香港学生らがスト

週刊『前進』04頁(3066号02面02)(2019/09/09)


香港学生らがスト

(写真 学生が自主的に開校式をし、学生や教授が次々と発言した。「学生ストライキの炎は瞬く間に広がり、香港を救う」と書かれている【9月2日 香港中文大学】)

 9月2日、香港で「逃亡犯条例」改悪に反対して、中学生・高校生・大学生が授業をボイコットし、ストライキに立ち上がった。ストは全国で2週間続けられる予定だ。
 8月31日に香港中文大学に「香港民主の女神像」が立てられた。大学が開校式を取り消す中で、9月2日、学生の手で自主的に開校式が行われ、学生や教職員が次々と発言した。大学のメインストリートである百万大道は人で埋まり、開校式はストへの決意集会となった。各学校で中高生も次々とストに突入した。
 9月4日、林鄭月娥(りんていげつが)香港行政長官は、「逃亡犯条例」改悪案の正式撤回を表明した。しかし香港の労働者民衆が求めているものは「①法案の撤回、②暴動と決めつけたことの撤回、③不当逮捕者の釈放、④警察の暴力行為について調査する独立委員会の設置、⑤行政長官と議会双方の普通選挙の実施」の五つであり、さらに林鄭行政長官の辞職も要求している。
 したがって今回の発表は、香港当局と中国スターリン主義の追いつめられた悲鳴であり、労働者民衆が勝ち取った大きな地平であるが、逮捕者の釈放や警察の責任追及、さらに自らの辞任などの要求を否定するものであり、運動の解体、果ては弾圧をも狙った政治的策動であることをはっきりさせなければならない。「五大要求」が全て認められなければ真の撤回にはならないのだ。
 香港労働者、学生と固く連帯し、ともに勝利しよう!
このエントリーをはてなブックマークに追加