『前進』が売れている 第11回全国機関紙担当者会議を開催 10万人読者網建設を展望

週刊『前進』04頁(2887号04面01)(2017/10/23)


『前進』が売れている
 第11回全国機関紙担当者会議を開催
 10万人読者網建設を展望


 第11回全国機関紙担者会議は9月、朝鮮侵略戦争の切迫と改憲策動の激化をゼネスト―プロレタリア革命に転化するため、衆院選決戦、11・5労働者集会の組織化と一体の会議としてかちとられた。戦争か革命かが問われる時代の到来とは、革共同が本格的な革命党に飛躍する絶好機の到来である。全国機関紙担当者会議は、斎藤いくま候補と団結し、青年労働者・学生をはじめ全世代を獲得する革命的選挙戦をとおして、拡大基調に入った『前進』購読者数を10万人読者網建設へ
と飛躍させる闘いの出発点となった。(前進経営局)

青年・学生との結合進む

 17年前期、朝鮮侵略戦争の切迫と共謀罪制定、改憲策動情勢の中で、これまでのあり方を一変させる宣伝・扇動の変革が鋭く求められた。5・18大坂正明同志逮捕と共謀罪攻撃の渦中で闘われた都議選決戦は、46年もの不当な指名手配と闘いぬいた大坂同志、無実で獄中43年を闘う星野文昭同志の党=「中核派」として真正面から「安倍を監獄へ」と訴えて登場したことによって切り開かれた。『前進』を宣伝・扇動の最大の武器にして闘った。60年安保闘争、70年安保・沖縄闘争を継承する唯一の党として労働者階級人民の深い共感と支持を生み出し、日帝国家権力・安倍政権に根底的な打撃を与えた。
 機関紙拡大闘争も、職場・大学・地域で中核派として登場したことで切り開かれた。
 この過程で全学連の同志たちによって「前進チャンネル」が誕生した。毎号のポイントを簡潔、明快に紹介することで青年・学生に急速に拡散している。職場・地域に『前進』読者網を建設するために青年労働者が日夜奮闘している。選挙戦を定期購読者獲得に結びつける闘いが始まった。国家権力・中枢による中核派壊滅策動を打ち破り、階級的労働運動と組織建設の前進に転化した。

労働者指導部が機関紙活動推進

 全国機関紙担当者会議が開始されたのは、3・11後の2012年9月であり、反原発闘争に決起する巨万の人民と『前進』で結びつくためだった。全国の地方委員会、県委員会に機関紙担当者会議が組織され、労働者指導部が機関紙活動の推進軸になった。労働者指導部の分厚い層を形成し、担当者会議を定期化し、充実させていくことが機関紙活動の要である。
 それから5年、全国の地区党に担当者会議が形成された。配布網の建設、読了運動、フラクションや読者会、『前進』への投稿と紙面改革、機関紙財政改革、書店拡大政策などあらゆる領域で一歩一歩前進してきた。
 配布担当者をつくり、配布担当者会議を開催し、複数の担当者が交代で配布できる体制を築いた組織もある。読了と配布が機関紙活動の生命線だ。
 拡大対象者をリストアップし、組織として拡大政策を検討する会議が定期的に開かれるようになった。
 「初めて機関紙担当者会議を開催し、個人の闘いから組織的な闘いになった」「各組織の報告を聞いて、原則的な立場に立ち返ることができ、地区党の同志とともに闘う再出発の地平に立つことができた。その第一歩として機関紙担当者会議を勝利的にかちとった」と報告された。
 党建設の基本は、1962年の革共同第3回全国委員会総会(3全総)と1966年の第3回大会以来の闘いが示しているように、時代認識の一致と党建設方針での一致にあるが、党としての闘いを具体的な党建設に結実させるには、機関紙を軸とした意識的な日常的な党活動が不可欠である。
 全国機関紙担当者会議は真剣な討論を通して、全国的に問題を切開し、教訓化するものとなった。
 今回の担当者会議は活発な意見が出され「明るかった」という報告が出されているが、それは「それまでの自己を廃棄」する真摯(しんし)な闘いが生み出したものだ。

労働者の革命的意識体現

 2016年から『前進』週2回刊を開始し、新印刷工場を建設した。この週2回刊が紙面改革を促進し、文字も一回り大きく読みやすくした。宣伝紙の拠点産別・拠点職場への配布は、『前進』と労働者人民の距離を近づけ、機関紙拡大闘争の土壌を形成してきた。
 琉球新報や沖縄タイムスに「ゼネストで闘おう」「労働組合は力を持っている」という投稿が掲載された。革共同=『前進』が掲げるスローガンは労働者大衆の革命的な意識の表現なのである。朝鮮戦争への動きと直結している沖縄では、辺野古新基地建設への怒り、非正規職労働者の怒りがゼネストという闘いの方針を求めて動き出しているのだ。
 沖縄県民大会では『前進』や『星野新聞』の配布を他の団体の女性が手伝ってくれた。NTTの女性労働者は「『前進』を配っているところを見ると、いつも自分たちは守られていると感じてきた」と語っている。『前進』は革共同の革命的前衛党としての「顔」であり、その存在は労働者人民に希望を与えているのだ。

職場闘争が機関紙を拡大

 職場闘争が機関紙を拡大する力であることが実証された。
 しかし同時に、拠点職場において、また新たに組織した組合において苦闘していることもまた事実である。職場で機関紙を拡大するために、あらゆる努力が求められている。そこが議論の中心になった。
 労働組合に自分の人生のすべてをかけ、拠点を本当につくり始めているが、労働者一人ひとりは非常に個性が強く、簡単に意見が一致するわけでもない。職場で組合としての団結を共有しながら、「隣の一人」を獲得するために粘り強く闘い、細胞をつくる中で階級的労働運動を闘っていく。その武器が『前進』だ。
 激しく闘っても、それだけでは組織は建設できない。なぜ闘っているのか、その先に何があるかが分からなければ『前進』は拡大しない。情勢認識と路線で獲得していくこと、マルクス主義で獲得していくことが必要だ。 
 『前進』フラクションや読者会を月1回行うことが重要だ。そうすることで組織する側が変革され、組織者になり、『前進』が自分の『前進』になる。 
 現場労働者が自ら『前進』に記事や論文を書き、投稿するという意識性を持つことが、よい紙面を作り拡大につながる。闘いの渦中で書かれた記事がおもしろい。
 フラクション活動は〈学びの場〉であり、互いが変革されあっていく場であり、読者との政治討論を通して生きた関係を形成していく場である。職場交流会で「こんないい人たちとは思わなかった」と言われた。闘いの積み重ねを基盤に、拠点職場でついに『前進』拡大が始まった。
 階級的労働運動派が改憲勢力の連合を打倒して労働組合権力をとることが指呼の間に迫っていることを確信して闘おう。

全国で書店拡大の努力強めよう

 10万人読者網の建設へ向けて、機関紙拡大の飛躍を実現していくいまひとつのポイントは、書店政策の前進にある。
 現在の『前進』取り扱い書店は、信念ある革共同の協力者・理解者の存在と献身によって日々支えられ、維持されている。ここを基盤に、書店拡大の努力を強めていきたい。
 『前進』が労働者人民の闘いの武器として、あらゆる人から求められる時代が来ていることに確信をもって闘おう。
 1千万人と結びつくために、あらゆる努力をやりぬこう。
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