団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(2943号04面04)(2018/05/28)


団結ひろば 投稿コーナー

組合に足蹴にされる再任用

 神奈川・教育労働者 K

 3月で定年退職を迎え、4月から同じ職場でフルタイムの再任用職員として働いています。
 短大を卒業し仕事に就いて勤続40年、退職手当は約2200万円。この額、どう思います? 非正規のみなさんにしたらとんでもない高額でしょう。でも公務員の退職金は5年ごとに民間と比較して見直され、12年度には400万円、17年度は78万円が削減されました。組合は、400万円の時は「経過措置」をつけることで、今回は「少額だから」と「苦渋の判断」で受け入れました。
 6年前に退職したほぼ同じ経歴をもつ元同僚と比べたら、私の方がほんとうに480万円少なかった! 職場でこの話をしたら、30代の青年が「じゃあボクらの頃はどうなるの?!」と驚きの声をあげていました。財務省の「セクハラ」事務次官は、カットされても5千万円超! 冗談じゃない!
 毎月の賃金は3月の退職時に比べて6割ちょっとになりました。仕事はもちろんこれまで通り。再任用は経験豊富だから仕事はできるし、正規の時と同様に職場の中心となって働いています(私も!)。なのにこの仕打ち。行政にとってこの上なく都合のいい制度だとつくづく思います。
 再任用になって奪われたのは〝給料〟だけではありません。今年度から私は、組合の大会代議員や中央委員にはなれません。役員に立候補することも、分会長になるのもだめ。6年前の組合規約の改悪で正規と非正規の権利は引き裂かれました。「教育委員会に差別され、組合に足蹴にされる」----再任用の知人がふと漏らした名言です。
 50代の友人は、「同じ仕事で、責任も負わされ、給料激減でひど過ぎる!! 立ち上がれ! 再任用職員たちよ!」というメールをよこしました。このままで済むと思うなよ!

こんな朝礼、闘って変える
 東北・合同労組 N

 私は倉庫業務のA社に勤務しています。労働者は30人ほどです。
 この会社は普通の会社と違っています。朝礼では司会、導士、1分間スピーチを労働者が毎日交代でやらされています。1カ月に1回のペースで順番が回ってきます。導士は主に「経営計画書」という労働者が携帯させられている本の中の、経営理念や7カ条の精神、そしてその日の方針(毎日変わる)を唱和したり、読んだりしています。まるで宗教のようです。さらに全員あいさつというものがあり、全員輪になり右回りで「よろしくお願いします」と言いながら一人ひとり握手をしていきます。
 マネージャーなど(上司)からの連絡事項が終わると、1分間スピーチが行われます。内容は何か労働者に対して感謝することを発表します。朝礼の最後の全員あいさつは動画で撮影し、本社の社長宛てに送られます。全員のあいさつやお辞儀(分離礼といいます)などがしっかりそろっていないと何回もやり直しとなります。
 こういう変わった朝礼をする会社に私は2年勤務しています。無期雇用契約で時給制のフルタイム労働者です。ちなみに経営計画書を紛失すると、自己責任として始末書を書かされ、社長宛てに提出し、罰金1万円を払い、再購入することとなります。実際に再購入した仲間もいます。
 職場の仲間の反応は、人それぞれです。真面目にやっている人、嫌々こういう規則を守っている人もいます。規則を守ることが我慢できない人は、短期間で退職してしまいます。こういう会社を変えるために、労組組合員として頑張っていきたいと思います。

改憲反対の大基盤つくった
 奈良 吉谷宏子

 「あと5票!」本当に悔しい! だから泉佐野市議選の総括議論をいっぱいしました。どれほど豊かな内容が見えてきたことか! 短期間でやれることは全部やって、戦争・改憲反対のでっかい基盤をつくったと実感しています。
 私は何度も泉佐野に泊まりがけでかけつけました。千代松市長が市職員を600人から100人に減らすと公言している市役所にはものすごい怒りがうずまいていると実感しました。
 4月25日に泉佐野で開催された自治体集会の中で見えてきたことは、関西空港優先で住民の生活が置き去りにされてきたこと、「戦争のために関空を使わせるわけにいかない!」という住民の危機感です。だからこそ、「自治体に闘う労働組合がほしい!」という熱い思いで中川いくこさんと共に闘い抜きました。
 自分の現場の攻防が激しいからこそ、最大の決戦の泉佐野市議選に身を置くことで、さらに元気いっぱい奈良で闘うことができました。「団結・団結・団結!」を実感した選挙闘争でした。

西郡支部大会、新書記長選出
 全国水平同盟西郡支部 錦織 進

 「西郡支部は政治団体だから第3集会所を貸さない」という八尾市の大会破壊策動を打ち破り、全国水平同盟西郡支部第5回大会を4月14日、西郡の桂人権コミュニティセンターで勝ちとりました。これまで青年部長だった佃文弘君を新書記長に選出。若いエネルギーを中心に八尾北労組を軸に地域の青年の組織化に打って出る新たな執行部を確立しました。また泉佐野市議選への総決起集会としてかちとりました。
 高槻支部、崇仁・東三条支部の仲間も参加し、支部員の活発な意見を軸に大会を進めました。
 久原正子支部長は「『安倍を監獄へ』はときの声となり、革命情勢が来た。安倍打倒に打って出よう」と基調を提起。佃新書記長は「地域丸ごと組織化へ、住宅問題、障害者解放、健康教室、青年職場交流会、八尾北談話室や食事会を取り組み、労働相談で関西合同労組と一つになって解雇を撤回させた。八尾北労組を軸に西郡支部の団結を拡大しよう」と訴えました。
 八尾北医療センター労組の灰垣美佐子書記長は、健康体操や健康教室に公園や集会室を貸さない八尾市や警察による弾圧を批判し、「真正面から闘って地域の人々との本物の団結をつくり出す重要なところにきた。八尾北労組はその中心で闘う」と述べました。
 中川いくこさんから「労働者が主人公の世の中を一緒につくりましょう」とメッセージが届きました。
 佃書記長は討論をまとめ、「狭山の勝利と部落解放運動の発展のために中川さんを泉佐野市議会へ送り出そう」と訴えました。そして、全国水平同盟は泉佐野市議選に全力で決起し、狭山学習会の組織化、30カ所のスポット演説や練り歩きを貫徹。住民との交流を深め、支部建設の展望を切り開きました。

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