「復帰」53年5・15沖縄集会へのメッセージ 沖縄の思い体現し闘おう 71年11・14渋谷闘争戦士 大坂正明同志

週刊『前進』04頁(3397号03面03)(2025/05/26)


「復帰」53年5・15沖縄集会へのメッセージ
 沖縄の思い体現し闘おう
 71年11・14渋谷闘争戦士 大坂正明同志

(写真 大坂さんを取り戻そう! 「今こそ安保・沖縄闘争を闘い、無実の大坂正明さんを取り戻そう」。大坂正明さん奪還の訴えが沖縄県庁前交差点に響いた。大坂救援会が呼びかけた40人を超える大街宣は、大きな注目を集め、多くの署名が集まった【5月18日 那覇市】)

 石破政権は、この3月に「統合作戦司令部」、広島県呉市に「海上輸送群」を発足させ、宮古島に「電子戦部隊」を配備しました。着々と中国侵略戦争体制を築いています。
 この直後の4月には、防衛相・中谷が「もっと沖縄県が努力していれば、普天間の移転も進んだ」との暴言を吐いています。この暴言については本土での4・27沖縄闘争の際にも触れたのですが、沖縄現地で確認する方が、より意義があると思います。
 中谷発言は暴言ではありますが、沖縄で闘う人々にとっては「誉(ほ)め言葉」とも言えるのではないでしょうか。沖縄の闘いによって日帝権力がうけた打撃感を吐露したものですから、沖縄の人々にとっては大いに自信と誇りを持つことができる発言なのです。
 そして同時に、今後は戦中型治安弾圧体制を築き、沖縄をはじめ全国の反戦闘争を壊滅させようという意志の表れとも言えます。
 戦中型弾圧とは、反戦行動だけではなく、その思想を取り締まるということです。そうした思想への弾圧はすでに始まっています。23年8・6広島闘争にかけられた「暴処法」弾圧は、暴力の実態などないのですから、事実上今はなき「治安維持法」を適用した弾圧なのです。
 人々の思想・信条といった人の内面に関わることはその「犯罪性」など立証できませんから、そこでは無数のデッチあげや、拷問による「自白」をさせる攻撃となります。
 この思想弾圧から自己の思想・信条を守りぬき、闘いを貫くために必要なことはいくつもあると思いますが、私自身は99%の人々の側に立ちきること、特に最も困難な立場の人の側に立ちきることを強く自覚することだと考えています。
 その意味では本土から沖縄にかけつけた人たちはペテン的返還の現実を目と胸に焼きつけ、戦争が始まる前に止めなければ、島ごと破壊され、命が奪われるという沖縄の人々の危機感を胸にきざんで本土に持ち帰ってほしいと思います。
 星野さんを先頭にして闘った71年11・14の闘いは、沖縄の思いを本土で体現する闘いでした。その課題は今も続いています。53年目のペテン的返還のこの日は、71年当時の思いもこめて石破政権にたたきつけてほしいと思います。
 本格的な反戦闘争を今日をもって開始するという気概をもって闘いぬきましょう。
(東京拘置所在監)
このエントリーをはてなブックマークに追加