10・11三里塚闘争に総結集を 農地死守・軍事空港粉砕! 強制収用攻撃を打ち砕こう

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週刊『前進』04頁(3464号03面01)(2026/09/21)


10・11三里塚闘争に総結集を
 農地死守・軍事空港粉砕!
 強制収用攻撃を打ち砕こう


 三里塚芝山連合空港反対同盟が主催する「『第2の開港』粉砕! 成田拡張=軍事空港粉砕! 市東さんの南台農地を守ろう! 改憲・大軍拡の高市政権打倒! 10・11全国総決起集会」に集まろう。第3(C)滑走路新設のための用地取得が頓挫し追い詰められた成田空港会社(NAA)は、この9月中にも土地収用法に基づく事業認定を申請し、問答無用の農地強奪=強制収用に手を染めようとしている。反対同盟との血盟にかけ、成田市赤坂公園に大結集しよう。

中国侵略戦争阻む決戦場

 米日帝国主義による中国侵略戦争を阻止する重大な決戦場が、成田空港の大拡張をめぐる攻防だ。
 米トランプ政権は「(中国が)台湾を奪い取る試みを阻止するために米国と同盟国の能力を強化する」「アメリカの外交努力は、第1列島線の同盟国およびパートナーに対し、米軍が港湾やその他の施設をより自由に利用できるようにすること」(国家安全保障戦略)、さらに「第1列島線に沿って強力な拒否防衛体制を構築する」(国家防衛戦略)と日本政府に突きつけている。高市もまた敗戦帝国主義からの巻き返しをかけてこれを積極的に受け入れ、九州・沖縄・南西諸島----日本列島全体を軍事要塞(ようさい)にしようとしている。
 政府は平時から軍事使用する「特定利用空港・港湾」を全国57カ所に拡大し、滑走路の延伸や護岸工事を進めている。さらに千葉港や木更津港、関西国際空港や伊丹空港も指定の候補に挙げている。大拡張される成田はこの本丸として位置づけられているのだ。
 当初からの成田機能強化の三本柱である①B滑走路1千㍍延伸、②第3滑走路新設、③夜間飛行制限緩和(午前5時~深夜1時まで発着可)による年間飛行回数の50万回化に加え、NAAは、新貨物地区の増設、新旅客ターミナル建設、ジェット機用大型エンジンの整備・修理施設建設、航空宇宙・精密機器など先端産業企業の誘致、首都圏と成田を結ぶ幹線道路整備、鉄道アクセス強化などを打ち出し、「成田空港『第2の開港』プロジェクト」と名付け、大々的キャンぺーンを行っている。さらに空港を中心とする千葉全県・北関東をまたぐ広域経済圏を想定し、大々的に企業誘致し一大産業都市にするという「エアポートシティ構想」が打ち出されている。
 高市政権は「第2の開港」を「骨太の方針2026」に明記し、「国家プロジェクト」として全力で推進するための「府省庁連絡会議」を立ち上げた。
 成田空港を、航空・宇宙関連など先端産業育成と国際的物流の拠点機能を備えた軍事空港、巨大兵站(へいたん)基地へと造り上げることは、「継戦能力」確保のため敗戦帝国主義・日帝にとって死活的課題だ。
 だからこそ、かつての「二度と強制的手段を用いない」との公約をあっさりと踏みにじり、再び強制収用攻撃をかけてきたのだ。

