「第2の開港」粉砕を 三里塚フィールドワーク NAAの移転強要に反撃
「第2の開港」粉砕を
三里塚フィールドワーク
NAAの移転強要に反撃


三里塚芝山連合空港反対同盟が呼びかける、成田空港の拡張・機能強化=「第2の開港」プロジェクトに反対するフィールドワーク(現地調査)が11月12日に行われ、現地闘争本部、支援連、労働者が参加した。
出発前に事務局の伊藤信晴さんが「成田空港会社(NAA)は工事が思うように進展していないことであせりに駆られ、第3滑走路予定地の住民への移転強要攻撃を強めている」と説明。「住民を激励するものとしても今日のフィールドワークは大事な闘いだ。『第2の開港』を粉砕して、市東さんの農地を守り抜こう」と訴えた。
一行はまず、B滑走路北延伸のための東関東自動車道のトンネル化工事の現場へ向かった。頭上40㍍にはジェット機が飛来し、B滑走路に降り立っていく。ものすごい騒音だ。この現状に怒りをかき立て、「空港拡張実力阻止! 工事強行許すな!」とシュプレヒコールを上げた。
続いて一行は、芝山町菱田の第3滑走路工事現場へ。現在行われているのは、第3=C滑走路を横断して、芝山千代田駅付近から多古町に抜けるトンネル(滑走路横断道路)の工事だ。樹木が伐採され、削られた山肌がむき出しになっている。あからさまな自然破壊が進められているのだ。買収に応じていない住民に対する軒先工事(軒先まで工事を進めてその既成事実で屈服させる)でもある。全員が怒りに燃えて、「地域破壊をやめろ!」「成田軍事空港粉砕!」とシュプレヒコールをたたきつけた。
買収・移転に応じていない住民が残っていることから新滑走路の造成工事のめどは立たず、敵はあせりに駆られている。参加者全員がその手応えを共有し、何度でもこの工事現場に登場して「第2の開港」を粉砕し尽くすことを誓った。