動労神奈川がスト貫徹 解雇撤回と大幅賃上げ求め

週刊『前進』04頁(3118号02面04)(2020/03/23)


動労神奈川がスト貫徹
 解雇撤回と大幅賃上げ求め

(写真 桑原副委員長【手前】がストに決起【3月15日 小田原市】)

 3月15日正午から翌朝8時40分まで、動労神奈川はJR東日本環境アクセス(JR東日本の清掃部門の外注会社)小田原事業所で、JRとアクセスの妨害を打ち破ってストライキを打ちぬきました。正午、アクセス事務所門前で出迎えた仲間の前で、桑原豪臣副委員長は闘いの気概に満ちて「ストライキに入りました」と宣言しました。
 3月3日に動労神奈川は動労総連合とともにアクセスと団交を行いました。組合の主な要求は、時廣慎一書記長の解雇を撤回し職場に戻すこと、24時間徹夜勤務を3回続ける「3徹勤務」は健康を損ない事故を引き起こすのでやめること、人間らしく生活できる賃金へ増額すること。さらに新型コロナウイルス大流行の中で万全の措置を会社が講じること、職場での感染・濃厚接触による休職に対して賃金補償を会社責任で行うことを強く申し入れました。職場で働く仲間の要望を踏まえた要求です。
 会社の回答はまったく誠意がありませんでした。時廣書記長の解雇を撤回せず、「3徹勤務」をなくすことも拒否しました。
 それに対して、ストライキで闘う決断をしました。低賃金の非正規職の青年労働者は貯金もなく、自分が病気やけがで仕事を休んだり、また家族が病気になってもたちまち生活が困窮します。そうしたギリギリの状態で働き生活しています。金もうけ優先のJRとアクセスは、そうした労働者の現状を見ることなく、職場の仲間に事故の責任を押しつけたり、ささいなことで退職強要・解雇しています。時廣書記長解雇撤回の闘いは、本人の言う通り「自分ひとりの問題じゃない。職場の仲間みんなの問題」です。
 小田原駅頭での街宣では、動労千葉や動労連帯高崎、県内の合同労組や支援の仲間が発言し、駅前は春闘決起集会になりました。常磐線全線開通阻止の動労水戸の闘い、動労千葉の木更津ストと連帯する闘いです。ビラを受け取り青年同士で会話の輪が広がったり、街宣の様子を写真に撮って組合員のスマホに送ってきた青年もいました。
 安倍政権は、新型コロナウイルスの大流行に有効な対策を講じることなく、自衛艦の中東派兵に続いて、チャンスとばかり緊急事態宣言を狙い、改憲・戦争へと突き進んでいます。多くの闘いや集会が自粛・中止に追い込まれています。
 だからこそ声を上げて闘いに立ち上がろうとストライキに決起しました。動労神奈川のストライキは、職場や地域の仲間の共感と支援の力で闘いとることができました。
(動労神奈川書記・三苫昭)
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