団結ひろば 投稿コーナー
週刊『前進』04頁(3423号04面04)(2025/11/24)
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訪韓闘争に参加して
日本階級闘争の発展へ決意 全学連 駒形 孝
11月8日にソウルで開催された全国労働者大会に仲間とともに参加しました。会場の東大門(トンデムン)に到着してまず驚いたのは、会場の熱気です。通り一帯を埋め尽くす5万人の労働者と組合旗に、尹錫悦(ユンソンニョル)のクーデターを一蹴した韓国労働運動の力を感じました。集会では、ユンソンニョルに代わった李在明(イジェミョン)政権下でも労働強化や非正規職労働者への差別が行われていること、それらの攻撃に対する職場での闘いなどが報告されました。その後のデモでは、終わりが見えないほどの隊列で市内を行進し、闘う労働者の姿を堂々と示しました。デモの終わりには世宗(セジョン)ホテルの不当解雇に対し高空籠城(ろうじょう)闘争を闘う労働者と合流し、解雇撤回・復職へ向けて共に声を上げました。海を越えても全く変わらない資本・国家権力の醜悪なあり方に怒りがこみ上げると共に、韓国の労働者・学生がそれと激しく闘っている姿に感激しました。
「革新系」として紹介されることが多いイジェミョン政権ですが、日米韓軍事同盟の強化を推進するなど、米日帝と一体となって中国侵略戦争へ突き進んでいます。集会で民主労総が展示していたパネルでも、対中国を念頭に置いた韓米日合同軍事演習の大幅増加が問題提起されるなど、韓国国内での戦争への危機感の高まりも感じました。
日帝が中国侵略戦争に加速度的に突進する今こそ、韓国の闘いに学び、連帯し、我々が日本労働運動・学生運動の発展を勝ち取っていかなければならないと決意を新たにしました。
労働者の連帯は国境越える 全学連 佐藤 弘
今回の訪韓闘争に参加するにあたり、まず何よりも労働者の皆様に心から感謝したい。労働者の方々がいなければ、このように貴重な経験を積むことはできなかった。韓国での活動を通じて、民主労総が歩んできた歴史には、学ぶべき点が非常に多いと強く感じた。まず、民主労総が結成からわずか30年ほどで、組織規模を120万人にまで拡大したことは、非常に大きな成果である。また、歌やダンスなどのパフォーマンスを取り入れ、闘争の場に楽しさと連帯感を生み出している点も印象的だった。さらに、非正規職労働者など、プラットフォーム資本主義が生み出す不安定雇用に対して組織化を進めている姿勢にも深く共感した。
闘争の後には、植民地歴史博物館と民主化運動博物館を見学した。植民地歴史博物館で示されていたように、日帝を始めとする帝国主義は、単なる国家間の戦争ではなく、長期にわたる搾取や抑圧によって労働者の精神と身体を破壊する体系的な暴力である。その経済的・社会的な支配の構造は、戦時の残虐行為と連続した帝国主義の「罪の鎖」を形成している。
今回の訪韓闘争は、労働者の連帯が国境を越えてつながる力を持つことを教えてくれた。日本で労働運動を再び強くしていく必要性を、改めて胸に刻んだ。今後も今回得た学びを生かし、学生と労働者の連帯を広げるために努力していきたい。
独裁と闘う韓国人民に学び 全学連・法政大学 武田雄飛丸
ソウルで11月8日、「全泰壱(チョンテイル)烈士精神継承全国労働者大会」と公共運輸労組の事前大会に全学連として参加しました。前夜から労働者が車道を制圧し、当日は色とりどりの労組旗を持った5万人もの民衆がトンデムン一帯を埋め尽くす圧巻の光景! ユンソンニョルを追い詰めたのも、彼のクーデターに即座に反撃し打倒したのも、まさにこうした労働者階級の力だと感じました。
集会では、ユンソンニョルに代わって登場したイジェミョンの下でも激しい新自由主義攻撃が続けられていること、それに対し非正規職を中心に労働現場で激しい反撃が行われていることが報告されました。その後のデモで、世宗ホテルの整理解雇に抗して長期の高空籠城闘争を闘う現場を訪れ激励。闘いの激しさもさることながら、労働者が実力で闘う姿が大通りのど真ん中で示されていることに感動しました。
今年はチョンテイル青年が劣悪な労働環境と強搾取に対し「我々は機械ではない!」と叫んで焼身抗議してから55年目ということもあり、翌9日はチョンテイル記念館を見学しました。彼の決起は、当時まだ労働者階級との結びつきが弱かった学生運動にも衝撃を与え、労学連帯を決定的に促し、多くの学生活動家が労働現場に身を投じるきっかけとなったそうです。
私もチョンテイル精神と、独裁と闘い続けてきた韓国の労働者学生の闘いに学び、日本から中国侵略戦争に突き進む高市政権を打倒する闘いを爆発させていきたいと思います。
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日本の同志と共に革命へ! 中国人青年労働者 宋 洛羽
東京で開かれた11・2全国労働者集会に参加しました。中国人として、参議院選挙で参政党が台頭したことや、高市政権の差別や戦争をあおる様々な発言に対し、恐怖と共に一種の諦念(ていねん)を感じていました。崩壊していく帝国主義が延命するために戦争を起こすという理論は知っていますが、戦時体制に移っていく日本を見てその理論の正しさを実感しました。そしてもはや、誰しも戦争を止めるために決起するか、それとも戦争に加担するかの選択肢を強いられる時期が来たと思いました。だから11・2集会でたくさんの同志が国家権力におびえず、弾圧にも屈せずに闘っていたのを見て、すごく感動しました。極右勢力が全世界ではびこり、中国侵略戦争も迫ってくる今、まさにそのような闘争が求められ、そのような闘争だけが戦争を止められる、とも思っていました。
日本の同志たちと闘えたことを光栄に思います。これからも引き続き日本の同志と連帯したいと思います。プロレタリア世界革命を成し遂げるまで!