改憲絶対阻止の1万6千票 労働者階級の団結と闘いで命脈尽きた資本主義倒そう 革命開く新しい労働者の政党を

週刊『前進』02頁(2764号01面01)(2016/07/14)


改憲絶対阻止の1万6千票
 労働者階級の団結と闘いで命脈尽きた資本主義倒そう
 革命開く新しい労働者の政党を

(写真 ゼネストで社会を根本から変えよう 新宿駅西口で鈴木たつおさんの熱のこもった訴えに、多くの支持者、労働者が聞き入った【7月9日】)


 全国の労働者・学生のみなさん、そして参院選をともに闘った東京都民のみなさん! 鈴木たつお氏は18日間にわたる選挙戦を全力で闘い抜き、「新しい労働者の政党をつくろう」「労働者の団結の力で革命をやろう」と真正面から訴えて、東京選挙区で1万6187票を獲得しました。ここに投じられたかけがえのない1票1票が、革命への支持であり決起です。この勝利の地平から、戦争・改憲の安倍打倒へ、そして社会を根底から変革する革命の勝利へともに進みましょう!

自己解放的決起の18日間

 今回の参院選は何よりも、「資本主義はもう終わりだ! 労働者の団結した力で今こそ革命をやろう」と掛け値なしに真正面から訴え、単なる議会選挙の枠を超えた革命運動そのものの壮大な前進を切り開きました。
 鈴木候補に寄せられた1万6187票の1票1票は、鈴木たつおとともに改憲・戦争を阻止し、労働法制改悪阻止・非正規職撤廃を闘う職場生産点からの決起です。「新しい労働者の政党をつくろう」という呼びかけへの心からの賛同です。国家権力中枢のあらゆる弾圧をうち破り、最も力強く、最も高潔に、そして最も革命的に闘う鈴木候補に、自らの未来を革命に託す支持が寄せられたのです。
 それは腐敗した一切の既成政党と根本的に異なる新しい思想、新しい価値観、そして新しい党の鮮烈な登場として、1千万都民の中に巨大な反響と根底的な支持・共感を生み出しました。
 18日間の選挙戦は感動の連続でした。鈴木陣営は、大手マスコミの「鈴木抹殺」の攻撃を日々うち破り、街頭や職場を席巻する圧倒的な主流派として登場しました。若き全学連の学生たちが終始、鈴木氏とともに最先頭で奮闘しました。その底抜けに明るく、力強く、生き生きと誠実に革命を訴える姿が圧倒的な注目を集め、初めて出会った人との間で無数の討論を生み出しました。
 こうして鈴木氏の訴えは、戦争と貧困を強制する安倍・自公政権への広範な怒りの声、そして「もうこんな社会では生きていけない」という革命への切実な希求と深く呼吸し合い、浸透していきました。さらには、鈴木たつおという戦後日本階級闘争が生み出した比類のない不屈の革命家に触れて、「やっと本物に出会えた」と涙ながらに語る人が何人も現れました。獲得された1万6千票は、根底的怒りを込めた革命への決起であり、無限の可能性が秘められています。

戦後体制が音を立て崩壊

 また今回の参院選は、世界大恐慌がますます激化・深化し、戦後の世界体制が音を立てて崩壊していく未曽有(みぞう)の大激動情勢、歴史の巨大な転換点の中で闘われました。
 6月23日、イギリスの国民投票でEU(欧州連合)からの「離脱」が多数を占め、全世界に激震を与えました。これは2008年のリーマンショックをも上回る、まさに「資本主義の終焉(しゅうえん)」を示す事態です。その根底には、EU体制とそのもとで進められた新自由主義に対するイギリス労働者階級の怒りの爆発があります。資本主義の発祥(はっしょう)の地であり、アメリカと並ぶ世界資本主義の支柱であったイギリスで、ついに労働者の大反乱が始まったのです。
 さらに7月1日、バングラデシュの首都ダッカで日本人7人を含む23人が殺害されるテロが起こりました。この事件を引き起こした最大の責任は安倍政権にあります。安倍にとってバングラデシュは、現地の労働者をあくどく搾取する侵略的なインフラ輸出戦略の対象国であり、同時に中国に対抗する軍事拠点の建設候補地でもあります。こうした安倍の侵略と戦争政策がダッカ事件を引き起こした元凶です。
 8日には、米韓による高高度迎撃ミサイル(THAAD)の在韓米軍への配備が発表され、朝鮮半島における戦争危機が一気に高まりました。こうした資本主義の終わりを示す大激動情勢の真っただ中で、鈴木陣営は唯一、労働者の立場から鮮明に時代をとらえ、今こそ全世界の労働者と団結してゼネスト―革命に立ち上がろうと真っ向から訴えました。

戦争・改憲阻止の決戦へ

 今回、いわゆる「改憲勢力」が参院議席数で3分の2に達したことをもって、安倍と改憲派が勝利したかのように報じられています。しかし実際は、労働者人民の広範な怒りに追い詰められ、安倍は必死に「改憲」を争点から隠した揚げ句、腐敗した野党に助けられてかろうじて今選挙をのりきったにすぎません。
 決定的なことは、矛盾の集中点であり闘いの最火点である福島と沖縄において、安倍政権の現職の閣僚が落選し打倒されたことです。ここに真の階級的力関係が示されています。東北各県でも自民は相次いで落選し、また参院選と並行して行われた鹿児島知事選でも、自公の推す現職が「川内原発停止」を掲げる対立候補に敗北しました。
 原発も基地も消費税も棚上げした上、安倍が狙う「正社員ゼロ」「解雇自由」の労働法制改悪にも一切言及しないペテン的な「野党共闘」の破産も今や明らかです。とりわけ、日本共産党は「自衛」の名のもとに安保も自衛隊も容認し、民進党にすり寄ることで一層屈服と転向を深めました。労働者を代表する資格など1ミリもありません。
 今や世界中でゼネストが広がっています。韓国・民主労総は7・20第1次ゼネスト、9月第2次ゼネスト、そして11月には民衆総決起闘争と全世界労働者の壮大な国際連帯闘争を呼びかけています。フランスのゼネストも3カ月を超えて不屈に闘い抜かれています。
 そして日本では、ついに改憲をめぐる戦後最大の階級決戦の火ぶたが切って落とされました。選挙闘争で切り開かれた勝利の地平から、動労千葉・動労水戸に続く闘う労働組合の拠点と新たな労働者の政党を建設し、戦争・改憲の安倍を打倒するゼネストへ、そして全世界の労働者とともに世界革命の勝利へ進みましょう!

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7・31革共同政治集会
 ■基調報告
 資本主義は終わりだ!
 ゼネスト・革命で勝利を!
 革共同書記長 天田三紀夫
 7月31日(日)午前11時30分開場
 江戸川区総合文化センター(東京都江戸川区中央4―14―1)

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