戦争式典粉砕!8・6ヒロシマへ 中国侵略戦争・核戦争阻止を 「使える核」開発進める米帝

週刊『前進』04頁(3455号03面01)(2026/07/13)


戦争式典粉砕!8・6ヒロシマへ
 中国侵略戦争・核戦争阻止を
 「使える核」開発進める米帝


 アメリカ帝国主義は中国侵略戦争―世界戦争に踏み出し、核戦争を構えている。戦後帝国主義体制の基軸国として圧倒的な核戦力を保有してきた米帝は破滅的な核戦争に訴えてでも中国スターリン主義を打倒し、帝国主義として延命しようとしているのだ。それに中国も潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射実験などで対抗し、欧・日の帝国主義各国なども核武装を強化し、それがさらに核戦争をいっそう現実化させている。8・6広島―8・9長崎に結集し、帝国主義を打倒する反戦反核闘争の大高揚をかちとろう。

米帝が「核の脅威」を増大

 核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)は6月9日、2025年に核兵器に使われた予算の推計を発表。核兵器関連予算は米・中・英・ロシア・仏・インド・パキスタン・イスラエル・北朝鮮の9カ国で総額1188億㌦(約19兆円)となり前年から2割近く上昇した。1秒あたり60万円が支出された計算だ。米帝の支出額は692億㌦と全体の6割を占め、「核の脅威」が盛んに叫ばれる中・ロ・北朝鮮の合計237億㌦のほぼ3倍である。前年からの増加率で見ても22%の上昇と中国やロシアを大きく引き離し、増加額の総計の3分の2は米帝が占める。次に増加額が多いのは英帝で、その支出は中国に匹敵しロシアを上回る。「核の脅威」を実際に増大させているのは第一に米帝とその同盟国なのである。
 ロシアは核弾頭の保有数では5千発以上と米帝に並ぶにもかかわらず、米ロの核兵器予算に大きな差がある。それは爆撃機や原子力潜水艦の数・質など「実際に核戦争を遂行する能力」のレベルがまったく違うからだ。戦略爆撃機を運用する米軍司令官は24年に「米国を除けば世界のどの国も、選択した日と時間、場所に、ほぼいつでも長距離打撃プラットフォームを投入して攻撃できる能力を持っていない......中国はせいぜい、地域爆撃機戦力に過ぎない」と述べている。
 米帝は世界中に500カ所超の海外基地を持ち、それらを足場に核戦力も展開できる。ドイツやオランダには核共有(米軍の核を他国の航空機などの手段で使用する制度)によって直接に核戦力を配置してきた。非核三原則を打ち出した日帝・佐藤政権との間で密約を結び、日本にも実際には核兵器を持ち込んできた。米帝はこうした世界的な展開力を背景に、たとえば23年11月には紅海へ向けて航行する戦略原潜の写真を公開して中東人民の民族解放闘争に核の圧力を加え、イスラエルによるガザ大虐殺を強力に支えた。

「近代化」で核を実戦使用

 歴史的な大没落の中、新自由主義政策における巨額の投資によって巨大化させてしまった中国の台頭に危機感を覚えた米帝は、10年代に入って本格的に対中国戦争の準備を始めた。米軍全体を「リバランス」と称しインド太平洋地域重視へシフトさせ始め、これと一体で当時のオバマ政権が30年で1兆㌦という巨額を投じる「核兵器近代化計画」を策定した。その焦点は「使える核」を中心とする核戦力の再編であり、ミサイルによる精密打撃やステルス兵器と核兵器の威力を組み合わせた核戦争の具体的準備だった。
 「使える核」とは何か。核兵器近代化計画で新開発される核爆弾B61―12は威力が0・3~50㌔トンの間で調整でき、GPS誘導も可能で「バンカーバスター」のように貫通能力を持つ。つまり「使える核」とは、さまざまな状況下での「使用に適する」凶悪な核爆弾のことにほかならない。威力を調整できるから「巻き込む人が少ない」「人道的な」核兵器だと印象付けるためにペテン的な言い方をしているのである。しかし、広島に投下された原爆の威力は16㌔トンだった。B61―12の最大威力50㌔トンはその3倍以上なのである。こんなものを「使える」などと言うのが帝国主義者の感覚なのだ。
 昨年のイランへの米・イスラエルによる地下核施設攻撃のような場面で50㌔トンの威力で核爆撃することは「有効」だ。中国侵略戦争において、米帝はこのように「実際に使う」ことを想定しているのだ。そのエスカレーションの先にあるのは、数百㌔トン超の破壊力を持つまさしく破滅的な核兵器の応酬である。
 米帝は「使える核」を、新開発する第6世代ステルス機B21「レイダー」や最新鋭戦闘機F35に搭載し、数百㌔トンの威力はそのままに大陸間弾道弾(ICBM)や原潜に搭載する核ミサイルの高性能化を図っている。新たな海洋発射型核巡航ミサイル(SLCM―N)も32年に配備予定で、あらゆる距離・領域から核戦争を遂行できる体制を強化している。これが、全世界の核関連予算の6割近くを占めるほどの巨額を投じて成り立つ米帝の凶悪な核戦争体制なのだ。

核の日本配備狙う米日帝

 帝国主義各国は始まった米帝の中国侵略戦争―世界戦争・核戦争に帝国主義としての延命をかけて必死に食らいつき、欧州帝は英仏帝の核戦力の増強をはじめ核・原発政策の歴史的な転換に踏み出している。
 日帝は中国侵略戦争の最前線に立つ以外に帝国主義として立ちゆかなくなる危機にあり、その危機をもバネに米帝の戦略に応えて侵略帝国主義への転換を果たそうとしている。非核三原則をついに公然と破って米帝との核共有に踏み出すことを狙い、原潜保有への願望を堂々と語り、独自の核武装へと進むことも視野に入れている。
 非核三原則の解体への議論が一気に動き出したのは、昨年6月に笹川平和財団が日米の元高官を集めた会議に基づく「政策提言」で「核ミサイル搭載の米原潜の寄港の容認を含め国内への核持ち込みの実現を図るとともに、核共有あるいは米軍核兵器の日本国内配備の準備に着手することも検討すべき」としてからだ。提言では「F35A用の核弾頭貯蔵施設を三沢に建設」「SLCM―Nを搭載した原潜の寄港」「地上発射型中距離核ミサイルの配備」と極めて具体的に言及。航空自衛隊もF35Aを保有しており、核共有もにらんだものであることは明らかだ。
 8・6広島平和記念式典で、核武装を進める日帝・高市が「過ちは繰り返しませぬから」と祈ることなどペテンの極みだ。再びの中国侵略をもくろみ、アジアを核戦争の舞台としようとする帝国主義者どもに、アジア人民への血債にかけて実力闘争をたたきつけよう。8・6広島へ!
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8・6高市弾劾・戦争式典粉砕デモ
 8月6日(木)
 午前7時30分 原爆ドーム前北側に結集
   8時 式典会場へ向けデモ
 呼びかけ/8・6ヒロシマ大行動実行委員会、改憲・戦争阻止!大行進、全学連
 午後0時30分 8・6ヒロシマ大集会 広島県立総合体育館・小アリーナ
   3時 8・6ヒロシマ大行進 原爆ドーム前解散
 主催/8・6ヒロシマ大行動実行委員会
 
8月5日(水) 午後6時 原爆ドーム前前夜決起集会&デモ

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