香川で署名活動に反響 教員の「変形労働時間制」反対

週刊『前進』04頁(3120号02面04)(2020/03/30)


香川で署名活動に反響
 教員の「変形労働時間制」反対


 3月15日、「教員の1年単位変形労働時間制」の導入反対署名を集めました(写真)。香川県高松市の繁華街で約1時間で50を超える署名が集まりました。
 署名を集めていると、高校時代の同級生や教え子、元同僚、近所の人など、次々と知り合いに出会うのです。もちろん、すぐに理解してくれて署名してくれます。知らない人に声をかけても、「学校では部活動などの時間外勤務がひどくて......」と話し、変形労働時間制の説明をするとすぐに署名してくれます。教員が長時間労働や時間外労働を強いられてきたこと、そして、今回は「コロナ」で振り回されていることをみんな分かってくれていました。ですから今回の署名活動は、いつもに増して私たちの気持ちがみなぎり、元気いっぱいになりました。「高松市内の学校にも署名集めに行こう」「ビラ配りより楽しい!」。このような仲間の活動は、化学変化を起こしています。
 日教組香川三観地区教組委員長の片山元久さんは、変形労働時間制導入反対で中学校職場の全職員から署名を集めました。香川連帯ユニオン書記長の吉田康彦さんは、「関西生コン支部への弾圧を許すな!3・8春闘集会」(「棘(とげ)」の上映会)の呼びかけで県内労組を20カ所以上まわりました。
 この間の変形労働時間制導入反対署名が示すように、誰もが反対の声を上げています。「こんなもの許せない!」と全国の仲間が立ち上がっています。
 文科省の「働き方改革」で長時間労働はなくならない!と全ての教職員は思っています。現場を無視した「教育改革」は教職員を苦しめ、過労死、精神疾患、パワハラが蔓延(まんえん)する「ブラック職場」を生み出してきました。教職員の労働条件が子どもたちの学習環境であり、教職員が解放されていなければ子どもたちの解放もあり得ません。「ブラック職場」と化した学校現場を児童・生徒が「先生になりたい」と思える職場へ、「人間が人間らしく生きられる社会」にするために、関西生コン支部への弾圧や変形労働時間制導入の県条例策定を許さず、団結して改憲・戦争を阻止しよう!
(日教組香川三観地区教組前委員長・須藤角一)

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