3・1つくば市 市東さんの農地守る会・茨城を結成 労働者農民連帯集会が成功

週刊『三里塚』02頁(0915号02面02)(2015/03/09)


3・1つくば市
 市東さんの農地守る会・茨城を結成
 労働者農民連帯集会が成功

(写真 発言に立った市東孝雄さん【3月1日 つくば市】)

(写真 「市東さんの農地を守る会・茨城」を結成した労働者農民連帯集会【3月1日 つくば市】)


 3月1日、茨城県つくば市で「許すな!米価と賃金切り下げ・非正規化 労働者農民連帯集会」が開かれ、反対同盟から市東孝雄さんと三里塚現闘が参加し発言した。また、この中で「市東さんの農地を守る会・茨城」の結成が呼びかけられ、正式に発足し、市東さんの農地を守る運動の新たな橋頭堡が築かれた。
 集会の最初に動労水戸書記長の木村郁夫さんが開会のあいさつを行った。「安倍政権が推し進める農業・農民切り捨てと2000万人を超したと言われる非正規職労働者の問題は同じ」「資本家に代わって社会の主人公である労働者、農民が連帯しよう」と訴えた。
 市東さんが発言に立った。市東さんは成田空港会社が自分の農地を奪おうとして来た経緯を詳しく説明、「そもそも耕作者の同意なしに農地の売買はできないし、農地の賃貸借の解約もできない。でたらめばかり」「100年続いた肥沃な農地を空港のために奪われることは絶対に認められない」ときっぱり決意を語った。そしてスライドを使って、住居が空港の中に取り込まれた厳しい環境を説明するとともに、安全で豊かな野菜作りに地道に取り組んでいる様子をつぶさに説明し、共感を得ていた。
 三里塚現闘から北里一枝同志が登壇、「労農連帯集会とい今回の企画はありそうでなかなかなかった集会。今日はぜひ来たいと立候補した」と語り、「農業・食料の問題は実は労働者の問題です」と強調して3・4控訴審闘争、3・29全国集会への結集を訴えた。
 カンパアピール、ソリダリティの合唱に続いて、茨城県職員組合の菊池智士さんが「市東さんの農地を守る会・茨城」の規約案を読み上げ、結成を宣言するとともに、加入を訴えた。「この会は市東さんの応援に留まるものではなく共に闘う会です」と語気を強めた。さらに、小竹運輸グループ労働組合の中村信幸委員長、野澤英人副委員長がそれぞれ発言に立ち、「農業というものがないがしろにされて社会が成り立つはずがない」「自分は兼業農家。農業というのは本当に大変だが大切にしていかなくちゃいけない」と市東さんにエールを送った。茨城県地域連帯労働組合の辻川あつ子さんが「父親の東市さんはどういうお父さんでしたか」と尋ねると孝雄さんは、「やさしい人でしたけど曲がったことが嫌いでした。おやじのやってきたことは正しかったと認めてやりたいと思い、後を継ぎました」と語った。
 この他、全国農民会議の事務局、牧師、研究機関で働く非正規労働者、障害者、反原発運動を闘う女性などが発言。動労水戸の辻川慎一副委員長がまとめを提起した。辻川さんは「市東さんを招くことは長年の宿願でした」と切り出し、「農業切り捨て、食料危機、労働者への新自由主義攻撃と戦争は実は一体の問題だ。今こそ労働者と農民が連帯しよう。3・11福島、3・14ダイヤ改定に対してともに闘おう」と結び、締めくくった。

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