請求異議裁判 強制執行を許さない 市東さん「あくまで闘う」

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週刊『前進』04頁(2827号03面02)(2017/03/13)


請求異議裁判
 強制執行を許さない
 市東さん「あくまで闘う」

(写真 「強制執行を許さないぞ!」。怒りのデモが千葉地裁に迫った【3月2日 千葉市】)

 3月2日、天神峰・市東孝雄さんに対する農地強奪判決の強制執行を阻止するための「請求異議裁判」の弁論が、千葉地裁民事第5部(高瀬順久裁判長)で開かれた。
 午前9時、反対同盟を先頭に110人が千葉市中央公園に結集し、決起集会がかちとられた。
 最初に反対同盟事務局を代表して、萩原富夫さんが市東さんの農地を守る闘いに全力で立ち上がることを訴えた。これに応え、動労千葉の田中康宏委員長が3月ダイヤ改定に反対してストに立つ決意を述べた。さらに婦人民主クラブ全国協議会などの連帯発言を受け、反対同盟旗を持つ市東さんを最先頭に千葉市内デモに出発。宣伝カーには婦人行動隊・宮本麻子さんが乗り込み、「千葉地裁は強制執行するな」の声を繁華街に響かせた。
 10時30分、70の傍聴席を満席にして開廷。
 最初に顧問弁護団が訴状の陳述に立ち、冒頭に「NAAよ、あなた方はうそつきだ!」と一喝した。被告NAA代理人の顔がゆがむ。
 第一に、NAAの前身である空港公団の総裁が1994年に「平行滑走路建設においてあらゆる意味で強制的手段を用いない」旨を約束しながら、今「確定判決の執行」という形で市東さんから強制的に土地を奪おうとしている。NAAが強制執行の請求を行うのは違法だ。
 第二に、東京高裁・小林明彦裁判長は弁護団から裁判官忌避を申し立てられ、これについての判断が確定していないのに控訴審判決を言い渡した。判決は無効だ。
 第三に、農地の賃貸借解約の許可条件として、「離作補償料の給付」が明記されているのに、今に至るもNAAは、支払いも供託もしていない。千葉県知事の出した許可は効力を失っている。
 これに対し被告NAAは、「話し合いが頓挫しても強制的手段を使わないとまでは約束していない」などとする居直りの答弁書を提出した。
 市東さんが陳述書を読み上げた。「今回、強制執行で取り上げようとしている面積は、約7反3畝(せ)、私の農地の半分近くになる。空港公団は父・東市に知らせず小作地を買収した。そんな違法な手段をとったNAAが、私から小作地を取り上げることは許されない」。そして畑の作付けの現状などを具体的に述べ、「NAAの不当な強制執行に対してはあくまで闘う覚悟だ。裁判官に強制執行を認めない判決を強く求める」と締めくくった。傍聴席からは熱い拍手が湧いた。
 裁判長が原告・被告双方に求釈明を行い、次回弁論までにそれに答えてそれぞれ主張を出すことを確認した。次回期日を5月25日として閉廷。
 千葉県弁護士会館で報告集会が開かれた。
 最初に市東さんが「新たな裁判が今日始まり、NAAを追い込んだ。これからも天神峰で農業を続けるためにがんばります」とあいさつした。
 葉山岳夫弁護士をはじめ弁護団全員が発言して法廷での応酬を解説し、質疑応答の後、「市東さんの農地取り上げに反対する会」、「市東さんの農地を守る会・茨城」の木村郁夫・動労水戸書記長、全国農民会議の小川浩共同代表が連帯発言を行った。婦人行動隊の木内敦子さんは現地決戦本部への来訪を訴え、萩原富夫さんは「強制執行阻止署名」運動を近々発足させる意向を表した。
 最後に伊藤信晴さんが3・26全国総決起集会への一同の奮起を促した。

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