成田の軍事拠点化粉砕を 三里塚反対同盟の新年アピール 市東さんの南台農地守ろう

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週刊『前進』04頁(3429号03面01)(2026/01/12)


成田の軍事拠点化粉砕を
 三里塚反対同盟の新年アピール
 市東さんの南台農地守ろう

(写真 昨年3月30日、三里塚反対同盟を先頭に市東さん【手前右】の南台農地からNAA本社に向かってデモ。南台農地死守・空港機能強化粉砕を訴えた)

 「軍事空港粉砕! 農地死守・実力闘争」を貫く三里塚芝山連合空港反対同盟の闘いは今年、60年の節目を迎えた。耕作権裁判控訴審勝利・市東孝雄さんの南台農地死守、成田空港「第2の開港」=巨大軍事拠点化粉砕の闘いは、日本帝国主義の中国侵略戦争を阻む歴史的決戦だ。反対同盟との血盟にかけ、三里塚闘争の大爆発をかちとろう。反対同盟の皆さんからの新年アピールです。(編集局)

耕作権控訴審負けられぬ
 敷地内天神峰 市東孝雄さん

 昨年も皆様から大きなご支援を頂きました。心から感謝いたします。私たち反対同盟の闘いは60年という節目の年を迎えました。
 現地では「第2の開港」プロジェクトと称して、機能強化、空港拡張工事が進められています。菱田では田んぼや山林が重機で破壊されダンプが行き交っています。年間発着回数を50万回に増やすと言ってNAA(成田空港会社)、国、自治体は工事を進め、企業を呼び込もうと躍起になっています。
 しかし、これは地元住民のためになりますか。雇用がよくなる、地域が活性化し発展するとか言っていますが全部うそっぱちです。3本目の滑走路ができてもっと朝早くから夜遅くまで騒音をまき散らすことになったら、誰がそんな場所に住みたい、帰ってきたいと思うでしょうか。向こうは説明会も開いたりしていますが、結局「もう決まったことだから」と結論を押し付けるだけのものです。
 しかし、新滑走路の用地取得は行き詰まっています。反対して田んぼを作り続ける住民がいます。また、騒音被害に怒る住民が飛行差し止めを求めて裁判を闘っています。
 私の耕作権裁判は、昨年3月に千葉地裁で不当判決が出されましたが、今年は東京高裁で控訴審が始まります。負けられません。
 戦争準備の高市政権と対決し、軍事空港を許さず、農民の権利を守るために、私も天神峰で農業を続けます。動労千葉をはじめ闘う労働組合、市民、学生の皆さんとともに、また沖縄、福島と三里塚は一つの闘いとして進みます。あきらめず、勝利まで闘うという意気込みでこれからも闘います。ますますのご支援をよろしくお願いします。

戦争推進する高市倒そう
 芝山町白桝 伊藤信晴さん

 昨年は米帝・トランプや日帝・高市によって中国侵略戦争が激しく推進された一年でした。トランプは「アメリカ・ファースト」と言って自国の利益を暴力的に追求する政治を展開し続けています。米国防総省を「戦争省」に名前を変える露骨さです。ベネズエラ侵略戦争にその本性が見てとれます。これは中国に対する恫喝でもあります。
 三里塚でも、日帝の延命のために市東さんの農地を奪い、北総台地30万人民の上に朝5時から深夜1時まで、年間50万回飛行機を飛ばす暴挙が行われようとしています。
 市東さんが3代100年耕し続けてきた南台農地をめぐる耕作権裁判で、一審判決は地主との契約書には面積が書いてあるだけだと切り捨てました。19年にわたって争った場所の特定についてのこちら側の立証を一切無視したのです。
 空港機能強化にしても、「観光立国を目指す」と言いながら、高市の「台湾有事は日本の存立危機事態」発言で、訪日客を激減させています。
 「第2の開港」プロジェクトと一体で打ち出された「エアポートシティ構想」は、空港用地だけでなく外でも広大な農地を収奪しようとしています。物流拠点とか航空宇宙産業の育成と宣伝されていますが、要するに兵站(へいたん)拠点であり、イギリスのロールスロイス社などから技術提供を受けて日英伊3カ国共同で開発を進めている次期戦闘機などに連なる軍需産業のための基盤づくりに思えてなりません。
 今こそ「成田軍事空港粉砕、農地死守・実力闘争」のスローガンを高々と掲げ、市東さんの農地決戦を大爆発させ、高市を打倒しましょう。

戦争の時代は革命の時代
 婦人行動隊 宮本麻子さん

 米帝・トランプは、ついに古典的な帝国主義の姿そのままにベネズエラ侵略戦争に突入しました。このような不正義の帝国主義に対する民衆の怒りの決起は不可避です。ウクライナ戦争も4年目に入り、イスラエルと米帝によるパレスチナ人虐殺も続いています。秋に高市政権が発足し、中国侵略戦争へ向けての動きが激しくなっています。本年初頭から明示された戦争の時代は、革命の時代への突入に他なりません。
 昨年3月、19年闘ってきた市東孝雄さんの南台農地の耕作権裁判は、NAAの印鑑や署名の偽造にはふれず、市東さんに耕作権はない、NAAに土地を明け渡せというとんでもない判決を出しました。市東さんは「ますますファイトが湧く」と、戦争には絶対反対だと意気軒高と農業を営んでいます。軍事空港造りは許さない、市東さんの土地を絶対守り抜きます。
 NAAは「第2の開港」「エアポートシティ構想」などと言ってB滑走路の北側延伸、第3滑走路の建設をもくろんでいますが、計画通りには進んでいません。周辺住民が原告の「夜間飛行差し止め裁判」も係争中です。投資が立ち行かなくなった「みんなで大家さん」なども成田市の責任が問われます。
 様々なものが値上がりし、生きていくだけでも大変な時世です。軍事費増額とか政治資金うんぬんとか本当に腹立たしいです。人々のための政治に、世の中にしなくてはならないと強く思います。
 全国の皆さん、60年目を迎えた三里塚闘争は引き続き農地死守、実力闘争、反戦反核、軍事空港反対で闘っていきますので、今年もよろしくお願いします。

農地強奪阻止へ共に闘う
 婦人行動隊 木内敦子さん

 2011年3・11の原発事故以降、福島の方々の保養に取り組むようになって、いろんな交流をしてきました。
 事故の2年後くらいに保養の集まりがあって参加した時に、農家の方のお話があったんです。自分の土地は放射能で汚染されてしまって、現在は安全な野菜を作れない状態だと。土壌の除染と地力の回復のために試行錯誤しながら、これからも粘り強くやっていきたいんだと。
 その方の発言の中で特に印象に残ったのは、「自分は7代先の人たちのために今がんばらなければならない」とおっしゃったんです。農家の人、土地に根差している人の時間軸というのはちょっと違う、すごいなと感じました。
 市東孝雄さんは農家3代で、おじいちゃんの市太郎さんが開拓で天神峰に入って土地を耕してきて、それを受け継いで今も続いています。きっと市太郎さんの体の中にも、自分が切り開いたこの土地はずっと耕し続ける土地だという覚悟があったんだろうなと思えたんです。
 そういう土地を他人が奪っちゃいけない、それもだましたり、機動隊を前面に出したりして奪うというのは、本当にやってはいけないことなんだなと、強く思いました。
 私自身を振り返ってみると、土地に根差しているとは言えないからそういう時間軸はないけれど、でも気持ちは人間の営みとしてすごく共感するんです。
 だから市東さんの2026年の闘いを、市東さんと同じ立場でいっしょに闘っていきたいと思っています。

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