若者の声を杉並から!  区議会議員 洞口朋子 洞口区議が予算案追及 「現実はボーナスカット」

週刊『前進』02頁(3153号02面02)(2020/07/30)


若者の声を杉並から!
 区議会議員 洞口朋子
 洞口区議が予算案追及
 「現実はボーナスカット」

(写真 本会議前、洞口朋子杉並区議が委員会室でガッツポーズ【7月21日 杉並区】)


 7月21日の杉並区議会第4回臨時会で、洞口朋子杉並区議が「PCR検査体制強化」「区立学校における情報教育の推進と感染症対策・学習保障等の支援」などを含む補正予算案に反対の意見を述べました。抜粋して紹介します。全文は洞口朋子HP(https://horaguchitomoko.jp)に掲載されています。(編集局)

田中区長が救ったのは病院資本

 7月14日の記者会見で、田中区長は「『杉並方式』ともいわれる『区内4病院への包括援助』は、医療経営を安定させ、医療に専念してもらうための体制をつくるためのもの」と発言しました。
 河北(かわきた)医療財団理事長・河北博文氏は東京新聞(7月14日付)で、「4月20日に区の補正予算が成立し、河北総合病院には7億9千万円が投じられることになった。感染者の受け入れに伴う逸失利益の補塡(ほてん)はありがたい」「区民の税金からの支出だということを重く受け止め、職員の夏の賞与は減額する」と述べています。田中区長が救ったのは医療そのものや医療従事者ではなく、病院資本なのです。
 「経営あっての医療」とか「金がなければまともな医療も受けられない」とか「医療従事者に感謝を!」などと騒いでおきながら現実にはボーナスカットとか、この社会を覆っている「当たり前」や「前提」が根本的に間違いであり、こんなあり方は覆されてしかるべきです。感染症病床の防疫、医療従事者の安全、人員体制確保に必要な費用を保障するべきです。

タブレットより先生を増やせ!

 今回の補正予算の柱となっている「情報教育の推進」の予算は、需用費(タブレット端末代)8億5540万円+委託費3億251万円=合計11億5791万円です。
 今、教育労働者は自らと子どもたちの命を守りながら学校教育を再開するという誰も経験したことのない事態の渦中にいます。コロナ以前から過労死に至る長時間・過重労働や、非正規雇用の増加、評価制度による職場の分断など、新自由主義教育のもとでは命も教育も守れません。
 杉並区は教育労働者の声を聞いているのでしょうか? 現場の声は、「タブレットより先生増やせ」「非正規ではなく正規で雇え」です。「教師を倍にして1クラスの人数を半分に減らせ」という署名活動も始まっています。
 教職員をAIやタブレットに置き換える金を、正規職の教員の大幅増員に使うべきです。
 以上の理由から議案第84号(補正予算第6号)に反対します。

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