団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3164号04面05)(2020/10/05)


団結ひろば 投稿コーナー

コロナめぐり天笠さん講演
 山梨 Y

 9月19日、甲府市で、百万人署名運動、放射能から福島の子どもたちを守る山梨の会、山梨合同労組が主催して天笠啓祐さん(ジャーナリスト)の「新型コロナウイルスとは何か?科学的見地から探る原因と対策」と題する講演会を開催しました。
 新型コロナウイルスは社会を大きな変動に巻き込んでおり、私たちの活動や運動も例外ではありません。私たちはこれと向き合い、格闘し突き抜けて新自由主義との闘いを前進させなくてはなりません。
 天笠さんの講演は「ウイルスとは何か」という自然科学の領域から始まりました。そして「近年、新型感染症が頻発しているのは人間社会による地球環境破壊が原因」とし、さらに新型コロナの拡大は「保健所の削減など公衆衛生の軽視、貧富の差の拡大など日本社会の現実を明らかにしたのであり、それは現代の政治、経済社会がもたらした厄災である」。しかし、私たちはむしろこれを「政治や世の中を変える好機」ととらえて闘っていくべきではないかと話されました。
 結集は20人。私たちの運動は高齢者も多く、まだ圧倒的な結集とはいきませんが、最後まで席を立つ人はなく、質疑・自由意見も活発に行われ、参加者は今後の闘いに確信を深めた講演会となりました。

安全無視のZOZOに怒り
 内川康一

 最近ZOZOでは、増える在庫を入庫するために棚の数を増やし、そのために通路を狭めています。当然見通しが悪くなり、衝突事故も増えます。会社側も最近のアンケートで衝突事故が多発するようになったことを認識しているようですが、「各自で気をつけてください」と、現場の労働者に丸投げの極めて無責任な一言で終わらせています。
 このような状況で通常通りの業務をやっていれば、気をつけていても事故は防げません。「気をつけて」やれば時間までには仕事が終わりませんが、会社はそんなことは決して許しません。あまりにもなめています。それで事故が起これば「お前たちが気をつけていないからだ」という会社無罪がまかり通ってしまうのです。絶対に許せません。
 ZOZOは前澤前社長の退任後、澤田という人物が社長になりましたが、経営コンサルタント出身というとんでもない経歴の持ち主です(経営コンサルタントなる職業自体が、労働者から搾り取る資本家の太鼓持ちです!)。おまけに、人が増えないのに業務は前年に比べてかなり増大しました。私が入った頃はお昼までには仕事の7割が終わっていましたが、今は終業ギリギリまで終わるか終わらないかの仕事をしています。
 私はかつて郵政に勤めていましたが、同じ状況になっていることが恐ろしくて仕方ありません。だから、今のままではいけないと真剣に考えています。労働組合のないこの会社では、労働者を守るものは何一つありません。今、労働者が立たなければならない時期に来ています。青年労働者の皆さん、今こそ闘いを始めましょう!

杉田水脈の暴言を許さない
 東京 水樹 豊

 9月25日に自民党本部で行われた会議で、衆議院議員の杉田水脈が、性暴力被害者支援事業をめぐって「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言した。被害女性へのセカンドレイプ、おぞましい差別暴言にはらわたが煮えくり返る思いだ。加えて許しがたいのは、杉田が「性暴力に対する相談事業は警察が積極的に関与するようにすべき」として、民間の支援団体に代えて警察を介入させるよう要求したことだ。
 杉田に対して謝罪と発言撤回、議員辞職を要求するネット署名は30日までに賛同者10万人を超えた。そもそも杉田の暴言は菅義偉ら政権中枢、自民党、極右・日本会議などに共通する「本音」であり、菅は怒りの拡大に震え上がっている。彼らが掲げる「女性活躍」なるものは、低賃金・無権利でいつでも使い捨てにできる、資本にとって都合のいい労働力として女性を労働市場に引っ張り出そうということでしかない。労働組合の闘いが存在せず、資本の好き放題の搾取がまかり通るような職場では、女性労働者へのセクハラや性暴力が常態化している。それを告発すれば杉田のような自民党の卑小な極右政治家が被害女性を「うそつき」呼ばわりして攻撃し、警察を介入させて事実を闇に葬る。このようにどこまでも女性の尊厳を蹂躙(じゅうりん)し続けることでしか成り立たないのが今日の日本という国家であり、命脈の尽き果てた日本資本主義の最末期の姿だ。
 資本主義を打倒するプロレタリア革命は、人間の誇りと尊厳をかけた闘いだ。その軸心を担う階級的労働運動の登場が、今ほど求められている時はない。

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