11・24集会 大坂正明さんメッセージ 反戦勢力の死活かけて高市政権と全力対決を

週刊『前進』04頁(3424号04面03)(2025/12/01)


11・24集会 大坂正明さんメッセージ
 反戦勢力の死活かけて高市政権と全力対決を


 星野さんの国賠の第1回控訴審で、裁判長が結審を告げようとした時、国側は医師の意見書を準備していると申し出たということです。
 何を今さら悪あがきをするのかと、誰もが思ったことでしょう。たとえどんな名医でももはや言い逃れることは無理でしょうから、すぐに結審になると考えられます。
 そうなると残念ながら徳島刑務所の責任も、収容施設での医療の改善も認められないことになります。しかしそれでも一審の基本が認められると、この種の国賠訴訟としては「巨額」と言える賠償額ですから、歴史的大勝利であることは間違いありません。今の段階では収容施設の医療の改善は、欲張り過ぎといったところでしょう。
 星野さんの勝利が確定した後、同じようなケースの国賠訴訟が続けば、権力に大打撃を与えることができます。
 星野さんを死なせた医療センターでは、原因不明の死亡者が毎年50人程いるそうです。全国の収容施設での死亡者も併せるとかなりの人数になります。この中から1件でも2件でも、星野さんに続く人が登場することを期待したいものです。
 救援会はそうした人を掘り起こすために、広く宣伝・周知のために闘うことを一つの課題とすることが必要だと思います。
 11月18日に8・6ヒロシマ暴処法弾圧の5名に判決があります。この判決は反戦闘争への恫喝・見せしめのために強引に有罪にすることが十分考えられます。
 私の裁判も同様に恫喝・見せしめの絶好のターゲットとして一審判決が維持されることが考えられます。それだけに星野さんの国賠訴訟はいっそう輝きを増します。またこの勝利は反戦勢力に大きな自信をもたらします。
 高市政権が登場したことによって、いよいよ中国侵略戦争が間近に迫ってきたことを実感します。高市の政治信条やこれまでの言動からして、それは当然です。つい最近の中国を挑発する言辞からすれば、日本から今すぐにでも戦端を開く気満々だと言えます。そのため高市の政策は全てが戦争に直結したものです。その中のスパイ防止法攻撃は反戦勢力を壊滅させるための現代の治安維持法として作られようとしています。したがってスパイ防止法攻撃との闘いは反戦勢力の死活のかかったものとして闘わなければなりません。
 救援会はもとより全ての反戦勢力の存続をかけて、力を合わせて全力で闘い抜きましょう。
 11月16日 大坂正明(東京拘置所在監)
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