高空籠城現場を激励 世宗ホテル解雇撤回へ

週刊『前進』04頁(3422号02面03)(2025/11/17)


高空籠城現場を激励
 世宗ホテル解雇撤回へ

(写真 世宗ホテルで調理師として働いていたコジンス支部長。解雇撤回へ、過酷な環境での籠城を続ける)

 8日、労働者大会後のデモ行進がソウル中心部ミョンドンの世宗ホテル前に着いた。見上げた先、アーチ状の道路情報表示装置が高空籠城場だ。世宗ホテル労組の解雇者・コジンス支部長が手を振る姿が見える。
 極寒の2月から猛暑の夏を経て、闘いはこの日、268日目に入っていた。「世宗大学財団理事会は世宗ホテル整理解雇を即時撤回しろ!」「復職するまで絶対に終わりはない!」と書かれた横断幕、垂れ幕が金属労組の濃紺の旗と共に掲げられている。
 4年前、資本がコロナによる経営不振を口実に労組解体を狙って整理解雇を強行したが、金属労組世宗ホテル支部は支部長をはじめ6人の組合員が解雇撤回へ不屈に闘いを続けている。

旭硝子支会と共に

 「非正規職もうやめろ!共同闘争」は7日夕、ソウルのチョンテイル像の前に集まり、非正規職決意大会「勤労基準法が捨てたチョンテイルたちの行進」を開催した。掲げられた9大要求は、「整理解雇制・派遣法廃棄、非正規職を撤廃しろ!」をメインに、特殊雇用労働者などを含む全労働者への勤労基準法適用、移住労働者への労働基本権保障、労組法2条の完全適用・3条再改正などだ。
 この大会後もデモ行進は世宗ホテル籠城現場に行き、資本に怒りをたたきつけた。旭硝子(ガラス)支会の呼びかけに応え、動労千葉と共に訪韓した労働者・学生も参加し「非正規職撤廃!」の声を上げた。
 ホテルを所有する資本が理事会を握る世宗大学をはじめとする大学生・大学院生たちも、学内集会禁止の仮処分攻撃をはね返して労学連帯で共闘している。
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