機能強化工事やめろ 三里塚でフィールドワーク

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週刊『前進』04頁(3427号04面04)(2025/12/22)


機能強化工事やめろ
三里塚でフィールドワーク

(写真 「空港機能強化粉砕!」「市東さんの農地死守!」。菱田の工事に対して怒りをたたきつけた【12月10日 芝山町菱田】)


 三里塚芝山連合空港反対同盟が呼びかける、成田空港の拡張・機能強化=「第2の開港プロジェクト」に反対するフィールドワーク(現地調査)が快晴のもとで12月10日に行われ、現闘、支援連、首都圏の労働者・学生が参加した。
 出発前に、成田市天神峰の反対同盟会議室前で打ち合わせを行った。まず事務局員の伊藤信晴さんが現地の状況、特にMRO施設誘致問題について報告した。MROとは航空機エンジンの整備・修理・分解点検のことで、現在日本では大型エンジンを整備する十分な施設がなく、半分を海外(特にシンガポール)に委託している。海外のサプライチェーンに依存する現状から抜け出るための国策として、MRO巨大工場を国内に造ろうとしており、その建設場所の最有力候補が成田空港だ。
 伊藤さんはMROの「国内完結」が日本帝国主義・高市政権の軍備強化にとって死活的課題であることを指摘し弾劾した。「こうした動きの全てが、地域の農業を破壊し市東さんの農地を奪う攻撃として襲いかかってきている。空港機能強化を許さず、今日のフィールドワークを闘い抜こう」
 続いて、この日東京から参加した全学連のAさんが「三里塚は反戦の砦(とりで)であり、沖縄とともに全国の反戦反基地闘争の金字塔。みなさんと連帯して、成田軍事空港を粉砕する」と決意を述べた。さらに学生のBさんが、「三里塚には初参加。みなさんの行っている活動について私は一緒に参加して学びたい、実際に起きている問題についてより深く知りたいという思いで来た」と元気よくあいさつした。まずB滑走路北延伸工事へ向けた東関東自動車道トンネル化工事の現場へ、さらに芝山町菱田の第3滑走路工事現場に行き、「空港機能強化粉砕」「第3滑走路建設阻止」と怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。
 市東孝雄さんの農地を守り抜き、軍事空港建設を阻止することを、参加者全員があらためて誓い合った。

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