市東農地決戦の先頭に立つ 全学連三里塚現地行動隊日誌 空港絶対反対貫く 戦争阻む国際連帯 全学連三里塚現地行動隊 二川光

週刊『三里塚』02頁(0987号02面03)(2018/03/12)


市東農地決戦の先頭に立つ
 全学連三里塚現地行動隊日誌
 空港絶対反対貫く
 戦争阻む国際連帯
 全学連三里塚現地行動隊 二川光

(写真 強風を突いて力強く行進するデモ隊【3月4日】)

 4月が近づくにつれ、だんだんと暖かくなってきました。東京で20度、成田空港周辺でも22度と関東全体で気温が上がり、汗ばむほどの陽気です。固かった畑の土はサラサラになり、ジャガイモや人参の種まきなど、畑では春に向けた作付けも進んでいます。
 急激な温度差に負けないよう、冬を越した美味しい葉物や光をたっぷり浴びた切干大根など、産直ケースに入る野菜で英気を養って下さい。

理論合宿の討論

 全学連は3月、東京で「第1次大戦下のレーニンの闘い」と題した、春季理論合宿を行いました。戦争が始まろうとする中で「民族分断」をどう乗り越えるかが中心的な議論となりました。
 2003年から始まった動労千葉と韓国・民主労総の国際連帯は15年以上となり、労働組合同士の交流を深めています。
 現在、日本のガラスメーカーである旭硝子・韓国工場で不当解雇された組合員3人が日本の旭硝子本社に対する闘争に立ち上がっています。2015年の5月、あまりにひどい労働者への扱いに抗議して非正規労働者138人が労働組合を結成。わずか1カ月後に170人全員が不当解雇。2年半にわたって解雇撤回を闘い抜き、今回は2回目の遠征闘争です。
 三里塚には去年、済州島第2空港建設に反対する住民が来てくれました。
 「解雇」や「空港建設」という国家・資本による共通の攻撃に対して一緒に闘えるのが労働者階級であり、戦争を阻む力も国際連帯にあると合宿の議論を聞いていて思いました。

周辺住民と結合

 国際連帯と同時に、反対同盟の闘いは周辺住民の思いを結び、「新たな三里塚闘争」を切り開いています。
 2月28日と3月1日に行われた横芝光町の説明会では、「スライド運用」で静穏時間を確保するという国やNAAのデタラメに怒りが叩きつけられました。
 4年以上に及ぶ一斉行動、昨年から始まった天神峰カフェや決戦本部の闘いが実を結んでいます。3月2日には、横芝光町の町長が現時点での空港機能強化案の受け入れを断念しました。
 3月4日には相川芝山町長を弾劾する現地闘争を行い、住民の怒りと合流しました。翌日には、芝山町の殿部田で新たな「飛行時間延長絶対反対!」の看板が建てられました。空港建設を阻止する「地域の反乱」がつくりだされ、空港機能強化白紙撤回は、共通の住民のスローガンとして拡大しようとしています。
 三里塚闘争の不屈の継続があるからこそ、引き出された新たな事態です。親子3代にわたって農地を守り続けている市東さんはじめ反対同盟が、国やNAAの金と暴力に屈していないからです。農地を取り上げる安倍政権に正義はありません。改憲と戦争を止める道は、「絶対反対」を貫く市東さんの農地死守の闘いと周辺住民の決起との一体化にあります。
 全国の学生・労働者は4月1日、三里塚芝山連合空港反対同盟の呼びかけに応え栗山公園に集まり、千葉地裁による早期結審、判決強行をなんとしても阻止しよう。52年にわたり「空港絶対反対」の正義を貫く三里塚に続こう!
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