九州・沖縄 「アイアン・フィスト」許すな 過去最大の日米上陸作戦訓練

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週刊『前進』04頁(3434号03面01)(2026/02/16)


九州・沖縄 「アイアン・フィスト」許すな
 過去最大の日米上陸作戦訓練


 2月11日から3月9日にかけて、日米共同訓練「アイアン・フィスト26」が行われている。自衛隊から約2千人、米軍から約2900人の計約4900人が動員され、過去最大規模となっている。訓練エリアも山口県から、福岡県と大分県以外の九州全域、沖縄県にまたがる広範囲で、これも過去最大規模。参加部隊も「精鋭」で構成され、特に自衛隊側の指揮官は、防衛大臣直轄で「日本版海兵隊」=水陸機動団などを束ねる「陸上総隊」司令官が務める。2024年に新編された第3水陸機動連隊が日米共同訓練に初参加し、これで水陸機動団は編成計画を完了しただけでなく、その中核部隊の全てが米軍との大規模共同訓練を経験し、「戦力」として完成したことになる。
 この訓練の内容は、水陸両用作戦=強襲上陸作戦の実戦的なものである。それは米海兵隊の対中国作戦「遠征前進基地作戦(EABO)」を自衛隊が共に担うことにとどまらず、中国本土への上陸・侵攻すら視野に入れたものであり、絶対に許してはならない。
 沖縄県では、出砂島射爆撃場で、米軍の最新鋭戦闘機F35による対地爆撃訓練に加え、日米の攻撃ヘリコプターによる実弾射撃訓練が予定されている。ホワイトビーチでは海上自衛隊の掃海隊群が昨年を倍する規模で参加して機雷処理訓練を行い、キャンプ・ハンセンや金武レッドビーチおよびブルービーチで上陸訓練、伊江島補助飛行場で日米ともにオスプレイを使用した空挺(くうてい)降下訓練を行う。これらの訓練は、航空機による敵地爆撃→機雷を処理しつつ上陸・同時にパラシュートで敵地に降下して敵をかく乱する、という上陸・侵攻の内容そのものだ。これらの訓練を那覇基地や普天間基地が支援するのである。
 またこれらには、佐賀駐屯地に配備された陸上自衛隊のオスプレイが初めて米軍施設を使用する形で参加する。佐賀駐屯地のオスプレイは佐賀空港の滑走路を利用して飛び立つ。つまり、このような侵略戦争訓練に民間空港が当然のように動員されているのだ。
 加えて重要なことに、奄美大島(鹿児島県)と種子島(同)では、公園や浜辺など演習場ではない場所を利用した大規模な「生地(せいち)訓練」が予定されている。日米の輸送機が着陸して「臨時の野営地」として周辺を制圧する訓練や、沖縄と同様の上陸作戦訓練が行われる。昨年のアイアン・フィストですでに沖永良部島(同)で同様のことが行われており、奄美群島は島そのものが戦場とされる準備が「整った」ような状況とされている。
 ここまで述べてきた訓練を、米軍と自衛隊のオスプレイや戦闘機などが各地を飛び回って(夜間飛行までも行いながら!)実施し、それを岩国基地(山口県)に加え九州・沖縄各地の自衛隊と米軍の拠点が支援する----これがアイアン・フィスト26の全体像だ。
 再びのアジア侵略を許さず、各地で反戦反基地闘争を闘おう!

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