動労千葉が韓国鉄道労組と交流 民営化反対で共に闘う

週刊『前進』04頁(3422号03面03)(2025/11/17)


動労千葉が韓国鉄道労組と交流
 民営化反対で共に闘う

(写真 それぞれ現場で鉄道民営化と闘ってきた労働者の討論は盛り上がった【11月8日 ソウル市】)

 動労千葉訪韓団は11月8日、全国鉄道労組ソウル地方本部を訪れ、交流した。カンジョンナム本部長をはじめ組合員が歓迎し、日本での6・15国鉄集会に参加した仲間とも再会を喜び合った。
 自己紹介し合い、日韓双方の闘いについて議論を交わした。鉄道労組ソウル地本は、分割された韓国の高速鉄道の統合を求め、すでにストライキ権も確立して闘争していることを報告。高速鉄道の統合はイジェミョン政権の公約となっているが、「それは鉄道労組の闘いの成果だ」と強調し、イジェミョン政権に依存せず闘い、今年12月までの統合を目指すと述べた。動労千葉から「労働部(日本の厚生労働省に相当)長官に鉄道労組出身の人物が就任したが、闘争への影響はどうか」と質問すると、鉄道労組は「闘争に良い条件ではあるが限界もある。結局、労働組合の力が闘争を決する」と返答、原則的な姿勢に訪韓団は大きくうなずいた。
 動労千葉の田中康宏顧問が日本の国鉄分割・民営化が果たした労働運動破壊の影響を報告、渡辺剛史書記長がそれに続いて、だからこそ40年が経っても闘ってきた意義を語り、動労千葉の奮闘を共有した。高速鉄道の統合をめぐる諸課題や職場の現状についても共有し、闘う鉄道労働者同士の論議は盛り上がった。
 最後に贈答品を贈り合い、変わらぬ連帯を誓い合った。訪韓団はその連帯感を胸に、午後からの労働者大会に参加した。
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