三里塚は反戦・反権力の砦

 60年にわたり「一切の話し合い拒否=軍事空港絶対反対、農地死守・実力闘争」の基本原則を守り、動労千葉との強固な労農連帯を築き、闘う労働者・農民・学生・市民の結集軸となって日本階級闘争をけん引してきた反戦・反権力の砦(とりで)----これが三里塚だ。
 反対同盟はその結成当初にベトナム戦争下の羽田空港を視察し、戦場と行き来する米軍チャーター機が滑走路にあふれていたことを目の当たりにして、「軍事空港反対」のスローガンを掲げた。侵略戦争に動員され加担したことへの痛苦の反省から、「反戦」と「農地死守」を一体のものとして闘争の軸に据えた。
 さらに反対同盟は、実力闘争を否定し敵対した日本共産党スターリン主義を追放し、機動隊暴力と血を流して闘う全学連、反戦青年委員会、革命的左翼との共闘を選んだ。戸村一作委員長は、1968年2月26日の反対同盟と全学連とが初めて共催した現地集会で、襲いかかる機動隊から女子学生をかばい、警棒で頭を割られ重傷を負った。その際に血を見てひるんだことを恥じ、「血だるまになってでも機動隊を捕まえて離さないだけの闘志がみなぎっていたら闘争に変化があったはずだ」「三里塚闘争は階級闘争だ」と確信し、「国家権力打倒」の基本思想を確立した。
 そして、「革命までは求めていない」などと、農民独自の利害を求めるグループと対決・決別し、農民のために首をかけてジェット燃料貨車輸送阻止のストライキを闘った動労千葉との労農連帯を守りぬいた。
 国家の総力を挙げた攻撃にもかかわらず、結成から60年を経て反対同盟は今も健在であり、革命的祖国敗北主義の立場から「他国を抑圧して成り立つ経済成長など無用」と「空港廃港」を真正面に掲げている。

市東さんの農地守りぬけ

 市東孝雄さんへの農地強奪攻撃は、革命的農民闘争である三里塚闘争の根絶・一掃、戦時体制づくりの攻撃だ。南台農地を守りぬく闘いは、中国侵略戦争阻止決戦そのものである。
 まもなく東京高裁で始まる「耕作権裁判控訴審」は、その最先端での攻防だ。耕作権裁判は2006年にNAAが市東さんを相手に、「不法耕作している土地を明け渡せ」として千葉地裁に起こした裁判だ。祖父の代から3代100年にわたり耕してきた市東家には揺るぎない耕作権がある。ところがNAAは、市東さんを「不法耕作者」呼ばわりして被告席に立たせた。一審だけで19年かかった裁判闘争で明らかになったのは、NAA側の違法・脱法、証拠文書の隠ぺいと偽造だった。他方、市東さんと反対同盟顧問弁護団は耕作権の成立を立証しきった。にもかかわらず千葉地裁・齊藤顕裁判長は昨年3月24日、NAA側の主張を全面的に認めるばかりか勝手に「契約時に場所が特定されていない」と臆測を付け加え、明け渡しを市東さんに命じる不当判決を下した。まさに「国策裁判」だ。市東さんの怒りを胸に刻み南台農地死守の決戦陣形をつくろう。
 またNAAは、別の「農地法裁判」で確定した不当判決に基づく南台農地の一部の明け渡し請求権が今年10月に時効で消滅することに焦り、新たに訴訟を起こした。千葉地裁は期日変更申請を認めず、法廷警備を理由に開廷強行を決めた。怒りを燃やし10・1「土地明け渡し請求権時効裁判」傍聴に駆けつけよう。

内乱的闘いの決定的地平

 1985年の10・20三里塚蜂起戦は、成田空港の2期工事着工攻撃の激化に対し「空港突入・占拠・解体」を掲げ、武装した学生・労働者が三里塚交差点において数時間にわたり機動隊8個大隊との白兵戦を繰り広げ、壊滅的な打撃を与える闘いだった。
 三里塚が地元である小池正昭衆議院議員は以下のように述懐している。「まさに内戦状態だった。1985年10月20日に三里塚で反対派と国との衝突があった。最後の市街地戦だった。一歩、家の外に出れば、催涙ガスで目もあけてられない状態。あの迫力や一触即発の雰囲気は、よく覚えている」(『成田空港秘話』朝日新聞出版)。
 88年、2期工事区域強制収用へ向けて千葉県収用委員会が動き出した時、反対同盟は全戸総出で街頭に繰り出し「強制収用許すな」と反撃に決起した。この怒りの中で同収用委員会は解体され事業認定は失効、土地収用法を破綻に追い込む決定的地平を確立した。
 三里塚闘争は「戦後の平和と民主主義」の虚構を打ち破る内乱・武装闘争として闘われてきた。反帝国主義・反スターリン主義世界革命以外にいかなる決着もつかない中国侵略戦争突入情勢の中で、三里塚闘争の新たな大衆的発展をかちとろう。10・11全国集会に大結集し、強制収用攻撃を打ち砕き、市東さんの農地を守りぬこう!
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空港拡張工事強行に怒り
 機能強化を弾劾しフィールドワーク 住民の決起に連帯

