団結ひろば 投稿コーナー 5・17~19沖縄現地闘争を闘って
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5・17~19沖縄現地闘争を闘って

実力で辺野古工事止めた!
首都圏・学生 猫田球一
今年の沖縄「復帰」記念日にあたり、私は全国から結集した学生・労働者と共に、初めて沖縄の地を踏み、現地闘争に参加した。
初日に訪れたアブチラガマでは、日本帝国主義による侵略戦争が沖縄の人々にいかに深刻な惨禍をもたらしたのかをまざまざと見せつけられ、強烈な印象を受けた。沖縄平和祈念資料館では、百年以上にわたる植民・圧迫・搾取との闘争の歴史を背負いながら、それでもなお日米帝国主義同盟のもとで苦しみ続ける沖縄の現実に、私は深く心を揺さぶられた。沖縄はいまだに戦争のための基地とされ、中国侵略の前線基地として扱われている。「何も変わっていない」のだ。
最も怒りを覚えたのは、陸上自衛隊那覇駐屯地の対応であった。彼らは集会の隊列に対して、上から目線のような外交的答弁で応じ、沖縄戦や牛島満の戦争犯罪については沈黙を貫いた。これに加えて西田昌司による傲慢(ごうまん)な発言は、日本帝国主義が歴史を塗り替えようとする野望を明白に示すものである。これらすべては、次なる戦争への準備以外の何を意味しようか。
だが、我々には何もできないのか? 決してそうではない。5月19日、我々は結集した力によって、辺野古新基地建設の工事を見事に阻止した。1日の勝利に過ぎないとはいえ、それは実力闘争こそが唯一の活路であることをはっきりと示している。だからこそ、我々は闘い続けるのだ。
民衆の怒りを携えて、戦争を止めるその日まで、帝国主義を打ち倒し、全世界の人民が解放されるその日まで、闘い抜くのだ!
軍隊は住民守らないと実感
関西・学生 赤城 灯
沖縄現地闘争に参加して経験したことは、本当の闘いは、「分断を謀る権力と、沖縄の怒りに本当に連帯するべく苦闘する我が全学連の仲間たちとの闘い」だったということです。
初日のアブチラガマでは、沖縄戦の時に軍隊が避難してきた住民を監視し、住民に向けて発砲したと聞きました。「軍隊は住民を守らない」、これは沖縄の全住民の経験です。
また、負傷した兵士は治療もされずに暗いガマの最奥で放置されて死んでいきました。帝国主義は「国民」を守らず、兵士すら使い捨てにするのが本性です。
その後の国際通りでのデモ行進では、極めて多くの住民が我がデモ隊に向けて手を振ってくれました。「西田発言許さない。石破もトランプも許さない」のコールが沖縄の怒りと結びつく瞬間を感じました。
この戦闘的なデモに対して、公安は右翼を投入してきました。ナンセンスだ! 右翼が金切り声を上げようと、私たちのコールがかき消されることはなく、逆に住民が右翼に厳しい目を向け、むしろ警察権力・右翼の孤立が浮き彫りになったデモでもありました。
18日の勝連分屯地での抗議活動では、自衛官が模擬銃で住民を威圧しました。その光景は、アブチラガマの歴史と何も変わっていないと痛感しました。
沖縄の怒りに本気で向き合い、共に闘うことが、再びの沖縄戦を繰り返さず、自国政府を打倒することにつながるのだということです。次は東京での闘いです。命をかけて闘いたい。

沖縄の人民の闘う姿に感動
首都圏・学生 塔矢結翔
私は今年初めて沖縄闘争に参加しました。沖縄闘争を通して私は何より沖縄の闘いに感動し勇気をもらいました。第2次世界大戦中に日本帝国主義のために犠牲にされ、戦後も日本で最も多くの米軍の基地を担うことになった沖縄の人々の闘いを、沖縄闘争の3日間を通してほんの少し実感できたと思います。
基地内で闘う基地労働者、基地の隅で畑を耕し続ける農家、毎回機動隊に排除されながらも辺野古の基地ゲート前で座り込みを続ける現地の人たちがおり、また米軍基地での毒ガスの保管や、米兵による女性に対する性暴力、日本政府による沖縄戦の歴史の修正などに反対しストライキやデモを繰り返してきた沖縄の人民の姿は私に深い印象を与えました。
本土の人間として、この戦争の歴史と米軍基地の重みを背負ってきた沖縄の人民と、何としても連帯して共に闘うことの重要性を感じました。何よりも許せないのは、米日帝国主義が再び沖縄戦の歴史を繰り返そうとしていることです。没落する帝国主義は再び沖縄を戦争の最前線に立たせて、最も先進的な武器を利用しながら再び中国、アジアの人民を虐殺するような戦争に向かっています。絶対に許せません。闘う沖縄の仲間と沖縄闘争の3日間共有した帝国主義に対する怒りの炎を保ち、戦争を絶対に阻止する闘いを続けていきたいと思います。
米兵の女性暴行許さず闘う
首都圏・青年 島津凪咲
今年の沖縄現地闘争は、安保・沖縄闘争と女性解放闘争の一体性を発揮する闘いだった。運動内部での女性差別・性暴力を絶対に許さない運動体を実現しつつあるからこそ、米兵の性暴力に対して心から怒りを爆発させて闘い抜くことができた。4・28性暴力事件を告発した松本彩乃さんは昨年、私が初めて沖縄に行く巨大な決起を支えてくれた同志です。同志と共に、女性の尊厳を踏みにじる日米安保を粉砕し、全基地撤去まで総力を挙げて闘い抜く展望を切り開いた。
今の青年世代には、「普天間基地の辺野古移設案」が日米政府によって合意された1997年時点ではまだ生まれていなかった仲間が多くいる。沖縄の不屈の闘いは確実に本土の若い学生・青年の心と結びつき、新たな反戦闘争への決起が始まっている。
1日目のアブチラガマでは、「負傷兵から切断した手足を排泄(はいせつ)物と共に、爆撃の恐れのある外まで捨てに行った」というひめゆり学徒隊の体験に肉薄した。自民党・西田の暴言を絶対に許せない。
18、19日の陸自勝連分屯地と那覇駐屯地に対する抗議闘争は、沖縄戦の血の教訓である「軍隊は住民を守らない」ということを沖縄の地上戦から80年の今にも明らかにした。
3日目の辺野古現地では、毎日座り込みを続け不屈に闘う現地の人々に敬意を持って、本土から沖縄の闘いと連帯し、その日の工事車両の搬入を阻止した。
「本土の労働者階級は沖縄を決して見捨てない」ことを、70年安保・沖縄闘争を超える闘いをつくり出すことで示さなければならない。米日による中国侵略戦争阻止を掲げた6・14反戦デモに集まろう!
