関東大震災から98年朝鮮人犠牲者を追悼 虐殺繰り返すな

発行日:

週刊『前進』04頁(3209号01面02)(2021/09/06)


関東大震災から98年朝鮮人犠牲者を追悼
 虐殺繰り返すな

(写真 9・1関東大震災98年朝鮮人犠牲者追悼式典【東京】)

(写真 東京労組交流センターが「追悼文を拒否しつづける小池知事を許すな」と駅頭宣伝を行った【9月1日 JR両国駅】)


 1923年9・1関東大震災から98年、朝鮮人犠牲者追悼式典(主催・実行委)が東京・墨田区の横網町公園で開かれ、インターネットで中継された。追悼碑には「この歴史永遠に忘れず」と刻まれている。
 大震災直後「朝鮮人が井戸に毒を流した」などの流言・デマが流され、軍隊や警察、民間の自警団による朝鮮人虐殺が行われた。戒厳令下、犠牲者は朝鮮人6千人、中国人700人を超えた。日本帝国主義は、植民地支配下の朝鮮で1917年ロシア革命に鼓舞された三一独立運動に直面するなど、革命で打倒される恐怖に震えていたのだ。
 小池百合子都知事は就任2年目の2017年、朝鮮人犠牲者追悼式典への追悼文送付を拒否。さらに昨年は「誓約書」を書かないと公園使用を認めないと言い出した。これを署名や抗議の声の高まりで撤回させたのだ。差別とヘイトをあおり、虐殺の歴史を葬ろうとする追悼式典破壊を絶対に許すことはできない。
 東京労組交流センターは、JRと大江戸線の両国駅前で宣伝活動を行い、「追悼文を拒否し差別を扇動する小池知事を許さない」と訴えた。ビラを受け取った人と、小池がコロナの医療崩壊に対し真逆の都立病院民営化をしようとしていると話が進み、独法化阻止署名も次々集まった。

このエントリーをはてなブックマークに追加