斎藤委員長の討論のまとめ なぜ闘うかを徹底議論し本物の大衆運動つくろう

週刊『前進』02頁(2874号02面03)(2017/09/07)


斎藤委員長の討論のまとめ
 なぜ闘うかを徹底議論し本物の大衆運動つくろう


 京大反戦ストライキの総括、そして次のストへ議論百出の、胸の熱くなるいい大会でした。僕らは運動のあり方をめぐって、もっとケンカするべきです。この時代に学生と団結して社会を変えようという時、激しく意見をぶつけ合えることですべての意見を包含する運動になっていきます。
 総括議案では京大スト以後2年間の実践を軸に、私が法政大で闘いを始めてから今に至るまでのすべてをかけた内容を出しています。なぜ活動家になったのか、なぜ革命に人生をかけようと思ったのか、なぜ退学処分をくらっても闘うのか。自分の過程を次の学生に引き継いで、発展させることに格闘した視点です。
 私が法大で演説すると「暇なんですか?」と聞いてくる人がいます。その背景には、「暇な人しか政治をやらない」という怒りと絶望があります。私が大学の秩序を破壊しようと訴えた時、今の社会の秩序を背負って反論する学生が出る。そうした人たちとどう思いを一致させるのか。自分がキャンパスに生み出した「分岐」をどう統一するのか。厳しい課題です。でもそれができなければ、「正論」はみんなのものにならないし革命にもいかない。
 京大反戦ストは正しかった。誰よりも先を見ていたし、「間違っていた」とは言わせない。しかし、それで僕らが生み出した分岐をもう一度統一しないといけない。僕らの決断と「正しい行動」が京大の学生自治運動に大衆的分岐をつくることには成功したけれど、分岐させた先がうまくいっていないから、僕らの運動は「分裂をつくっている」と捉えられる。京大で学生自治を守るためには「全学連になっちゃいけない」となる。それをのりこえ、その先にいかなければならない。
 逮捕・処分されようが闘いをやり抜く力を僕らは持っている。それが最高に発揮されたのが京大反戦ストでした。しかし、その「最高の正しさ」を「全体の正しさ」に変えない限り、これ以上の運動の発展はない。「全学連とともに闘ったら大衆と分裂する」と思われてしまう。そうなると、活動家は増えない。それをのりこえようというのが、今大会で私が最も訴えたいことでした。
 これは法大闘争でも問われました。文化連盟が当局・権力と激しく非和解で闘う一方、「そういう『0か100か』の運動では勝てない」と当局に屈服する部分も出てきた。私は二度とそれを繰り返したくない。それをのりこえることが革命への最大の課題です。京大反戦ストをめぐって、その勝負をもう一度やらなくてはならない。学生と結合するための「過渡的スローガン」も含めて考え、僕らは大衆運動に習熟しなくてはならない。
 確実な勝利へ進むために、僕らの目的意識を「みんなのもの」にすることにもっと努力する。その先に必ず巨大な闘いができる。必ず労働者階級は立ち上がる。その人たちと結びつき今度こそ僕らが運動の主流になる! すべての大学から、社会を新しい常識で埋め尽くす闘いをつくろう!

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