郵政青年労働者は訴える 11・1日比谷へ行こう!

週刊『前進』04頁(3167号02面04)(2020/10/26)


郵政青年労働者は訴える
 11・1日比谷へ行こう!


 11・1労働者集会の大成功を実現するために、関東の郵政職場で働く青年労働者の小林啓史郎さんからお話を伺いました。紹介します。(編集局)
 
----9月6日の革共同集会で郵政労働者を代表し発言されましたが、そこからお話を聞かせてください。
 小林 「青年が発言してほしい」と依頼があり、断れず発言しました(笑)。
 訴えたのは、まず労働組合のことです。私が所属するJP労組は07年の郵政民営化と同時にできた労働組合ですが、全く闘わない組合です。民営化も完全に破綻しました。そこで「今こそ闘う労組が必要だ」「今後の実践で郵政労働者を立ち上がらせたい」という思いで発言しました。
 それから今、コロナ感染や経済格差・貧困・非正規職化・解雇などが深刻になっていますが、労働者が立ち上がらなければ希望も革命もないという思いで「革共同を魅力ある組織にし、一人ひとりが世界に羽ばたく活動を一緒にやりましょう!」と訴えました。
 それと、楽屋で清水(丈夫)議長に会えて驚きました。握手をし、短いですが会話も出来てうれしかったです。発言する時に気合が入りましたよ。

まず仲間を作る

 ----仕事はどんなことをしていますか。
 小林 郵便局の集配営業部で働いています。バイクで郵便を配達する仕事です。午前と午後の2回配達に回り、合計で5時間くらい。休憩が1時間。勤務は8時半から17時15分までとなっていますが、ほぼ毎日超勤になります。配達に出る前は、郵便物を配達順に並べる「組み立て」という作業が合計で3時間あります。大変です。年賀状などの販売もしています。会社は、年賀状の場合は1人約6千枚の「指標」を示してきますが、営業などする時間がないのが現状です。
 民営化して仕事量が増えました。体力的にキツイ仕事で、私は体力には自信があるほうなのですが、果たして定年まで働けるのかという心配があります。
 ----職場では労働組合はどんな状況ですか。
 小林 JP労組は約25万人で、単組としては最大の労働組合ですが、まったく闘いません。私の局も職場集会はやらない。分会ニュースも見たことがなく機関紙活動もやっていません。
 職場は仕事が忙しくて、同僚とあまり話す時間がないのが現状です。若い人は先のことを考える余裕ってあるのかなと思います。現状を変えられないから仕事があるだけ幸せ、ボーナスもらえるだけでありがたいっていう青年もいましたが、根底には怒りを持っていると感じます。
 私は仲間づくりから始めて組合活動を再建していきたいと考えています。飲み会などもやって、みんなが何を考えているのかを知って、グループみたいなものを作りたいですよね。それから交流センターや合同労組の仲間が局前でビラ配布してくれるのはうれしく、とても心強いです。仲間との団結も強くなります。
 それと、これからは職場のみんなが読みたくなるような独自ビラを、地区の同志にも手伝ってもらいながら作っていきたいですね。郵政1万人削減についても「もちろん反対だが、現状が分からないので詳しく知りたい」と思っている人が多い。だからビラで伝えることが大切だと思います。

情熱が大事だ!

 ----郵政に限らず、思うことを聞かせてください。
 小林 まず政治がダメってことです。公文書を書き換えてしまう国なんて、これひとつとってもおかしいですよね。それと改憲して戦争に走ろうとしているんだなと思います。社会や職場で理不尽なこと、いやな思いをしている人は多いです。みんなが理不尽に立ち向かっていく時代が来たんじゃないかと思います。
 職場で闘って感じるんですが、僕は活動でも生きることでも情熱が大事だなと思っています。「わが人生に燃ゆること火の如(ごと)く」と自分にも言い聞かせています。情熱がある人がいると周りも熱くできますよね。みんな理不尽に怒っているから。
 この1年、組織問題とかがあって「党って何なんだろうな?」「革共同が50年以上闘い続けているのはすごいことだな」と思って、党を創設した本多(延嘉・元書記長)さんは何を考えていたのか知りたくて、「本多著作選」を読み始めました。党学校の「共産党宣言」のレジュメも届いたので読みました。時間の合間を見つけて読まなきゃと思っています。それが自分が話す内容を作り、仲間を立ち上がらせることにつながると思っています。

労組破壊許さぬ

 ----11・1労働者集会がもうすぐですが、訴えたいことがありますか。
 小林 11月1日は僕も仲間を誘って行きたいと思います。コロナが心配だと躊躇(ちゅうちょ)することがあるかもしれませんが、菅政権は労働組合を無くすことまで狙っています。だからこそ反対の意思を示すために「まず、自分が行こうよ!」と訴えたいです。
 そして、集会のエネルギーを持ち帰って、自分の職場で闘う労働組合をよみがえらせるために頑張る! 全国の労働者の皆さん、とくに郵政で働く仲間の皆さん、11・1日比谷でがっちり握手しましょう!

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