団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3249号04面04)(2022/06/20)


団結ひろば 投稿コーナー

国際連帯を生んだ新宿街宣
 東京 橋本一郎

 6月12日、改憲・戦争阻止!大行進が主催するJR新宿駅南口街宣に参加しました。ウクライナ戦争勃発から3カ月が経過、ウクライナ戦争に対するアメリカ・NATOの軍事支援の際限のない拡大が、戦争の長期化・泥沼化を引き起こし、これまで発表されているだけでもウクライナ・ロシア双方ですでに3万人に上る死者が出ています。街宣では「プーチンも米・NATOもウクライナでの戦争をやめろ」「日本政府はウクライナを利用して核ミサイルを配備するな」「岸田の6・28NATO首脳会議出席弾劾の新宿デモに決起しよう!」と訴え、ビラまきと署名集めで新宿駅南口を制圧しました。
 私は今回初めて発言者の真横で「核ミサイル配備阻止」のボードを掲げてスタンディングを担いました。わかったことは、ビラの受け取りは、100人に1人が受け取るか受け取らないかですが、通行する人の大半がボードをしっかり見ています。これには空気が入りました。だからボードには最も路線的(党派的)・核心的でしかもわかりやすいメッセージを書き込むべきだと思いました。
 さらに感動したことは、日本に避難してきている若いウクライナ人女性が我々の話にうなずいてミサイル配備阻止の署名をしたことです。また別の外国人女性が、英語のボード(NO WAR Putin&NATO Stop the War in Ukraine)を確認して、ボードを持っている女性(街宣に初めて参加)に近づいて、30秒以上、彼女を強く抱きしめたことです。この女性はロシア人でした。「反帝・反スターリン主義は今こそ大衆に通じるスローガン」(党学校での秋月書記長発言)であることを確信した瞬間でした。
 我々の路線的主張が闘う労働者の心をわしづかみにする。何よりも、国際的に通用する、国際連帯を生み
出すことを証明しました。

アベマTVに中核派が登場
 東京 真田利久

 アベマTVの「カンニング竹山の土曜ザナイト」で「潜入! 極左集団中核派のアジト」と題する2時間の番組が6月4日深夜に放映されました。かなりいい番組で、視聴しながら友人たちと大いに盛り上がりました。
 5・22日米首脳会談・クアッド粉砕闘争の映像や、前進社内で全学連の若い仲間と革共同書記長の秋月丈志さんへインタビューを行った様子などが映されました。若者たちが自分の決起した理由などを語ったのちに、竹山氏に「中核派に入って良かったですか? 幸せですか?」と問われて「最高です」「幸せです」と即答し、「夢はプロレタリア世界革命です」と断言してるシーンは思わず拍手しました。
 圧巻だったのは革共同政治局員・石田真弓さんが番組に生出演し、政治ジャーナリスト・青山和弘氏と討論する場面です。
 石田さんが米日による中国侵略戦争絶対反対の立場を表明すると、青山氏は「中国が軍事費を増やし米国に次ぐ軍事大国になっており、台湾が狙われている」「中国は侵略する側だ」と反論しました。
 これに対して石田さんはアメリカ帝国主義の没落が背景にあり、いまのウクライナ戦争もロシアを弱体化させ中国から引きはがす目的で行われていると喝破。首脳会談でも強調された通りあくまでも米日の狙いは中国であり、南西諸島を戦場に戦争をやろうとしている側だと明らかにしました。米帝の没落については青山氏も認めざるを得ませんでした。
 ひいき目なしに全体として「中核派推し」と思われるような内容だったため、あわてて最後に竹山氏が「番組としては中核派に賛同も、入ることも推奨してませんので」と念を押していましたが、石田さんがすかさず「私は賛同して入っていただけることを推奨してます」と呼びかけたのはさすがと思いました。笑いあり、感動ありの2時間でした。

