団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3110号04面06)(2020/02/24)


団結ひろば 投稿コーナー

日本原駐屯地へデモ行進
 動労西日本書記長 山田和広

 2月11日、岡山県奈義町で開かれた、日本原共闘会議主催の米国海兵隊単独訓練反対集会に参加した。国鉄・自治体・教育労働者を中心に320人が集まった。
 日本原農民の内藤秀之さんが「自衛隊の土地強制買収を可能とする『9条に自衛隊を明記する』改憲を許さない」と決意表明した。改憲・戦争阻止!大行進岡山は、集会後、日本原駐屯地へ向けて2・11紀元節粉砕のデモ行進をおこなった。
昨年12月の日米共同訓練では、香川県でオスプレイを使った訓練が強行されている。改憲・戦争阻止!大行進岡山は日本原で抗議行動を闘い、百本敏昭代表が「戦争自体得するのは資本家だけであって、労働者階級には全く何の利益もない」と立場を鮮明にさせ、当日夕方のニュースで報道された。
 3月8日からは米海兵隊が、日本原演習場で2回目となる軍事演習を強行しようとしている。大行進岡山は、3・8岡山春闘行動として、日本原での軍事演習中止の申し入れと現地行動を闘う。実弾射撃を阻止しよう! 日本原基地を撤去しよう!

医療福祉の現場描いた映画
 医療福祉労働者 M

 映画「人生、ただいま修行中」を観てきました。チケット1800円を迷いましたが、観てよかったです。
 フランス・パリの看護師養成学校のドキュメンタリー105分。性別、年齢、民族もいろいろな40名のクラスメートと、しっかり向き合う中味でした。
 看護師のみなさんには、すこし懐かしく、また一緒に働く医療福祉のスタッフには、ある意味で驚きの中味かもしれません。この映画には、労働組合と言う言葉はまったく出てきません。
 しかし、観るものを医療福祉の現場と真正面で向き合う出発点のようなものに立たせてくれます。その分、関西生コン労組への弾圧との闘いを描いた映画「棘」とあわせて観たいです。
 それぞれの職種や職場で、産業別の労働組合が結成される意義が、ハッキリするようにおもいました。医療福祉労働者が、現場で日々なにと格闘しているか・・・いろんな意味で、それは人間なのだと。あらためて安倍政権の「全世代型社会保障改革」や「医療福祉分野の成長戦略」が、「冷たい現金勘定」の政策であり、医療福祉労働者の敵だと気づかせてくれました。

東海第二原発問題で講演会
 NAZENいけぶくろ 櫛渕秀人

 2月1日に東海第二原発再稼働問題について、たんぽぽ舎の山崎久隆さんを招いたNAZENいけぶくろ主催の講演会を行いました。
 東海第二原発の構造的問題点の指摘は、実に明快な再稼働を認められない内容と論理でした(「序局」23号掲載の山崎さんの論文をぜひ読んでほしいと思います)。
 東海第二原発で過酷事故が起きたら、2・7㌔メートルの近距離にある再処理工場にも連動し、首都圏のみならず東日本全体が放射能で汚染されるでしょう。
 半径8㌔メートルという小さな村の中に150を超える原子力関連施設が密集する「日本一危険な原発」です。
 そして「百里基地など関東における軍事基地の存在が、原子力施設の茨城県での林立という今の状況を作り出していることが特質」という山崎さんの言葉に、東海第二原発問題は軍事・戦争問題でもあるという本質が突き出されていました。絶対に再稼働させてはなりません。
 講演後のトークでは、気候変動問題との関係での質疑応答にもなりました。「原発からでる温排水で海水温が7℃高くなっている、排液にはフジツボなどが混じっているため薬剤投与し殺してから海に流すため、海が死ぬ」と指摘。原発が温暖化対策になるなど真っ赤なウソです。「原発推進の理由付けがなくなった原子力業界が『CO2を排出しない』とまた押し出してきているがとんでもない。化石燃料をなくしていくことと原発廃絶とは、アプローチは異なるが本来同じ目的に向かっているもの」とこれからの社会運動の大きな方向性をめぐる議論にまでなりました。
 原発再稼働反対運動の軸について、山崎さんは自治体の避難計画問題をあげました。「自分の住む市町村には避難計画はあるのか、事故が起こったらどうするのか、と各自治体に突きつけていくこと。そもそも避難しなくて済むことが一番のカギ」だと。
 本気で再稼働を阻止し全原発廃炉の闘いを広げていかねばと思います。避難計画問題を軸にすえて、各地から具体的な闘いを進めていきましょう。常磐線全線開通反対で闘う動労水戸や福島の闘いと連帯し、3・11反原発福島行動に参加しましょう。

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