パククネ完全打倒を 韓国100万民衆総決起の力でプロレタリア革命へ進もう 「懸賞金300万円」は安倍の悲鳴だ

週刊『前進』04頁(2795号01面01)(2016/11/07)


パククネ完全打倒を
 韓国100万民衆総決起の力でプロレタリア革命へ進もう
 「懸賞金300万円」は安倍の悲鳴だ


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(写真 パククネ打倒―プロレタリア革命へ進む韓国労働者人民の闘いの映像を映し出し、11・6全国労働者集会への結集を訴える斎藤郁真全学連委員長【11月1日 東京・新橋駅前】)


 「11月12日、100万人の鬨(とき)の声を集めてパククネ大統領を引きずり降ろそう!」。9月27日以来、無期限ゼネストを闘う韓国・民主労総のチェジョンジン委員長代行が5千万韓国労働者人民に熱烈に呼びかけている。パククネ政権の支持率は9・2%にまで下落した(11月1日現在)。底なしに腐敗を深め反動化するパククネ政権を完全打倒し、プロレタリア革命へ進むことが現実の死活的課題となっている。これは超切迫する米日韓の朝鮮戦争・核戦争を始まる前に阻止し、労働改悪粉砕の闘いとともに、韓国を支配してきた一握りの巨大財閥とその政権を倒し、労働者権力を打ち立てる闘いだ。

民主労総のゼネストが切り開いた歴史的情勢

 1917年ロシア革命を引き継ぐプロレタリア世界革命への巨大な進撃が始まった。朝鮮革命は日本革命と一体だ。パククネの姿は明日の安倍の姿だ。韓国の革命情勢に何よりも震え上がっているのは、安倍政権と日本の資本家どもだ。2011年3・11東日本大震災と福島第一原発事故以来の労働者人民の根底的な決起、昨年の安保戦争法反対の国会周辺100万―全国1千万人民の決起は、今も継続・発展している。それは労働現場で人間性・共同性を破壊され、過労死や過労自殺に追い込まれることへの怒りと一体化し、怒りのマグマとなって噴き出しつつある。
 この日本の労働者階級人民の根底的な怒りと決起に、朝鮮革命情勢はさらに激しく火をつけようとしている。朝鮮革命情勢の最先頭で闘う韓国・民主労総ソウル地域本部と、動労千葉など日本の闘う3労組が共同で呼びかける「東京―ソウル11月国際共同行動」を成功させ、韓国階級闘争と日本階級闘争を一つに結び、パククネと安倍を串刺しにして打ち倒そう!
 韓国階級闘争は今、軍事独裁政権を倒した1987年の大闘争を超える地平で爆発しようとしている。来年は1917年ロシア革命から100年。この時に、典型的なプロレタリア革命として闘いは発展している。この韓国階級闘争は、どうすれば自国の腐りきった政権を打倒することができるのかを日本と世界の労働者人民に示している。階級的労働運動がゼネストに立ち上がり、これに戦闘的学生運動や農民運動、全民衆の闘いが合流した時に、自国政府を危機と動揺にたたき込み、打倒して、プロレタリア革命に勝利できるのだ。
 昨年来の民主労総のゼネストは、労働者人民から熱烈な支持を受け、人民のあらゆる怒りを糾合して、パククネを窮地に追い詰め、パククネ政権が一握りの巨大財閥の利益を代表する反人民的な腐りきった政権であることを暴き出した。まさに韓国のゼネストは「労働者の団結した力は歴史を動かし、社会を変革することができる」ということを示している。
 労働者は民族・国籍・国境を超えて一つに団結し、世界を変えることができる唯一の存在であり階級だ。この中で特に日本階級闘争のもっている位置は決定的に重要だ。アジアで唯一の帝国主義である日本における革命の勝利が朝鮮革命の真の勝利をも決する。日本の戦後革命の敗北と朝鮮戦争の歴史を二度と繰り返してはならない。
 革命に突き進む韓国階級闘争と一つになり、積もり積もった安倍への怒りを根底から爆発させ、日本革命勝利に突き進もう。11・6全国労働者集会を大成功させ、11月12日、ソウルでの100万民衆総決起闘争に日本からも大合流し、パククネ完全打倒へともに闘おう!