沖縄戦を繰り返させない!
東北・学生 高島 碧
今回の沖縄現地闘争は私に、煮えたぎるような怒りと、確固たる連帯の意志をもたらしました。どこに行っても自衛隊の駐屯地や米軍基地が広がっていて、着々と中国侵略戦争のための軍事要塞(ようさい)になりつつあることを実感しました。「軍隊は住民を守らない」という沖縄戦の血の教訓は、今まさに再現されようとしていることを目の当たりにしました。
初日のアブチラガマの見学で、沖縄戦でガマの入り口付近に住民が配置され、逃げようとする者や入ってくる者はスパイと見なされて日本兵に撃ち殺されたことを知りました。その姿は、2日目の勝連分屯地での自衛隊員に重なりました。「我々はあなた方を守ります」と、ご立派な発言をしながら、我々に模擬銃を向けるとは、なんという皮肉でしょうか。軍隊の本質は、体制の維持のために住民を利用し殺すことに他ならないのです。
「絶対に沖縄戦を繰り返させない」という固い決意で3日目の辺野古座り込みに臨みました。現地住民の長い闘いと我々の闘いが、たった1日ですが、大勝利をもたらしました。しかし、また明日から機動隊を動員した強制排除と土砂・資材搬入が行われると思うと、悔しくて悔しくて涙が噴き出てきました。
本土にいる私たちには、米日帝国主義を打倒する闘争を爆発させ、沖縄と連帯し戦争を止める責務があります。まずは6月4、5日、平気な面をして「慰霊」と称し沖縄の地を踏もうとする天皇の来沖を絶対に阻止しましょう!
社会を変えられる確信得た
首都圏・学生 種村咲茉
今回初めて沖縄闘争に参加し、貴重な経験になりました。1日目のアブチラガマの中に入る体験は、まさに自分が立っている場所で起こった悲惨な光景を想像しながらガイドさんの話を聞き、「軍隊は住民を守らない」と改めて認識し、二度と戦争を繰り返してはならないことを学びました。
2日目の基地巡りでは、近隣にある基地の存在が沖縄の人々の生活に大きく影響している現実を目の当たりにし、切迫感を強く感じました。嘉数高台公園では、兵士だけでなく老人や女性も、毎日朝から晩まで駆り出された陣地の地下壕(ごう)を目にしました。これを見て、どんな立場の人間であっても道具として扱われる戦争の現実を思い知らされました。
平和祈念資料館では、沖縄戦の映像や被害者の証言を目にし、現在メディアで生中継されているジェノサイドと酷似していると思いました。ガザ、コンゴ、スーダンなど、世界で同じことが起こっていると思うと、今こそ声を上げ続けなければならないという強い思いが湧いてきました。
辺野古基地建設工事のトラックを止めるために皆で力を合わせた最終日は、本当に感動しました。しかし、毎週抗議活動に足を運んでくださる地元の方々の努力と闘いのおかげでもあり、その姿に深く感銘を受けました。
私はこの経験を通して、一人ひとりに社会を変える力があることを改めて知ることができ、これからも沖縄などの歴史をもっと勉強し、抗議運動に参加していこうと思いました。
国境越えた団結を広げよう
首都圏・青年 本間桜都
沖縄のペテン的「返還」以来、沖縄の労働者・人民は本土と団結し、53年間にも及ぶ不屈の闘争を闘い続けてきました。辺野古新基地のゲート前のおばあさんたちは、毎日毎週、反基地闘争の最前線で闘い続けています。その姿に感動すると共に、沖縄の生活が現実的に戦争に巻き込まれているのだと、胸を締め付けられる思いになりました。
私たちにはどのような未来があるのでしょうか。沖縄戦のような地獄を再び繰り返すのか、それとも断固戦争阻止、日米帝国主義打倒、労働者のための本物の社会をつくるのか。資本主義打倒以外、私たちの選択はないと強く思います。
今世界中、どこでも戦争が行われています。ウクライナでも、ガザでも、アフリカでも......そして、その次は中国なのです。資本主義は自ら至る所で戦争を拡散させています。絶対に許さない!
でも同時に、私たち共産主義者もまた、すべての場所で不屈に闘い続けています。今年、日本政府は中国侵略戦争を加速化させていますが、沖縄と本土の人々の団結した闘争を阻止することはできませんでした。
国境を越え、万国の労働者たちと共に闘おう! 今年の沖縄闘争には、中国やインドネシアの仲間も駆けつけ、仲間も増えました。「インターナショナル」が歌うように、「海を隔てつ我ら、腕(かいな)結び行く!」 です。我々は国境を越えた団結を現実的に拡大しているのです!
戦争を阻止し、日米帝国主義を打倒しましょう! 国際連帯で、共に闘おう!
