狭山闘争勝利へ全国一斉行動 石川さん不当逮捕から60年「第3次再審こじ開けよう」

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週刊『前進』04頁(3297号03面03)(2023/06/05)


狭山闘争勝利へ全国一斉行動
 石川さん不当逮捕から60年「第3次再審こじ開けよう」

(写真 第3次再審闘争勝利を切り開くことを誓い、こぶしを突き上げる【5月22日 東京】)

(写真 豪雨の中デモ【22日 大坂】)

(写真 「再審戦取へ団結【23日 広島】)

東京
 水平同盟の新支部をつくろう

 G7広島サミット粉砕決戦の熱気冷めやらぬ5月22日、東京都内で全国水平同盟杉並支部、部落解放東日本共闘会議、東京労組交流センター共催の狭山集会が開かれました。1963年の不当逮捕から60年。石川一雄さんと共に第3次再審決戦の決意を固める集会となりました。
 主催者あいさつで解放共闘議長の田中康宏さんは「『狭山』に込められた階級意志―部落差別は労働者階級への分断攻撃」「狭山闘争は労働者・労働組合が差別との闘いに立ち上がる決定的な契機だ」と訴えました。
 石川さん夫妻からのビデオメッセージの上映後、解放共闘事務局長の徳永健生さん(多摩連帯ユニオン根岸病院分会)が集会の基調報告を行いました。徳永さんは23年後半を「第3次再審をこじ開ける戦時下の大決戦」として、この決戦の中で階級的労働運動を復権し、水平同盟の支部を東京・関東につくること、その水路として狭山現地調査や毎月の「23狭山デー」を杉並支部と共に取り組むことを確認しました。
 続いて、解放共闘事務局次長の大西文夫さん(東京西部ユニオン)が権力による証拠捏造(ねつぞう)を明らかにする下山鑑定の核心を提起しました。
 各団体からの決意表明を受け、最後に動労千葉の川崎昌浩さんがまとめと行動方針を提起、濃厚な集会を終えました。
(埼玉 A)

関西
 労働者先頭に大阪市内をデモ

 5月22日、大阪市の豊崎西公園に100人が集まり全関西狭山集会を闘った。
 関西労組交流センターの深町加代子代表が主催者あいさつし、久原正子全国水平同盟委員長は基調報告で「鑑定人尋問を迫る東京高裁要請行動・包囲デモに総決起しよう」と呼びかけた。高槻市議選を闘った村山裕子さんが連帯あいさつを行い、石川さんのメッセージが読み上げられた。水平同盟の高槻、崇仁・東三条支部が決意表明し、西郡支部は住民追い出し・八尾北医療センターつぶし攻撃を打ち破る6・4村内デモへの総決起を呼びかけた。集会後には豪雨の中、デモを闘い抜いた。
(関西 錦織進)

広島
 G7粉砕の地平で狭山勝利へ

 広島市内で5月23日、部落解放広島共闘会議の主催で狭山集会をかちとった。参加者はサミット決戦を最先頭で闘い抜いた広島の労働者・学生だ。石川さんのビデオメッセージと5・23アピールの提起を受け、再審闘争へ決意を固めた。
 世界戦争情勢下での反戦反核闘争壊滅攻撃が、部落差別による労働者階級の団結破壊・分断攻撃と一体のものとして迫ってきている。サミット決戦における広島大学部落解放研究会の太田蒼真さんら2学生へのでっち上げ逮捕を許さず、権力犯罪と闘おう。サミット決戦勝利の力で狭山闘争に勝利できると確信して団結を深めた。
(部落解放広島共闘会議・奥村毅)

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