「燎原の火のごとく」発刊 動労水戸結成30年激闘の歴史を総括

週刊『前進』04頁(2785号02面03)(2016/10/03)


「燎原の火のごとく」発刊
 動労水戸結成30年激闘の歴史を総括


 1986年11月19日、国鉄分割・民営化の嵐のような攻撃の中で、動労水戸地本青年部の約40人が国鉄水戸動力車労働組合(動労水戸)を結成しました。動労水戸は10月15日に結成30周年レセプションを開催し、新たな闘いに立つことを決意しています。
■団結を守りぬいて
 動労水戸の30年は、国家・JR資本による組合つぶしの不当労働行為との激戦激闘をとおして団結を守りぬき、資本・権力に勝利してきた歴史です。23年に及ぶ鉄道職場からの排除、十数カ所への配転という分断攻撃に対し、組合員の団結を打ち固め、2008年には運転士登用差別をめぐって最高裁で不当労働行為を認めさせ、09年に全組合員の鉄道職場への復帰をかちとりました。その後もJR資本による激しい組合破壊攻撃に対してストで闘い、大震災・原発事故という未曽有の事態と対決して階級的労働運動の本格的発展を切り開いています。
 3・11以降、被曝労働拒否を掲げたストライキは実に20波を超えました。福島200万県民の命と生活を奪う帰還強制攻撃としての常磐線全線開通攻撃との闘いは、青年組合員を獲得し、福島の避難者、お母さん、原発労働者、非正規労働者などあらゆる人びとの心をとらえています。
 今年は會澤憲一組合員へのライフサイクルによる強制配転に抗議する正月ストで幕をあけ、7月12日には原ノ町―小高駅間の常磐線開通に対するストライキを打ちぬきました。この闘いは動労総連合建設の決定的水路にもなっています。
 動労水戸は組合員・家族・支援の団結をさらに固め、被曝労働拒否・外注化阻止・非正規職撤廃の壮大な闘いに挑戦していきます。
■「30年史」を発刊
 動労水戸は結成30周年にあわせて『燎原の火のごとく----巨大資本JRに勝利した動労水戸の30年』を発刊します。執行部と青年の2本の座談会、辻川慎一副委員長による「動労水戸30年 闘いの軌跡」を始め、組合員・家族の声も多数掲載されています。「労働者にとって労働組合とは何か、労働者にとって労働とは何か。『労働者は社会の主人公である』というマルクス主義の本質について、動労水戸の結成から現在までを総括し、振り返ることは労働者階級にとって重要な財産である」(発刊の辞・石井真一委員長)
 被曝労働拒否闘争と「労働の奪還」論を確立した原点を凝縮した一冊となっています。ぜひ活用して下さい。

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