この情勢で最も危機に陥っているのが帝国主義の最弱の環=日帝・安倍政権です。イギリスのEU離脱を受けて、6月24日の日経平均株価は、リーマンショック時を上回る1300円超の下落幅となりました。ほとんどすべての銘柄が下落しました。この下落で「年金30兆円損失」(6月28日付日刊ゲンダイ)とも報じられています。労働者階級の貴重な財産である年金資金をバクチに投じて株価をつり上げ、「アベノミクスの成功」の幻想を演出してきた安倍政権の破産が明らかになっています。労働者人民の怒りの爆発は不可避です! にもかかわらず安倍政権は「アベノミクスの加速」と称して、かの「ヘリコプターマネー」を発動し、再びみたび労働者人民にすべての犠牲を強要しようとしているのです。恥知らずにもほどがあります。
 また先日、環境省が、福島第一原発事故で放射能汚染された土を道路の盛り土などに再利用しようとしていることが明らかになりました。労働者人民へのさらなる被曝の強制です。安倍打倒の怒りのうねりが堰(せき)を切ったようにあふれ出ようとしています。
 安倍政権は、このどん詰まりの危機ゆえに、そのすべての乗り切りをかけて戦争と改憲に突き進もうとしています。安倍が進める戦争は「1%」のためのものであり、断じて許せません。
 この断末魔の安倍政権を支えているのが「野党共闘」の腐りきった存在です。日本共産党は、「安保も自衛隊も米軍も認めて資本主義を守る」と公言しました。労働者人民の戦争絶対反対の思いと闘いを裏切り、「自衛」の名によって侵略戦争を率先して担い、反戦闘争をたたきつぶす反革命的姿を公然化させたのです。こんな腐りきった「野党共闘」を安倍政権もろともぶっ倒し、断固、進みましょう。
 革共同は動労千葉・動労水戸の闘いを先頭に、日帝・国家権力が日本労働運動の解体を狙った国鉄分割・民営化攻撃をうち破り、階級的労働運動を大きく発展させてきました。この闘いを軸に、韓国・民主労総ソウル地域本部や米国のILWU(国際港湾倉庫労組)、ロサンゼルス統一教組、ドイツ機関士労組を始めとした世界の労働組合との国際連帯闘争を築き上げ、世界革命の展望を大きく切り開いています。イギリスのEU離脱に示された戦争と革命の時代の到来の中で、沖縄の怒り・福島の怒り、そして全労働者人民の「生きさせろ」の怒りと結合して日本革命・世界革命を実現しましょう。

次は安倍打倒だ!

 この社会を動かしているのは労働者です。労働者が生きられない社会に未来などありません。私たち労働者はもっともっと腹の底から怒って、「この社会を回しているのは労働者なんだ」という誇りをもって、安倍政権と「1%」の支配者連中に対して、ストライキで闘っていこう。都労連を先頭にした労働者人民の怒りが舛添要一都知事を倒しました。舛添の次は必ず安倍を倒しましょう!
 革共同はこの春、印刷機2台体制を実現し、この参院選決戦の中で毎週、『前進』数万部を労働者民衆に手渡しています。
 この1千万人との結合を実現する闘いを土台に参院選決戦に勝利し、革命への道を断固前進します。そのためにも、皆さんの人生をかけたカンパをお願いします。ともに闘いましょう。
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