中国侵略戦争―世界戦争阻め!反戦闘争の大爆発を 「西半球」支配するトランプ NSS発動し帝国主義侵略戦争

週刊『前進』04頁(3430号03面02)(2026/01/19)


中国侵略戦争―世界戦争阻め!
反戦闘争の大爆発を
 「西半球」支配するトランプ
 NSS発動し帝国主義侵略戦争


 米帝・トランプは1月3日のベネズエラ空爆・マドゥロ大統領夫妻拉致をもって、中国侵略戦争―世界戦争の全面的な発動に踏み出した。
 トランプはマドゥロ大統領を拘束した後の記者会見で、「西半球における米国の支配的立場は二度と疑問視されない」と宣言。米石油大手がベネズエラの石油インフラを修復するとし、石油資源への「全面的なアクセス」を求めた。
 マドゥロ政権の副大統領であったベネズエラのロドリゲス暫定大統領は当初、米帝に反発する構えを見せていたが、米帝は再攻撃を示唆して屈服させ、「国際法の枠組みを守る前提なら米政府と協力する」と明言させた。5日に正式就任したロドリゲスに対し、米帝は米国の敵対国への石油販売停止などを要求し、受け入れなければ再攻撃に踏み切ると恫喝した。ベネズエラを完全な監視下に置き、文字通り「米国が運営」しようとしているのだ。
 ルビオ米国務長官は「ベネズエラの権力中枢を掌握する人たちが、同国民だけでなく米国が重視する利益にもかなう変革を遂げるまで(支配を)継続する」と発言し、7日には、米帝がベネズエラの石油産業を掌握しつつ「3段階で再建を進める」などと傲然(ごうぜん)と主張。同日には、ロシア船籍の石油タンカー拿捕(だほ)にまで踏み切った。
 そしてすでに、米政府の管理下でベネズエラ産石油の売却が進められている。
 米帝はベネズエラ侵略を皮切りに中南米―「西半球」諸国への軍事介入を公言し、実行に移そうとしている。

グリーンランドを名指しし領有公言

 トランプはコロンビアへの軍事行動を「よい考えだ」と語り、ベネズエラ攻撃に先立ち石油取引を封鎖したキューバをめぐっても11日、ベネズエラからキューバに供給される石油は「ゼロ」になるとして「手遅れになる前に取引に応じることを強く勧告」した。
 メキシコをめぐっては、麻薬摘発の努力が十分でないとして軍事介入を念頭に「われわれが何かしなくてはならない」と主張。トランプはこれまでもメキシコでの米軍の活動を提案してきた。
 さらにトランプは、中ロが北極圏で影響力を強める中、「国家安全保障の観点でグリーンランドは必要だ」と改めて強調。「グリーンランドについては約2カ月後に心配することになるだろう」と時期まで明示して軍事行動を示唆した。ミラー大統領次席補佐官も「グリーンランドは米国の一部になるべきだ」とデンマークへの圧力を強めた。これ自体がNATO―欧州帝国主義諸国へのすさまじい争闘戦としてある。

中南米の労働者と連帯し日帝倒そう

 米帝はこれまでも一貫して「共産主義の脅威」を掲げ、中南米諸国への軍事介入を繰り返してきた。1954年6月にはグアテマラのアルベンス政権をクーデターで崩壊させ、61年にはキューバでカストロ政権の転覆を狙った。ニカラグアの左派政権誕生時やエルサルバドル内戦でも軍事支援を行い、チリではピノチェトによる73年のクーデターを支援して人民虐殺に手を染めた。83年にはカリブ海の島国グレナダに侵攻し、89年のパナマ侵攻ではノリエガ将軍を拘束し、失脚に追い込んだ。
 だが、今回のベネズエラ侵略はこれまでの延長線上にはない。「西半球外の競争勢力」=中国スターリン主義を西半球からたたき出すNSSの発動であり、米帝の存亡をかけた中国侵略戦争―世界戦争として遂行されているのだ。
 しかし、ベネズエラ人民、そして米労働者階級人民が米帝による侵略と植民地支配に屈服し、これを受け入れることなどありえない。ベネズエラ侵略と一体の移民襲撃―女性射殺事件に対し、米本土で怒りの決起が拡大している。この闘いと連帯し、日帝打倒の大反戦闘争を爆発させよう。

このエントリーをはてなブックマークに追加