国際連帯の力で核戦争阻もう 広島―長崎―8・12東京へ 日帝の改憲・核武装を許すな

週刊『前進』02頁(2960号01面01)(2018/07/26)


国際連帯の力で核戦争阻もう
 広島―長崎―8・12東京へ
 日帝の改憲・核武装を許すな


 全国の闘う仲間のみなさん! 今秋臨時国会での改憲発議阻止へ向け、今夏8月を全力で闘いぬき、改憲阻止決戦の巨大な扉を押し開こう。西日本豪雨災害に立ち向かう仲間と団結し、8・5―6ヒロシマ大行動、8・8―9長崎反戦反核闘争、8・15闘争(アベを倒して改憲とめよう!8・12集会)に集まろう。

世界戦争の危機と対決し

 安倍は豪雨被災者の現実をよそに、労働者民衆の命を踏みにじりながら改憲・戦争、核武装に突き進んでいる。7月20日の記者会見では、9月自民党総裁選挙について「自衛隊違憲論に終止符を打つことが今を生きる政治家の使命だ。自民党の改憲案を速やかに国会提出できるよう取りまとめを加速すべきだ」と言い放ち、総裁選で改憲が「大きな争点になる」と明言した。安倍は3選を果たし、秋の臨時国会で改憲のための国民投票法改定と改憲発議をあくまで狙っている。
 いよいよ勝負の時が来た。私たちが人生をかけて闘ってきたのは、改憲・戦争攻撃を打ち破るためだったと言っても過言ではない。今こそ立ち上がろう。
 延長国会はその終盤で、働き方改革法、カジノ法、参院定数6増法改悪、水道法改悪など、次から次へと重要法案を強行成立させた。政権・官庁の不祥事・腐敗がこれだけあらわになりながらも、安倍の思惑どおりの国会運営がなされたかのように報じられている。しかし安倍の表情は憔悴(しょうすい)しきっている。瀬戸際の危機にあるのは安倍政権であり、日本帝国主義だ。それゆえにゴリ押しの政治を展開してきたというのがその実態だ。
 安倍の危機と改憲・戦争衝動を規定しているのは、アメリカ帝国主義―トランプ政権の底なしの没落と米社会の崩壊である。トランプはその危機の突破をかけて、戦後世界支配体制の大激変をもたらすであろうことを百も承知で戦争政策を満展開している。6・12米朝会談は、「ろうそく革命から職場革命へ」と闘う韓国労働者民衆の南北分断体制を打ち破る決起をたたきつぶすために開かれた。北朝鮮の「非核化と体制保証」とは、アメリカ帝国主義が朝鮮半島支配の主導権を握ることであり、労働者民衆には絶対に容認できない事態だ。米国務長官ポンペオの米朝交渉の破綻が示すように、朝鮮戦争危機はますます深まっている。
 こうした世界戦争への激流の中で、安倍政権は「戦争のできる国」「核武装する国」に飛躍しなければ、帝国主義国家として一刻も成り立たないところに追い詰められているのだ。

動労千葉ストと共に闘う

 8・5―6広島、8・8―9長崎、8・15闘争(8・12集会)は、こうした朝鮮戦争、世界戦争・核戦争の危機と対決し、全国・全世界の労働者民衆の力を一つにして戦争を阻止する闘いだ。とりわけ今秋臨時国会での改憲発議粉砕、改憲阻止・安倍打倒への突破口を切り開く決戦である。
 8・5―6広島では、8・5国際反戦反核集会に、イラク戦争で息子を失い米反戦闘争の先頭に立つシンディ・シーハンさん、韓国・テグの城西(ソンソ)工団労組とサード(高高度迎撃ミサイルシステム)阻止闘争委員会の仲間をはじめ世界から反戦反核を闘う仲間が参加する。
 8・9長崎には、韓国・民主労総の闘う自治体労働者が駆けつける。
 8・12集会では、日本近代史研究者・伊藤晃さんの講演「天皇・オリンピック・憲法」、平和遺族会全国連絡会代表・西川重則さんの国会報告「戦争は国会から始まる」、松元ヒロさんのコント「国中 歯ぎしり」が企画され、民主労総ソウル地域本部も参加する予定だ。

職場・大学・地域で改憲阻止大行進を

 ゼネラルストライキと国際連帯で戦争を始まる前に止め、改憲を阻止する労働者の闘いを登場させよう。
 国鉄1047名解雇撤回闘争は、国鉄分割・民営化で中曽根政権が狙った改憲攻撃を30年以上にわたって阻んできた。この先頭で闘ってきた動労千葉は、JRによる乗務員制度の解体を始めとする第3の国鉄分割・民営化攻撃に対し、この夏から3月ダイヤ改定にかけてストライキで立ち向かう方針を確立した。
 教育労働者、自治体労働者は改憲・戦争阻止!大行進運動の先頭に立ち、8月闘争を牽引(けんいん)している。8・12集会の基調報告も教育労働者が行う。
 改憲・戦争を阻止する闘いは、膨大な労働者民衆が結集する広さを持っている。8月闘争を、その闘いをさらに押し広げるものとしてかちとろう。あらゆる職場・地域・キャンパスで改憲・戦争阻止!大行進運動を組織しよう。

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