第３滑走路工事粉砕に立つ
　三里塚フィールドワーク

　成田空港機能強化工事の現場を確認するフィールドワークが６月４日、三里塚芝山連合空港反対同盟の呼びかけで行われた。
　参加者は車両に分乗してまず横堀地区へ。第３滑走路と旅客ターミナルを結ぶ誘導路のための整地工事が進められている。反対側では「文化財発掘調査」が多人数で行われていたが、反対同盟の車列が停車すると途端に作業員たちが浮き足立った。「空港拡張実力阻止、工事強行許すな」の横断幕を広げ、シュプレヒコールをたたきつけた。
　続いて菱田地区に向かった。工事関連の諸施設や物資があちこちに置かれているが、人影はまばら。工事が進んでいる感がまったく伝わってこない。計画は遅れており、本格工事（滑走路造成）のめどなど全然立っていない。対照的に、耕作禁止を打ち破って菱田で唯一作り続けられている田んぼは水が張られ、青々とした稲が育っていた。参加者は閑散とした工事現場に向け、再び怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。
　全体の行動を終えて、参加者は第３滑走路計画で立ち退きを迫られている別の地区を訪れ、つい最近しろかきが行われた田んぼを見学した。水が張られ、「作り続けるぞ」という持ち主の覚悟が伝わってくる。
　住民と連帯して機能強化・第３滑走路粉砕へ闘う決意を全員が新たにした。