ミサイル連隊解散を 勝連分屯地に申し入れ
ミサイル連隊解散を
勝連分屯地に申し入れ


5月18日午後、改憲・戦争阻止!大行進沖縄の主催で、うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地に対する申し入れ行動が行われた。陸自勝連分屯地には昨年3月に第7地対艦ミサイル連隊が発足し、奄美大島、宮古島、石垣島に配備されている地対艦ミサイル部隊の指揮統制と管理を担う連隊本部もおかれている。文字通りの中国侵略戦争司令部だ。
ゲート前に集まった参加者の前には、基地内で模擬銃を構える隊員の姿が。沖縄労組交流センターの松本未土さんが隊員に「私たちやアジアの民衆に向けている銃を帝国主義者らに向けろ」と呼びかけ、行動が始まった。まず「沖縄を戦場にするな!」「沖縄戦を繰り返すな!」「すべての基地を撤去するぞ!」とシュプレヒコールをたたきつけた。
続いて、地元うるま市の沖縄コールセンター労組書記長の梶原健汰さんが申し入れを行った。冒頭に、日米防衛相会談で防衛相の中谷元が提案した「ワンシアター構想」や日米共同図上演習「キーン・エッジ24」での中国に対するミサイル攻撃の想定が示すように、日本帝国主義自身が積極的に中国侵略戦争にのめり込んでいることを弾劾。石破政権が中国本土を攻撃できる長射程ミサイルを九州・沖縄に配備しようと狙う中、第7地対艦ミサイル連隊は侵略の中軸を担い沖縄を火の海にする部隊であることを暴露・断罪した。
そして、増加する米兵の性暴力について「基地と侵略軍隊がある限り、こうした現実は決してなくならない」「アジア民衆を殺戮(さつりく)・強姦(ごうかん)した歴史を再び繰り返すのかが、全自衛隊員に問われている」と突きつけた。結論として、①陸自勝連分屯地第7地対艦ミサイル連隊を解散・解消すること、②琉球弧、沖縄の軍事要塞(ようさい)化を中止すること、③自衛官は侵略の銃をとるな。中国侵略戦争への参加を拒否しよう。労働者民衆と共に侵略戦争反対の声をあげよう、と要求し、申入書を手渡した。
さらに大行進沖縄代表の赤嶺知晃さんが「あなた自身が侵略の銃を握るんですか」と追及すると、対応した当直の隊員は「個人として答える立場にない」と繰り返した。赤嶺さんが「あなたの行動は周辺住民の命にかかわる」と訴えると「私自身も命をかけてしっかり皆さんを守っていく」などと述べたことに、参加者から怒りの声が飛んだ。
続いて大行進東京、全学連の京大生、大行進兵庫の仲間が口々に、「住民を守る」という建前とは裏腹に中国侵略戦争のためにこそ基地や部隊の設置・増強が行われていることに怒りをたたきつけ、沖縄の闘いと連帯して本土で闘いを爆発させる決意を表明した。
最後に赤嶺さんが、今回の対応が、隊員が所属や名前すら述べなかった昨年の申し入れ行動の際とは異なることについて、「天皇の沖縄訪問の地ならしを狙った参院議員・西田昌司の発言に対して燃え上がる沖縄県民の怒りに包囲され、話を聞いているかのようなパフォーマンスをしているにすぎない」と喝破し、全体で改めてシュプレヒコールをたたきつけた。
