10・3京大時計台前集会へ 反戦ストへの弾圧を許すな 4学生への「無期停学」処分撤回せよ

週刊『前進』02頁(2778号01面01)(2016/09/08)


10・3京大時計台前集会へ
 反戦ストへの弾圧を許すな
 4学生への「無期停学」処分撤回せよ

(写真 昨年10月27日、安保戦争法の強行に怒りを燃やし京都大でバリケードストに決起)

(写真 8月25日に4学生の無期停学処分の撤回を訴えて、大注目のなか京都市中心部をデモ行進)


 全国学生・労働者のみなさん! 京都大学同学会の呼びかける10・3時計台前集会に集まろう! 昨年10月の戦争反対のバリケードストライキの先頭で闘った4学生に対し、京大当局(山極壽一総長)は今年7月に無期停学処分を下しました。絶対に許すことはできません。昨年9月の戦争法強行成立に怒りを燃やし、京大の学友と全国学生はストライキという戦争を止めるための実力行動に立ち上がりました。この無期停学処分は、日本帝国主義・安倍政権と京大・山極総長のストライキへの恐怖のあらわれです。学生・労働者の団結の力で、必ず処分は撤回させられます。10月3日、京大本部・時計台前(クスノキ前)を1万人で埋め尽くそう。「処分粉砕! 改憲阻止!」の巨大なうねりを巻き起こし、京大第2波ストを実現しよう。

戦争阻む実力行動

 一つに、10・3集会への大結集で、4学生への無期停学処分撤回をかちとろう。
 京大当局は、昨年10月27日の京大吉田南キャンパス1号館のバリケード封鎖が、「大学の秩序を乱すもの」として運動のリーダー4人に処分を下しました。
 昨年9月19日、安倍政権は安保・戦争法を国会で強行採決しました。巨大な歴史的転換点でした。「再びの戦争を許すのか、戦争を実力で止めるのか」がすべての労働者・学生に問われました。京大同学会と全学連は断固として後者を選択し、バリストをうち抜きました。
 戦争・改憲を止める力は国会内でのおしゃべりにはありません。労働者・学生が団結して職場とキャンパスからストに立ち上がること、労働と教育を自らの手に取り戻すことで戦争は止められます。労働者・学生には社会を変える力があります。京大ストはその先駆けでした。
 京大当局は、安倍政権の戦争・改憲および「大学改革」攻撃の先兵です。敢然とストがうち抜かれたことに狼狽(ろうばい)した山極総長は、ただちに「威力業務妨害」で刑事告訴し、今年2〜3月には6学生が不当逮捕されました。だが、闘う学生たちは起訴策動を粉砕して全員の釈放をかちとりました。反戦ストは無罪なのです。弾圧のもくろみが崩壊して追い詰められた京大当局は、7月14日に4学生処分に踏み込みました。しかし、処分には何の正義もありません。必ず粉砕できます。

教育を取り戻そう

 二つに、安倍政権の戦争・改憲政策に協力する京大当局を弾劾し、大学と教育を取り戻そう。
 9月1日付け東京新聞のトップで衝撃的な事実が暴露されました。安倍政権の来年度予算概算要求で、大学への軍事研究助成に防衛省の「安全保障技術研究推進制度」予算が、今年度の6億円から18倍の110億円へ激増したのです。大学を全面的に戦争体制に組み込もうとしています。
 大学・教育はいかにあるべきか? 誰のためのものか? それが今、根底的に問われています。現在の新自由主義大学が行っていることは、労働者人民の未来を破壊する犯罪です。軍事研究に加担するのみならず、高い学費で学生・保護者を困窮に追い込み、奨学金で多額の借金を抱える青年を「経済的徴兵制」で軍隊に駆り出そうとしています。「教育の民営化」で大学・教育を金もうけの道具とし、グローバル大学化の名で青年・学生を侵略の先兵にしようとしています。何より許せないことは学生の団結を破壊していることです。
 「リベラル」を掲げながら反戦ストに敵対し、学生自治つぶしに躍起になる京大・山極総長体制こそ最悪の戦争翼賛勢力です。「民主主義を守れ」と叫びながら、キャンパスの矛盾と闘わずに大学当局と迎合するシールズも同罪です。
 根底的に大学を変革する道、教育を労働者人民の手に取り戻す道は、新自由主義大学を粉砕する中にあります。学生自治会をよみがえらせ、ストライキに決起しよう。

今秋第2波ストへ

 三つに、国境をこえた団結をつくり出し、資本主義社会を根本的に変革する革命の出発点としよう。
 全世界で青年・学生が立ち上がっています。フランスでは、オランド政権による労働法制大改悪に対して、大学生・高校生が校舎をバリケード封鎖する実力闘争を継続しています。韓国でも、梨花女子大学の「未来ライフ大学」計画なる新自由主義攻撃に対して、7千人の学生が構内デモと校舎占拠に決起しています。韓国の労働組合のナショナルセンター=民主労総は、昨年から幾度もゼネラルストライキに立ち上がり、ハンサンギュン委員長を獄中に奪われながらも不屈に闘い続けています。学生がキャンパスから戦争・改憲反対のストライキを闘うことこそ、最大の国際連帯であり社会変革の展望です。
 「京大処分撤回闘争こそ、『改憲』『大学崩壊』との最先端攻防であり、全国大学スト=ゼネストを組織する闘いであり、競争・分断・屈服をのりこえ、人間的共同性の奪還と激動期における学生の生き方を示す誇り高き闘いだ」(全学連大会議案)。11・6労働者集会(東京)―11・12~13韓国労働者大会と一体で、10・3京大時計台前を処分撤回・改憲阻止の怒りの決起で埋め尽くそう。
 全国学生は9月に京都現地に駆けつけ、1万筆の処分撤回署名を集めよう。10・3集会から京大第2波ストライキへ突き進もう!

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4学生への「無期停学」処分撤回
10・3京大集会
 10月3日(月)午前11時50分
 本部時計台前(クスノキ前)
 正午/集会 12時45分/第2回署名提出行動
 主催/京都大学全学自治会同学会中央執行委員会

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