(写真 第3滑走路横断道のトンネル工事現場に怒りのシュプレヒコール【9月16日 芝山町菱田】)

 三里塚反対同盟が呼びかける成田空港機能強化に反対する月例のフィールドワークが、9月16日に行われた。
 朝からの雨模様の中、出発前の打ち合わせでは、反対同盟事務局の伊藤信晴さんが行動の意義を訴えた。「沖縄県知事選では、金と力にものを言わせたなりふり構わぬ攻撃で自民党が勝ったが、沖縄の闘う主体はめげることなく闘志を燃やしている。成田空港周辺地域では第3滑走路敷地内の農家の決起を受け、住民が強制収用反対署名を積極的に展開し始めている。今まで騒音だけを問題にしていた人も、機能強化反対で闘う立場へと進みつつある。反対同盟も全力でこれに協力し支えていきたい」
 岩山地区在住のAさんが「強制収用反対署名は1万人を当面の目標として始まった。敷地内農民の奮闘を孤立させず、応援していきたい」と意欲を表した。現地闘争本部の同志は「今日の新聞の広告でNAAのカラーリーフレット第5号が周辺地域に配布された。工事の進捗(しんちょく)状況を写真入りで示した上、強制収用へ動いていると書かれている。敵のあせりの表れだ」と弾劾。闘志を燃え立たせて打ち合わせを終え、出発した。
 最初にB滑走路1千㍍延伸にかかわる東関東自動車道トンネル化工事の現場を見下ろす高台に到着。東関道付け替え道路のとなりのトンネルの構造物(カルバート)は、見た目はすっかり出来上がっている。動いているのは重機2台のみ。先述のNAAリーフには「トンネル躯体(くたい)の構築が完了し、今後はトンネル内の舗装工事に着手していく」と説明されている。全員が怒りを込めてシュプレヒコール。工事を弾劾しながら徒歩で移動し、工事事務所も弾劾した。
 次に、芝山町菱田地区の第3(C)滑走路の「滑走路横断道」トンネル工事現場に到着。ここでもすでに「トンネル躯体」が姿を現しているが、工事は雨で止まっており、作業員も警備員も見当たらない。一行が到着すると千葉県警3人が慌てて出てきたが、工事現場に最接近してシュプレヒコールをたたきつけた。警察は何も手出しできない。B滑走路へ着陸する旅客機が5分おきに上空を飛ぶ。
 先のリーフによれば、ここでは「地盤改良が完了した」ところだという。もともと深い田んぼだった場所が、土砂で固められつぶされたということだ。さらに滑走路の高さまで途方もない量の土砂で埋め立てていく。農業、地形、水系が破壊される。許せない!
 どちらの現場も「トンネル」が出来つつあるが、本格的な滑走路の造成工事には着手できていない。敵のあせりは明らかだ。住民の闘いと連帯し、10・11三里塚全国集会への総決起を参加者全員で誓い合った。
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◎土地明け渡し請求権時効裁判
 第1回口頭弁論
10月1日(木)午前10時30分開廷 千葉地裁
(市東さんの南台農地の一部について、成田空港会社が土地の明け渡し請求権の時効消滅を恐れて起こした訴訟)

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