差別徹底糾弾・第4次再審勝利へ 5・24狭山東京集会の基調報告(要旨)

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週刊『前進』04頁(3398号04面02)(2025/06/02)


差別徹底糾弾・第4次再審勝利へ
 5・24狭山東京集会の基調報告(要旨)


(1)女性差別・性暴力を許さず、日帝打倒!部落解放を真に闘う部落解放東日本共闘会議へと変革しよう
 3月11日、石川一雄さんは最後の最後まで闘い抜き「見えない手錠」をつけたまま逝去された。悔しい限りである。享年86。私たちは、石川一雄さんの遺志を引き継ぎ、部落差別の根源である日本帝国主義打倒を実現するために闘う。
 全国労組交流センターの指導部だった人間が、女性差別・性暴力に繰り返し手を染め、関西労組交流センターの指導部がこの性暴力を隠ぺい・拡大してきたことが明らかになった。階級的大罪である。
 部落解放東日本共闘会議は、運動内部での女性差別・性暴力を許さず、女性解放闘争を闘い、米日の中国侵略戦争阻止、部落解放・日帝打倒へ向けて闘うことを決意する。
(2)不屈の石川精神を引き継いで、狭山第4次再審闘争に勝利しよう!
 1963年5月23日、石川青年(当時24歳)が不当逮捕されてから62カ年を徹底糾弾する。「被差別部落は犯罪の温床」として、石川一雄さんを国家権力は殺人犯にでっち上げた。
 石川さんは、1974年8月、全国青年集会に向けてアピールを発した。その中で、「日帝のアジア侵略、そのための国内の反革命体制の構築に利用してきた民族差別、沖縄人民に対する差別抑圧、部落差別の攻撃と闘い、日本帝国主義を打倒しなければ部落の完全解放、労働者階級の解放はない」「狭山闘争を日帝の部落差別政策との対決、一大結節環的闘いとして闘いぬく」と決意を語り、総決起を呼びかけた。このアピールに応え、学生、青年労働者が次々と決起し、9・26日比谷11万人決起へ上りつめた。まさに「連帯し侵略を内乱へ、部落解放・日帝打倒、狭山闘争勝利」の闘いで石川さんの遺志に応えよう。
 第4次再審闘争は、家令裁判長の再審棄却攻撃との決戦局面にある。既成解放運動は「再審法改正」運動に矛先を変え、国家権力の部落差別との非和解的対決を避けようとしている。「再審法改正」議員連盟の最高顧問は麻生太郎だ。戦争体制に取り込んでいく狙いがある。
 第4次再審闘争もこの攻防の最前線の闘いだ。事実調べもせず棄却を狙う攻撃に、大衆的実力糾弾の闘いで勝利を切り開こう。私たちが狭山闘争に責任をとりきり、東京高裁包囲デモ&糾弾要請行動など何度でもうちぬき、下山鑑定の事実調べ、再審を切り開こう。
(3)米日の中国侵略戦争阻止! 中国侵略戦争に突入するトランプ・石破打倒! 6・14大闘争へ
 米帝基軸の戦後世界体制が崩壊し、第3次世界戦争・核戦争へ突き進んでいる。絶対に許せません。戦争か革命か歴史選択をかけた決戦が始まっている。沖縄の闘いと連帯し、トランプ・石破を打倒する反戦闘争の大爆発をかちとろう。
 狭山差別裁判糾弾・第4次再審を「司法の枠」を超え、差別・排外主義と戦争突進の帝国主義と真っ向から闘うことを明確にさせ、本日の渋谷デモを闘おう!

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