韓国 米韓合同演習阻止へ 民主労総反戦大会に1万人

週刊『前進』04頁(3257号02面03)(2022/08/22)


韓国
 米韓合同演習阻止へ
 民主労総反戦大会に1万人

(写真 「韓米日軍事協力反対」「韓米合同軍事演習やめろ」と訴える全国労働者大会参加者たち【8月13日 ソウル】)

 8月15日は、朝鮮人民にとっては36年にわたる日本帝国主義の植民地支配から解放された日だ。韓国の民衆はこの日を「光復節」として、苦難の歴史を二度と許さない決意を新たにする。77周年の8・15を迎える今年の8月13日、民主労総はソウルに1万人を集めて全国労働者大会を開き、米日帝国主義による東アジアでの戦争策動とこれに追随するユンソンニョル政権を絶対に許さないとの戦闘宣言を発した。
 これに先立つ7月末、民主労総は声明を発して、朝鮮半島での戦争は1953年の停戦で砲声はやんだが今日まで継続しており分断の傷跡は一層深まっているとし、にもかかわらず新たな戦争の危険が切迫していることに警鐘を鳴らした。
 そして8月22日から始まる米韓合同軍事演習「ウルチフリーダムシールド」が、北朝鮮への先制攻撃と全面戦争を想定した一触即発の状況を生み出すことを弾劾し、その中止を訴えた。この合同演習中止と「韓米日軍事協力反対」を掲げて全国を巡回する「先鋒(せんぽう)隊」が組織され、その締めくくりが13日の大会だった。

韓米日の軍事同盟に絶対反対を宣言

 ヤンギョンス民主労総委員長は大会で「戦争を準備する訓練を行うことは戦争することと変わりない。この国を戦争の炎の中にたたき込もうとするユンソンニョル政権を容認することはできない」「非正規職労働者が実質的な使用者である親会社と闘うように、朝鮮半島の運命を左右する米国に立ち向かい、闘わなければならない。韓米日同盟を唱えるユン政権に存在する価値はない」と発言した。
 労働者大会には北朝鮮の労働者を組織する朝鮮職業総同盟からも連帯のメッセージが寄せられた。また大会の直前には、龍山(ヨンサン)の米韓連合軍司令部前で、民主労総の中央統一先鋒隊と韓国労総の民族自主統一先鋒隊が一緒に並んで集会を開いた。民主労総のキムウンヒョン副委員長と韓国労総のホグォン統一委員長が発言に立ち、米下院議長ペロシの台湾訪問で米中対立が極点に達したと批判し、「台湾海峡とともに朝鮮半島に戦争危機が再び影を落としている」と戦争絶対反対で闘うことを訴えた。
 さらにユン政権が「対中包囲・粉砕のための各種機構に参加し韓米日軍事同盟に乗り出そうとしている」と弾劾し、とりわけ日本がかつての戦争犯罪への反省もなしに、再び朝鮮半島に軍事介入するなど断じて許さないという強固な決意が表明された。
 労働者大会の後、市民団体なども総結集した「8・15自主平和統一大会」が開かれ、この場でも韓米合同演習中止と韓米日軍事協力反対へ全力で闘いぬくことが確認された。
 朝鮮半島、東アジアで戦争準備が進む中で、日米韓軍事同盟に反対して日本の労働者も共に闘おう。9・23安倍国葬粉砕へ立とう!
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