安倍打倒!8・6広島―8・9長崎闘争へ 日韓労働者の連帯闘争で朝鮮戦争・核戦争阻止を 8・6ヒロシマアピール

週刊『前進』04頁(2765号03面01)(2016/07/18)


安倍打倒!8・6広島―8・9長崎闘争へ
 日韓労働者の連帯闘争で朝鮮戦争・核戦争阻止を
 8・6ヒロシマアピール

(写真 オバマと安倍の広島訪問を弾劾【5月26日】)


 7月参院選決戦は、戦争絶対反対を貫き、資本主義の終わりを革命に転化する新しい労働者の政党をつくろうと全世界の労働者階級に呼びかけて闘い抜かれた。この7月参院選決戦と5月オバマ広島訪問阻止闘争の地平から、世界戦争・核戦争を阻止する国際連帯の闘いを発展させよう。そして福島の怒り、沖縄の怒りと一体で改憲絶対阻止、再稼働阻止・全原発廃炉、全基地撤去、安倍打倒のゼネストへ向け、今夏8・6広島―8・9長崎反戦・反核闘争に立ち上がろう。

オバマ広島訪問と対決し総翼賛攻撃うち破る

 伊勢志摩サミット後に行われた米大統領オバマの5・27広島訪問は、世界戦争・核戦争が現実化する情勢に突入する中で、ヒロシマ・ナガサキの闘いを解体しようとする歴史的な大反革命であった。それは核と戦争に対し、絶対反対を貫いてきた被爆者に、「核のカバン」を抱えた米帝最高権力者を歓迎させ、米帝の核独占と核戦争の遂行を承認させるものだった。オバマ来広を先導した安倍は、反戦・反核闘争の拠点・ヒロシマで、日帝の核武装化と日米同盟強化を誇示しようとした。
 この米帝と日帝の反戦・反核闘争の圧殺・解体攻撃に対し、日本共産党を始め原水禁運動の指導部は総屈服した。だが、被爆者・2世を先頭とするヒロシマの怒りは階級的労働運動と結合し、共産党の屈服・転向も、国家権力の超厳戒態勢をも突き破って爆発した。8・6ヒロシマ大行動実行委員会が呼びかけたオバマ訪問絶対反対の集会とデモは全世界に報じられ、オバマ総翼賛は打ち破られた。
 オバマ広島訪問をめぐる攻防は、被爆71周年の8・6に向かってなお継続している。被爆者の怒りと闘いを解体できなかったオバマは、8・6を前に「核の先制不使用や核兵器近代化計画の縮小を検討」なる報道を流しているが、まったくのペテンだ。
 安倍は8月3日に改憲への内閣改造を行って8・6に広島を訪問し、オバマ広島訪問の「意義」を強調して、式典を朝鮮侵略戦争参戦と改憲へのテコにしようとしている。改憲と戦争、核武装に踏み出す安倍の8・6広島訪問を許すな。8月6日、午前7時30分、原爆ドーム前に被爆者を先頭に総結集しよう。

戦後体制の全面崩壊と世界戦争の危機の切迫

 今夏8・6広島反戦・反核闘争は、大恐慌の爆発と世界戦争・核戦争危機に対し、全世界労働者階級に国際連帯を呼びかける行動である。とりわけ朝鮮侵略戦争・核戦争を、日韓労働者の連帯で阻止する闘いである。
 イギリス帝国主義の離脱によるEU分裂・解体情勢、IS掃討・中東侵略戦争のさらなる激化と泥沼化、バングラデシュ・ダッカ事件、黒人人種差別をめぐるアメリカの内戦的情勢。そのすべてが新自由主義と戦後世界体制の全面的崩壊、資本主義の断末魔のあがきを示すものだ。資本主義・帝国主義は、プロレタリア革命によって打倒されない限り、人類を世界戦争・核戦争に引きずり込む。朝鮮侵略戦争・核戦争こそ世界戦争・核戦争危機の焦点だ。
 朝鮮侵略戦争・核戦争は、ますます切迫している。今春の史上最大規模の米韓合同軍事演習に続き、米帝は、最新鋭ミサイル防衛システム・THAAD(サード=最終段階高高度地域防衛)ミサイルを17年末までに在韓米軍に配備することを正式に決定した(本紙2764号2面参照)。このTHAAD配備公式発表があった7月8日の2日前の6日、米帝はキムジョンウンら北朝鮮の最高幹部を「人権侵害に関わっている」として金融制裁の対象とした。米日韓は6月28日には、北朝鮮の弾道ミサイル迎撃を想定した海上軍事演習「パシフィック・ドラゴン」を行っている。
 この朝鮮侵略戦争情勢を一気に加速したのが、昨年の安倍政権による集団的自衛権行使の戦争法制定である。安倍の戦争法制定と改憲策動は、すべて朝鮮侵略戦争参戦に照準を合わせたものだ。
 なぜ朝鮮侵略戦争なのか。朝鮮半島38度線こそ、帝国主義とスターリン主義の戦後世界体制のもとに労働者階級を暴力的に組み敷く「分断線」としてあった。米帝および日帝は、この戦後世界体制の最後の一線としての38度線が、ゼネストに決起する民主労総を先頭とした労働者階級の闘いでうち破られ、世界革命の突破口となることをなんとしても阻止しなければならないのだ。
 民主労総を先頭とする韓国労働者階級のゼネスト・革命の闘いは、音を立て崩壊する新自由主義と戦後世界体制を全面的に打倒する世界最先端の闘いである。この闘いの圧殺こそ朝鮮侵略戦争・核戦争の最大の目的である。7月4日の民主労総ハンサンギュン委員長に対する「暴力デモ扇動で懲役5年」という、軍事独裁政権下でもなかった労組指導者への重刑判決は、まさしく「労働者の前衛を皆殺しにする」(レーニン)ことを目的とする朝鮮侵略戦争の切迫を示すものだ。
 日韓連帯闘争としても発展してきた8・6ヒロシマ大行動から「日韓100万人決起と全世界の労働者の力で朝鮮戦争・核戦争阻止」のアピールを発して闘おう。慶北・テグでのTHAAD配備阻止闘争に連帯しよう。