労働者に過労死・過労自殺強制する日帝資本

 韓国の革命が現実化すればするほど、日米帝国主義やパククネ政権は、国家主義・愛国主義や排外主義をふりまき、北朝鮮スターリン主義の体制転覆と朝鮮革命の圧殺を狙って、絶望的に朝鮮戦争・核戦争に突進しようとする。すでに米韓合同軍事演習や日本周辺海域での安保戦争法に基づく大規模な日米合同軍事演習が行われ、いつでも朝鮮戦争を発動できる態勢に米日韓は突入している。
 米韓の外務・防衛閣僚会合は、サード(高高度迎撃ミサイル)の韓国への早期配備を確認し、韓国は「有事には核兵器の使用も辞さない方針」を示した。核戦争も現実化しつつあるのだ。
 10月27日の国連総会第1委員会で、核兵器禁止条約について来年から交渉を始めるとの決議が123カ国の賛成多数で採決されたが、安倍政権は米帝などとともにこの決議に反対した。自分たちの延命のためには核戦争をも辞さない帝国主義者ども!
 わずか1%の資本家階級が支配する資本主義・帝国主義は、労働者人民を労働地獄の中で過労死・過労自殺に追い込み、全世界を大恐慌と経済破滅にたたき込みながら、人類の生存自身を脅かす世界戦争・核戦争にも訴えることで延命しようとする。今こそ全世界の労働者は、プロレタリア革命の最前線で闘う韓国階級闘争と一つに結合し、自国の腐りきった政権の打倒へ闘う時である。
 すでに安倍への日本の労働者人民の怒りは臨界点を超えている。安倍が今も延命しているのは、民進党や連合、日本共産党スターリン主義が労働者人民の怒りを「資本主義の枠内」=体制内に押し込め圧殺しているからだ。週刊新潮による日教組委員長・岡本泰良の「女性問題」「組合費の私的流用問題」の報道は、安倍政権による朝鮮戦争に向けた日教組解体キャンペーンであるが、同時に腐りきった体制内労組幹部の姿をさらけ出してもいる。
 岡本だけでなく体制内の労組幹部どもは、資本や権力と一体化し、労働者の生きるための闘いを圧殺してきた。こうした腐敗した労働貴族どもが労働者を労働地獄と過労死・過労自殺に追い込んできたのだ。連合会長・神津里季生は安倍政権の「働き方改革実現会議」のメンバーとなり、労働組合の名をもって総非正規職化や解雇自由や成果主義導入の先兵になろうとしている。断じて許すな。

体制内の「労働貴族」打倒し闘う労働組合を

 今やこの資本主義・帝国主義を延命させる腐敗構造を、韓国の革命情勢と日本労働者人民の怒りの決起で吹き飛ばす時が来た。何よりも民主労総と一体となって闘う動労千葉や動労水戸が国鉄分割・民営化以来の30年の激闘を貫いて、ついにJR体制を打倒する闘う主流派へと躍り出ようとしている。
 動労千葉の国鉄1047名解雇撤回闘争や17年間におよぶ外注化阻止闘争は、JR東日本を追いつめている。「トイレ問題」での乗務員に対する不当処分粉砕の闘いは、全乗務員や車掌の心をつかみ、交通運輸をはじめ全産別・全職場から労働者の圧倒的な支持を受ける情勢を切り開きつつある。
 動労水戸の被曝労働拒否闘争は、安倍の常磐線全線開通による福島圧殺、被曝や帰還の強制と最前線で激突し、安倍を打倒する福島の怒りと一つになって闘われている。動労総連合の全国的建設や合同一般労組の闘いを先頭に、日韓を軸とする11月国際共同行動に向け、無数の労組拠点建設が前進している。
 韓国ゼネストは、無数の労組拠点が土台となって闘われ、大高揚している。体制内の「労働貴族」どもを現場労働者の怒りで打倒し、闘う労働組合を全国でよみがえらせよう。日本階級闘争は、反スターリン主義・革命的共産主義運動と動労千葉を先頭とした階級的労働運動とが一体的に闘われ、発展してきた輝かしい歴史をもっている。ゼネストとプロレタリア革命に勝利するために「新しい労働者の政党」が今こそ必要だ。
 韓国では80を超える大学でパククネ退陣を求める「時局宣言」が出され、ついに学生が猛然と決起し始めた。韓国学生の闘いと固く団結し、京大反戦バリストに対する4学生への無期停学処分の撤回闘争を爆発させよう。
 韓国の革命情勢と日本の闘い、そして政権自身の政治・経済危機に追い詰められた安倍は、1971年11・14渋谷暴動闘争で星野文昭同志と同じく「殺人罪」をデッチあげられ指名手配中の大坂正明同志に「300万円の懸賞金」をかけ、反動的大キャンペーンを始めた。許し難いと同時に実に無残な悪あがきだ。こんなふざけた弾圧など粉砕し、安倍打倒とゼネスト・革命勝利へ闘おう。

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11・6東京 11・12~13ソウル 国際共同行動
◎11月12日(土)、13日(日)韓国ソウル
 労働大改悪阻止!全国労働者大会・民衆総決起
<呼びかけ>全国民主労働組合総連盟ソウル地域本部/国鉄千葉動力車労働組合/全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部/全国金属機械労働組合港合同

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