東京入管に抗議デモ 10・21国際反戦デー 被収容者を激励

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週刊『前進』04頁(3168号04面03)(2020/11/02)


東京入管に抗議デモ
 10・21国際反戦デー
 被収容者を激励

(写真 「命を守れ」と東京入管包囲デモ【10月21日 東京・港区】)

 10月21日午後、10・21国際反戦デー東京入管包囲デモが、外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会の呼びかけで闘われた。牛久入管収容所問題を考える会、東京労働組合交流センターの労働者や学生など35人が集まった。
 コロナ情勢下、8月には東京出入国在留管理局の被収容者がコロナに感染するという事態に至った。しかし、感染経路も究明されず、被収容者全員を解放するなどの根本的な対策を講じることもないまま、今も東京入管には約200人の外国人が収容されている。
 さらに10月13日には名古屋入管の収容施設で40代のインドネシア人が急死! 10月8日の収容からわずか5日後、彼に何が起きたのか。名古屋入管は沈黙している。またも一人の外国人が入管に殺された。
 「命を守れ」の黄色の横断幕を先頭にデモは東京入管を2周し、「今すぐ解放しろ!」「退去強制拒否罪を許さないぞ!」——東京入管を弾劾する声が響く。さらに「被収容者と共に闘うぞ!」「悪いのは入管だ!」「共に頑張ろう!」と声を限りに被収容者にアピール。7階以上の収容施設の窓に多くの外国人が張り付いて手を振る姿が見える。彼らの歓声がデモ隊に降り注がれる。「また来るよ!」とデモ参加者は手を振って応えた。
 デモ終了後の公園で牛久の会の田中喜美子さんが、この日、牛久入管で5年間も収容されていたソマリア人が仮放免されたことを報告、「牛久では9人ほどが抗議のハンストを続けている。菅政権が狙う退去強制忌避罪を許さず、私たちの隣にいる外国人と共に闘おう」と呼びかけた。
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