ゼネストと国際連帯で1%の支配者を倒す時

 朝鮮侵略戦争は、対中国の世界戦争・核戦争へとつながっている。南中国海をめぐる中国と米帝との軍事的緊張・対立は、常設仲裁裁判所による「九段線」否認の司法判断を契機に一気に高まっている。この情勢は東中国海・釣魚島(尖閣諸島)をめぐる日中の軍事的対立を促進する。日帝は「離島防衛強化」の部隊編成や演習をがんがん進めている。
 朝鮮侵略戦争・世界戦争・核戦争の危機の源は、大恐慌の爆発と新自由主義の崩壊、戦後世界体制の崩壊の全面的進行である。その中で米帝、日帝、残存スターリン主義の中国などの「1%」の支配者たちが労働者階級を分断し、革命を圧殺し、戦争で生き延びようとしているのだ。
 今求められているのは、世界の1%の支配者たちを打倒するゼネストと国際連帯闘争だ。それを実現する職場からの団結と労働組合の拠点建設であり、新しい労働者の政党だ。
 国鉄闘争を貫き民主労総とともに新自由主義と闘う国際連帯の発展を切り開いてきた動労千葉、被曝労働拒否を「労働の奪還」をかけて闘い7・12常磐線運転再開阻止、福島帰還攻撃粉砕のストライキに決起した動労水戸、これに続く動労福島、動労東京、動労総連合。さらに原発再稼働阻止の先頭に立つ京都府職労舞鶴支部、愛媛県職労。7月選挙決戦に決起した東京の拠点労組。三里塚反対同盟と全国農民会議。そして何よりも広島印刷事業所廃止阻止へ数波のストライキを闘った動労西日本広島支部、広島連帯ユニオンを先頭とする広島の拠点組合。これら全国の労働組合の拠点、そしてあらゆる地域拠点から、戦争絶対反対・改憲絶対阻止の怒りを組織し、8・6ヒロシマに結集しよう。
 オバマ翼賛、安保・自衛戦争賛成を明言するにいたった日本共産党、分裂・崩壊し改憲勢力化する連合主導の原水禁運動を今こそのりこえ、全世界で決起する労働者とともに一切の核と戦争、搾取と分断・抑圧を一掃するゼネスト―革命の実現に向かって闘おう。
〔革共同広島県委員会〕

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8・6ヒロシマ大行動

◎国際連帯で朝鮮侵略戦争=核戦争阻止! ◎ヒロシマ―沖縄―福島の怒りをひとつに
◎労働者民衆のゼネストで原発・基地・戦争なくそう!
◎改憲・戦争・核武装の安倍を倒せ!
被爆71周年8・6ヒロシマ大行動
■8月5日(金)関連行事
 午後1時〜3時 産別交流集会(正午開場。教労集会は12時30分開始)
 午後4時〜6時 青年労働者交流集会/全国学生集会/避難・保養・医療交流会
 ※会場はいずれも広島市東区民文化センター(東区東蟹屋町10―31)
■8月6日(土)
 8・6アピール集会
 午前7時30分 原爆ドーム前
 8時15分 黙祷後、デモ

8・6ヒロシマ大行動集会
 午後0時30分 広島県立総合体育館小アリーナ
 改憲・戦争・核武装阻止! 8・6ヒロシマ大行進
 午後3時 (午後4時30分 原爆資料館前解散予定)
 主催 被爆71周年8・6ヒロシマ大行動実行委員会

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