オスプレイの空港使用反対
 徳島 西山かえで

 陸上自衛隊のオスプレイが6月下旬に九州の長崎、熊本の基地での訓練の際に経由地として徳島空港を使う計画がマスコミによって報道されました。6月10日、改憲・戦争阻止!大行進徳島として、徳島県知事に反対の申し入れをしました。
 徳島空港は、海上自衛隊の教育航空群、陸上自衛隊の飛行隊が配置されている軍民共用空港です。紀伊水道、関西新空港、大阪湾と空の防衛基地としてあると言われています。
 徳島県南の、米軍オスプレイ飛行訓練反対も併せて申し入れました。
 対応した徳島県庁危機管理部・溝杭課長からは「国防のことなので、防衛省に伝えます。不測の事態が起きた際は、対応協議すること、情報を共有することを国に申し入れています」と返答がありました。
 沖縄ではオスプレイ墜落事故、緑ケ丘保育園への部品落下事故などが起こっています。
 徳島空港の周辺は住宅密集地であり、また大塚製薬や東亜合成など化学工場の上が飛行ルートになっていないか尋ねたところ、「国防は国がやることなので」と繰り返すのみでした。 
 この機に乗じて、改憲、防衛費の増額と戦争ができる国に加速していることを、徳島空港へのオスプレイ飛来の件で改めて強く実感しました。そのあと、徳島駅前で、改憲、戦争反対署名行動をしました。
 ウクライナ戦争、中国侵略戦争参戦に絶対反対していきましょう。

都内で郵便配達が1週間後
 元郵政労働者 森内一郎

 5月30日に私の家に届いた手紙、差し出されたのは1週間前の23日。本当に驚いた。何でこんなに時間がかかるのかと思い、差出人の方に連絡、23日の朝早く都内の特定局で差し出したとのこと。そうだったら25日の水曜か遅くとも26日の木曜に届くはずである。
 私も配達局のコールセンターに電話をして説明を求めたところ、普通郵便で調べるのは無理とのことで、それは私も理解できた。
 ただコールセンターの方が言うには、配達日の前日の夕方5時到着分で締め切り、それ以降の到着分はその翌日になるという。驚いた。昔は当日の朝5時30分到着分はその日のうちに配達したのである。私なりに考えた原因は、特定局の差し立てもれ、東京北部局か新東京局での残留、あるいは配達局での機械区分でのミスの発生。そのミスになった郵便を機械区分にして遅くなったのか。
 これらは郵政民営化によって起こされた。郵便・集配では大幅な人員削減、非正規職化によりベテランが育たなくなったのである。今回の件では私に直接の不利益はなかったが、エントリーシートや請求書関係だったら迷惑になる。
 3万5千人減らすのではなく、逆に3万5千人増やしてまっとうなサービスを提供できる環境をつくってほしい。それを可能にするのは、郵政を国営に戻してこの国で生活する人たちの大切なインフラの一つにしてほしいのである。

ウィシュマさん国賠始まる
 東京 鎌田由子

 6月8日、名古屋地裁でウィシュマさんの遺族による国賠裁判が始まりました。ウィシュマさんは、昨年3月6日に名古屋入管で点滴も受けられずに33歳で亡くなったスリランカ人女性です。
 2人の妹、ワヨミさんとポールニマさんの意見陳述を読みました。ワヨミさんは、スリランカにいる母と祖母が「ウィシュマを返して」と言っていると伝え、亡くなるまでのウィシュマさんが映ったビデオについて、「姉がとても苦しんでいる映像を見ました。...あんな残酷な状況で私の姉は死んでしまった。姉はずっと助けを求めていたのに。点滴も、病院も、求めていたのに。姉は死にたくなかったのに。私は、あのビデオを見てから、夜、眠れなくなりました」と語りました。
 このビデオを裁判官と日本人すべてに見てほしいと述べ、「日本という国で、人間がどのように扱われて死んでしまったのか、見てほしいのです。すべての外国人、すべての日本人のために出入国管理局は変わってほしい。日本政府は姉のことで謝ってほしい。そして、責任を認めて必ず変わってほしい。特に日本の入管制度には完全に変わってほしい」と訴えました。
 ポールニマさんは「国は今すぐビデオを提出してください」と要求しました。
 次回口頭弁論は、7月20日(水)午前10時、名古屋地裁です。ウィシュマさんは誰に殺されたのか----この真相究明は、入管を〝完全〟に変える闘いです。共に闘いましょう。

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