2・11国鉄集会へのメッセージ 民営化阻止し解雇者復職合意 韓国・鉄道労組ソウル地方本部 パクソンス本部長

週刊『前進』02頁(2916号02面03)(2018/02/15)


2・11国鉄集会へのメッセージ
 民営化阻止し解雇者復職合意
 韓国・鉄道労組ソウル地方本部 パクソンス本部長

(写真 鉄道労組は、不当労働行為を乱発してきた鉄道公社経営陣の告訴・告発と「鉄道積弊清算」を掲げ、全国の鉄道公社前でも闘いを継続してきた【2017年12月29日 釜山】)

 動労千葉の同志の皆さん、動労千葉に連帯する日本のすべての同志の皆さん。同志たちが開催する2・11集会に韓国の鉄道労働者たちを代表して熱い心で連帯のあいさつを送ります。
 私は全国鉄道労働組合ソウル地方本部8千組合員の代表の本部長パクソンスです。
 動労千葉の同志の皆さん、2・11集会に連帯する日本の同志の皆さん。
 私は、日本の国鉄分割・民営化から31年をへても闘いを放棄せずに粘り強く闘う姿に深い感銘を受けています。大部分の国鉄労働者が現実を受け入れたり、あきらめたり、絶望している時、同志たちが叫ぶ声がなかったなら日本ではもう「解雇撤回、地方路線廃止反対、民営化反対」の声を聞くことが困難でしょう。同志の皆さん、がんばってください。皆さんは必ず勝利するでしょう。
     ◇
 2・11集会に参加された同志の皆さん、若干韓国のニュースをお伝えします。この10年の間、鉄道分割・民営化に対して闘争した全国鉄道労働組合は、つかの間ですが勝利の喜びを味わっています。
 分割・民営化は事実上撤回され、無理に民営化させたスソ高速鉄道SRは国鉄統合への歩みを踏み出しました。100余名の解雇者たちも大部分は3月中に即時、一部は7月中に、少数の数名は裁判手続きが終わったら復職することに合意をしました。整理解雇に対して12年を超えて闘争してきたKTX女性乗務員も1億ウォンを超える還収金問題に合意をして解決しましたし、労使間交渉をとおして復職することが残っています。
 同志の皆さん。韓国の鉄道労働者も出口の見えない暗闇を突いて来ましたが、いつかは勝利することを信じて、われわれが絶対的に正しいという確信、われわれでなかったら鉄道を守る人間は誰がいるだろうかという自負心で、すべての弾圧に打ち勝って闘って来ました。
     ◇
 動労千葉の同志の皆さん、2・11集会に参加された同志の皆さん。韓国の鉄道労働者たちは皆さんの粘り強い闘争精神に学びます。皆さんが主張される国鉄民営化反対、解雇者復職、そして地方路線廃止反対等は絶対的に正しい良心の声です。
 弱体化した日本の労働運動をよみがえらせることができる正しい路線であり、今はたとえ少数であってもついには日本の鉄道を、そして日本の労働運動を動かすことができる雷のような叫びだと考えます。
 韓国の鉄道労働者たちはこれまでそうだったように、いつまでも動労千葉の同志たちを、そして国鉄民営化反対、解雇撤回、地方路線廃止反対を叫ぶ皆さんと共に連帯します。共に闘いましょう。寒い冬の気候のおり、健康に注意され、皆さんの闘争が必ず勝利することを祈願します。ありがとうございます。
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