団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(2815号04面04)(2017/01/30)


団結ひろば 投稿コーナー

「新共謀罪」国会提出阻止へ地裁前で街宣
 東京 加川志朗

 1月19日、現代の治安維持法と闘う会が呼びかける新共謀罪国会提出阻止の昼休み街宣が東京地裁前で行われた。公安警察の全学連大会襲撃に対し告訴・国賠で闘う全学連、星野文昭さんをとり戻そう!全国再審連絡会議、杉並救援会などとともに、極悪の団結禁止法=共謀罪の成立を絶対に阻もうと霞が関を往来する人びとに訴えた。
 「朝鮮侵略戦争が超切迫する中で、安倍政権は3度廃案になった共謀罪を明日からの国会に提出すると言っています」「共謀罪は話し合っただけで罪となる現代の治安維持法であり、戦争に反対し労働法制改悪を許さない闘いをたたきつぶすことを狙った危険な法律です」と闘う会が緊急アピールを行った。
 続けて全学連の斎藤郁真委員長が、「過労死の増大、大学での軍事研究の開始、学費の値上げなどに怒りをもって行動しようと企画した段階で逮捕される。権力にとって都合の悪いことは特定秘密で隠し、反対の声を話し合いの段階でつぶす。許すわけにはいかない」と弾劾し、ともに反対しようと呼びかけた。
 自民党・安倍政権は「一般人は共謀罪の対象とならない」と言う。だが、戦争法案反対の民衆決起を「テロ」とわめいたではないか。治安維持法制定時に同じうそをつき、労働運動・学生運動、あらゆる運動を弾圧したのが日帝権力だ。労働組合の団体交渉やストライキ、抗議行動に「逮捕・監禁・恐喝・威力業務妨害」などでデッチあげ弾圧を乱発してきた張本人どもに、目配せしただけでも逮捕する最凶悪の団結破壊法=共謀罪を握らせてはならない!
 国家保安法弾圧を打ち破り革命へ前進する韓国の労働者と連帯し、新共謀罪国会提出阻止・安倍政権打倒へ進撃しよう。

米子春闘集会で国鉄労働者が次々と発言
 動労西日本書記 松野博之

 1月21日、鳥取県の米子市文化センターで動労西日本米子支部が主催する春闘学習集会が行われた。「伯備線事故11周年弾劾、労働法制大改悪粉砕! 17春闘勝利、三江線廃止絶対反対」の横断幕が掲げられ、司会が「ロシア革命から100年、世界は革命情勢だ。この1〜3月国鉄決戦で日本でのゼネスト・革命の扉を押し開こう!」と檄(げき)を飛ばした。
 第1部では「韓国ゼネストの記録」と「ロシア革命の記録」のDVD上映が行われた。
 第2部の学習会では、米子支部長の鷲見貢さんが講師を務め、安倍の「働き方改革」が改憲・戦争に絶望的に突進する日帝・新自由主義の成算なき攻撃であり、怒りの大反乱が不可避であることを具体的に説き明かした。その中で韓国・民主労総のゼネストに学び、今こそ日本でのゼネスト実現へ進むチャンスが到来していると熱を込めて語った。また特に、47年2・1ゼネストの中止をはじめとした日本共産党の裏切りの歴史をあらためて暴露し、スターリン主義との党派闘争の死活性を訴えた。
 意見交換では、来賓の動労西日本・山田和広書記長が17年方針の核心点を明らかにした上で、「1〜3月春闘を動労総連合青年部建設を最先端とする組織拡大決戦として闘いぬく。3・4ダイ改阻止へ、大阪・広島でストライキを打ち抜く」と鮮明に決意表明した。
 現場の国鉄労働者も発言。DVDへの感動を語り「みなさんと団結して頑張りたい」と決意を述べた。別の国鉄労働者も「韓国で進んでいる情勢がよく分かって非常に良かった」と述べ、志すところは動労西日本と同じであることを明らかにした。国鉄労働者の決意表明に全参加者が割れるような拍手を送った。
 集会の最後に、鷲見支部長が2・12中四国国鉄闘争集会への総結集を訴え、団結頑張ろうを三唱した。

68年九大ファントム墜落で人生決まった
 東京 佐藤守一

 先週号の斎藤郁真全学連委員長の「軍学連携を許すな」を読んで、九州大学1年だった1968年の記憶がよみがえりました。6月2日夜、米空軍板付基地所属のF4Cファントム偵察機が、九大工学部構内に建設中だった電算機センターに墜落・炎上。当日は日曜日でしたが翌3日、九州大学から九大生の約半数4千人が福岡市内に抗議デモに出ました。
 ベトナム戦争の激しい時で板付基地(現福岡空港)が沖縄基地と並んで出撃拠点になっていました。私が高校1年の時、3年生の生徒会長がベトナム戦争反対の全校放送をしたことがあり、戦争反対の気持ちはありましたが、この事件でベトナム戦争反対が自分の問題になりました。
 さらに衝撃だったのは、戦闘機が墜落した電算機センターのすぐ手前に放射性物質のコバルト66の貯蔵庫があったことです。そこに落ちたら放射能で福岡の街が全滅していたという話です。
 電算機センターの建物に引っかかっていたファントムの残骸は、大学自治の観点から米軍による撤去を許さず、反戦のシンボルとして残そうとみな思っていました。
 政府は大学の予算を削減するという脅しで大学当局に撤去を迫ってきました。私たちは建物をバリケードで囲って強制撤去を阻止しようと闘いました。この闘いに日本共産党・民青は大学当局の先兵となって敵対し、バリケード破壊策動を繰り返しました。
 ファントムは翌年正月明けに大学が雇った土建業者により引き降ろされましたが、その後も闘いは秋まで続きました。この闘いが、その後の私の人生を決めました。

ユニオン拠点、千曲市で初めて星野絵画展
 長野 野原進介

 1月12日〜14日、千曲市屋代駅市民ギャラリーで星野絵画展を開催しました。極寒の中、雪の中の開催でしたが、3日間で155人が参加し、再審を求める署名が50筆以上集まりました。
 屋代駅のある路線は新幹線開業と同時にJRから分離され第3セクター「しなの鉄道」に移管されました。地方切り捨てが進む駅の構内での開催であり、地域合同労組・千曲ユニオンの拠点で組織を拡大する目的をもった開催でした。
 年末年始、ユニオンの組合員を先頭に連日休むことなく市内に3500枚のビラを入れ、地域の一人ひとりと結びつく大組織戦を展開しました。
 同市で開催するのは初めてでしたが、駅の労働者、鉄道労働者も好意的に鑑賞。第3セクター化で運賃も高くなり一番苦しい環境に置かれている駅利用者、高齢者から中高生まで、多くの人びとが来場しました。
 70年安保・沖縄決戦を大学生として闘った世代の夫婦が「私も新宿で機動隊に石を投げた。星野さんのことを初めて知った。支援していきたい」とカンパを寄せてくれました。さらに、美術部の女子高生は「コンクールで優勝できる絵です。こんなきれいな絵を描く人に悪い人はいない。つらいでしょうが早く出てきて絵を描き続けてください。がんばってください」と星野さんへのメッセージを寄せてくれました。実行委員会を担ったユニオンの仲間はこれを読み、絶対に星野文昭さんを17年に奪還すると決意を新たにしました。
 星野さんの絵は多くの仲間を結びつける最大の武器です。17年、国鉄決戦勝利と一体で星野さんを必ず奪還しよう。

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