成田拡張阻止!10・11全国集会へ 市東さんの農地死守を 三里塚反対同盟のアピール

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週刊『前進』04頁(3465号03面01)(2026/09/28)


成田拡張阻止!10・11全国集会へ
 市東さんの農地死守を
 三里塚反対同盟のアピール


 三里塚芝山連合空港反対同盟主催の「『第2の開港』粉砕! 成田拡張=軍事空港粉砕! 市東さんの南台農地を守ろう! 改憲・大軍拡の高市政権打倒! 10・11全国総決起集会」へ、反対同盟各氏のアピールを掲載します。(編集局)

(写真 6月21日、三里塚闘争60年の「農楽まつり」に先立ち、南台農地から農地死守・戦争反対を訴えデモする反対同盟)

天神峰で農地を守り抜く
 敷地内天神峰 市東孝雄さん

 私たち反対同盟は60年にわたって原則を守り、農地死守、戦争反対の闘いをやってきました。私も父から農業と空港反対闘争を継ぎ、27年になりました。確かに同盟員の数は少なくなりましたが、国家権力につぶされない闘いを続けてきたことに誇りを持ち、これからも闘っていきます。
 今、世界で戦争が現実のものになっています。日本の高市政権も戦争を構えて日本の国をつくり変えようとしています。
 私のおやじ(市東東市さん)たちは闘いを始めた当初から「軍事空港反対」を掲げてきましたが、周りからの反応は「そうは言っても戦争なんかもう起きないんだ」という感じでしたね。しかし今こうした時代が訪れたことを考えてみると、おやじたちが「戦争反対、軍事空港阻止」を掲げたことはまったく正しかった。それは、戦争体験がまだ生々しい世代の人間の実感だったと思います。
 今成田では「第2の開港」と称して機能強化、空港拡張の攻撃がかけられてきています。空港のために土地を差し出せ、これからも航空需要は右肩上がりに増えて、年間発着は50万回になり、空港も地域も発展するんだと。そんなことはありえません。
 空港会社は機能強化の説明会を地域で400回もやったと自慢しているが、実際には住民の意見なんて聞かずに、一方的にしゃべるだけの「報告会」でした。それで、従わなければ強制収用で土地を取ると言う。やっていることは60年前から変わらない、住民を無視し踏みにじるやり方です。
 第3滑走路の予定地にも、農業を続けて買収を拒んでいる農家がいます。「二度と強制的手段は用いない」という約束を成田空港会社(NAA)はいとも簡単に破り捨て、強制収用で土地を取るんだと言っています。絶対に許すわけにはいきません。
 私に対しては、南台の畑の一部について農地法裁判での明け渡し判決確定から10年が過ぎ、時効が成立して執行できなくなることを恐れたNAAが、千葉地裁でまたしても訴訟を起こしました。また南台農地の耕作権裁判も東京高裁で控訴審が始まります。
 私たち農家は農地を奪われたらやっていけません。私はこれからも、この天神峰の地で農地を守り、農業を続けていきます。NAAの横暴を許さず農民の生活と権利を守り、成田の廃港をめざして戦争と軍事空港建設に反対します。
 動労千葉をはじめとした皆さんと共闘し、国策と闘う沖縄・福島と三里塚を一つの闘いとして進みます。三里塚60年の闘いをさらに70年、80年と続けていく覚悟でがんばります。10・11でお会いしましょう。

成田拡張・軍事空港阻む
 事務局員白桝 伊藤信晴さん

 敗戦帝国主義からの脱却を目指した第2次安倍内閣の肝煎りで、羽田・成田の年間発着各50万回化に向けた空港機能強化の本格的検討が始まりました。それは当初から軍事を想定したものでした。
 この安倍の後継者を自認する高市は「台湾有事は日本の存立危機事態」と中国侵略戦争に突入する意思表示を行いました。高市は軍需産業を「成長戦略」の中心に据え、さらに「骨太の方針」に初めて成田空港を入れました。国策の中心に成田の拡張を据え、日帝の危機の突破口に位置づけたのです。
 一切は、米帝が中国の存在をこれ以上許さないと戦争を開始していることに規定されている。だが、核使用も辞さず戦争をやってでも帝国主義が生き延びようとするのは破滅の道です。
 市東さんの農地をめぐる耕作権裁判の判決では「契約書には面積はあるが位置の特定がされていない」から賃借権は不成立ですべて奪ってよいという暴論を打ち出した。農地法裁判では賃借地の場所を明確に特定しているのにだ。
 市東さんは「俺は何も悪いことをしていない。悪いのは明らかに空港会社ではないか」と自らの正義を堂々と主張しています。この市東さんの不動の姿勢が空港周辺住民にも確実に伝わり、広がっている。そうした中で、C滑走路予定地の地権者・農家も用地買収を拒否して声を上げた。
 資本家による社会はすでに壊れている。騒音問題にしてもそうだ。騒音下住民が深夜早朝の飛行差し止め裁判を起こしている。睡眠時間の確保を求める、非常に素朴な要求なんですよ。だがそれすら踏みにじって、NAAは早朝から深夜までジェット機を飛ばそうとしている。空港を廃港にし社会を本当に変えないと、生きていけないところに完全に来ている。
 この情勢の中で、市東さん、萩原富夫さんをはじめ反対同盟が「農地死守・実力闘争」の基本原則を堅持していることの意義は決定的です。われわれの闘いは全人民の希望でもあり、ここに未来があると言える。
 強制収用攻撃は、「空港と地域の共生共栄」などという美辞麗句のごまかしがはがれ落ちたことを意味します。「自分たちだけが生き延びればいい」という資本主義・帝国主義の本質を露骨に表すものです。
 10・11に大結集し、市東さんの南台農地の強奪を許さず、第3滑走路強制収用攻撃を粉砕しよう。成田軍事空港建設―中国侵略戦争へ突き進む日帝・高市を打倒する突破口を開こう。

社会変える闘いに結集を
 婦人行動隊 宮本麻子さん

 高市政権による軍備増強や国旗損壊罪の制定、安保3文書の改定の動き、そして米中衝突など、第3次世界大戦の危機が高まる状況に対して強い危惧を抱いています。長年の反戦運動の立場から、軍事空港の建設や強権的な土地収用には強く反対します。戦争阻止の一大闘争として、10月11日三里塚総決起集会への結集を呼びかけます。
 また、ネパールや各国で起きている気候変動・自然災害、近年多発する豪雨被害などを踏まえても、環境破壊や温暖化を止めるための行動が必要です。空港拡張は、自然環境・農村を破壊し、先端産業や航空宇宙産業を拡大させようとするものです。断固、反対しましょう。
 空港の機能強化や地下シェルター整備など、軍事的利用や周辺住民への騒音・環境被害をもたらす施策に対し、地域住民や反対農家と連携して反対運動や裁判闘争を続けていきます。
 物価高騰により、人々の生活は非常に厳しくなっています。賃金が上がらない中で、食料品の値上がりや通信費・教育費などの負担が重くのしかかり、子ども食堂や食料支援の利用が増加している現実があります。現在の政府の政策は企業や大資本向けに偏っており、生活に困窮する人々への支援が不十分です。
 社会を変えたいと願う労働者、女性、学生の皆さんとともに声を上げ、三里塚闘争に結集して闘いの意思を示していきましょう。

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