狭山再審の扉開け 全国水平同盟東日本共闘会議 東京高裁に要請行動

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週刊『前進』04頁(3255号04面05)(2022/08/01)


狭山再審の扉開け
 全国水平同盟東日本共闘会議
 東京高裁に要請行動

(写真 東京高裁前で「石川一雄さんは無実だ! 下山鑑定で再審を勝ちとろう!」と宣伝【7月19日 東京・霞が関】)

 7月19日、全国水平同盟と部落解放東日本共闘会議は東京高裁に対し狭山要請行動に立った。要請に先立つ正午すぎ、裁判所前でのアピール行動が始まった。要請団は次々にマイクを握り、安倍元首相の「国葬」に反対し、改憲と戦争に突き進む岸田政権を徹底的に弾劾するとともに「石川一雄さんは無実だ! 下山鑑定で再審を勝ちとろう!」と渾身(こんしん)の訴えを行った。
 午後1時30分、東京高裁・大野勝則裁判長への要請行動に入った。冒頭、「2006年の第3次再審請求から16年、三者協議は50回にも及び、裁判長が9人も代わった。証拠調べも公判も行わない、石川さん本人の声も聞いていない。部落差別を使った差別裁判だ。石川さんの両腕には『見えない手錠』がかかったままだ」と、83歳になる石川一雄さん59年の不屈の闘いを裁判所に突きつけた。
 要請団は、全国水平同盟各支部、動労千葉、千葉、茨城、東京各地区労組交流センターなど13通の要請書を読み上げ、「再審棄却を許さず、直ちに再審開始を」と迫った。
 全学連は「狭山事件は戦争情勢の中で抑圧されている私たち学生自身の課題だ。絶対に看過するこはできない」と声を大にして事実調べ・再審開始を要求した。
 第3次再審闘争は「再審か棄却か」の決戦局面に入っている。「新規かつ明白な証拠」である下山鑑定を無視・抹殺し再審棄却を狙う東京高裁・大野裁判長を絶対許すことはできない。
 「再審の扉を開くのは戦争反対の力であり、戦争を止める闘いは狭山再審を開く力」だ。今夏・今秋の狭山決戦に立ち上がろう。
(解放共闘・井川文子)
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