〝3年で非正規なくす〟 さいたまユニオン 教育労働者分会を結成

週刊『前進』04頁(2915号02面02)(2018/02/12)


〝3年で非正規なくす〟
 さいたまユニオン
 教育労働者分会を結成

(写真 地域と教育労働者の仲間と共に教育労働者分会を結成。非正規職撤廃へ新たな闘いに踏み出した【1月21日 さいたま市】)

 1月21日、さいたま市内で一般合同労組さいたまユニオン教育労働者分会の結成大会をかちとりました。大会には54人が結集し、全国の合同労組、教育労働者の仲間から多くのメッセージが寄せられました。
 大会は、さいたまユニオン書記次長で大石運輸分会の笠松忠生組合員が開会あいさつし、動労連帯高崎委員長の漆原芳郎さん、合同・一般労働組合全国協議会事務局長の小泉義秀さん、日教組奈良市書記長の増田順計さんから来賓あいさつをいただきました。漆原委員長には「1986年に組合を結成し、一貫して国鉄分割・民営化に反対してきたが、信念を曲げなければ勝利できる。私たちもともに闘う」とエールを送っていただきました。
 さいたまユニオンの田畑典保委員長が経過説明。「さいたまユニオンは2014年から新採教員の解雇撤回闘争を闘い、それをきっかけに多くの臨時教員と出会い、その過酷な現実と向き合ってきた。そして昨年4月、臨時教員の内定取り消しを埼玉県教育委員会との団体交渉で謝罪させ、採用させる画期的な闘いをかちとるなど、教育労働者の中に闘いと団結を拡大してきた上に、新たな闘いへの出発点として分会結成を決断した。ここから労働運動を全面的に塗り変えていきたい」と決意を表明。
 いよいよ分会長、分会書記長、副分会長が結成にあたっての決意を述べました。結成にあたっての最大の目標は「3年以内に教育現場から非正規職をなくす!」です。「お願いではなく、闘いで正規職化をかちとる」「教育現場を分断が支配し、教育そのものを破壊している現状を丸ごとひっくり返したい」「非正規ゆえに起きる嫌がらせや退職強要と真正面から闘ったのはさいたまユニオン、合同・一般全国協だった」など、映像も交えながらそれぞれが結成を決断するに至った思いを語りました。
 埼玉の教員OBによるカンパアピールの後、ユニオン組合員や教育労働者の仲間など、会場全体で討論しました。「職場には日教組や全教などの組合があると思うが、新たに分会を結成するにあたって職場はどういう状況か」という質問があり、これには分会員が既成の労働組合の現状やそれに対する思いを率直に語りました。その後、分会員が「役員席」から参加者の中に入り、討論。デモ歌を動画付きで流すなどして会場一体となり、最後に分会長の音頭で団結ガンバローを三唱し、大成功のうちに大会を終えました。
 安倍の戦争・改憲と総非正規職化の「働き方改革」に対し、職場・職種や国籍も違う合同労組の組合員がひとつに団結して「教育労働者分会」という新たな拠点を生みだしたことは決定的です。非正規職撤廃に向けた新たな闘いへ、合同労組としても地区としても踏み出します。
(さいたまユニオン執行委員・新井拓)
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